ネギ、シイタケ、春菊、こんにゃくなどの産地であることから「すき焼き自給率100%」をPRしている県とは?

すき焼き自給率とは2013年の「すき焼き応援県」宣言に端を発した言葉です。すき焼き自給率100%とはどういうことなのか、その理由やPR、すき焼きの食材やお店などについて解説していきます。

すき焼き自給率100%ってどういうこと?

群馬県のすき焼き自給率100%というのは、群馬県産の食材だけですき焼きの具が揃うことをいいます。県内のもので100%自給できるということで、すき焼き自給率100%とうたっているのです。群馬県では、県外へ県産のすき焼きをアピールしてきましたが、県民には県産の食材を使ったすき焼きがそれほど浸透していないことを受け、2013年から「すき焼き応援県」宣言をしました。以降、群馬県をすき焼き県として定着させるためのPR活動に力を入れています。県の食材のブランドイメージをアップさせるための活動には、「ぐんま・すき焼きアクション」があり、県のマスコットキャラクターであるぐんまちゃんが「好き好き!すき焼き大使」に任命されています。また、ぐんま・すき焼きアクションの応援者としては、群馬出身の中山秀征さんや井森美幸さんらが名を連ねています。

11月29日はぐんま・すき焼きの日

さらに、群馬県は、2015年から11月29日を「ぐんま・すき焼きの日」として制定しています。11月29日は、すき焼きシーズンの始まりの時期であること、いい肉の日として一般的に認知されつつある日であること、すき焼きの具になる下仁田ネギの出荷が最盛期になる時期であることなどの理由から、その日に制定されました。毎年、11月29日前後になると、群馬県や都内などですき焼きのメインにしたイベントやフェアなどが開催されます。2019年1月から2月にかけては、都内にて「ぐんま食彩フェア」として、群馬にゆかりのあるお店ですき焼きメニューが期間限定で提供されました。2019年6月30日には冬だけではなく、夏でもすき焼きを楽しめる「夏すき」のアピールとして、県産のトマトやナス、ズッキーニなどを使った夏のすき焼きを、作って食べるイベントが開催されます。また、自給率100%のすき焼きは、イベント期間外であっても、前橋市内の「牛や清」や「料亭金光」などで食べることができます。

自給率100%の食材とは?

すき焼きの具材として、県が自給率100%をうたっているのは、上州和牛、こんにゃく(しらたき)、下仁田ネギに生シイタケ、春菊です。なかでも、上州和牛やこんにゃく、下仁田ネギは群馬県の特産品。上州和牛は、脂肪と赤身肉のバランスのとれた風味豊かな牛肉です。群馬県内で飼育されて、食肉処理された交配種や黒毛種の肉用牛のことを上州牛といます。上州銘柄牛の統一ブランド名である上州牛のうち、黒毛種の呼称が上州和牛です。上州牛は群馬県食肉卸市場にて食肉加工されますが、この施設は対米牛肉輸出処理認定施設になっています。加工された上州牛はアメリカやカナダ、香港やシンガポールなどへ輸出され、高い評価を受けているのです。

また、すき焼きに欠かせないこんにゃくやしらたきは、こんにゃく芋から作られます。群馬県は、こんにゃく芋の収穫量全国第1位です。つまり、全国のシェアのほとんどを群馬県産のこんにゃく芋が占めることになります。こんにゃく粉から作られるこんにゃくも多いですが、産地では、生芋から「生ズリ」という方法で加工。できあがったこんにゃくには、歯切れやコシに独特の味わいがあります。すき焼きなどの鍋物では、味がよくしみこみやすいのが特徴です。下仁田ネギは、火を通すととろけるような食感と甘みがでるため、鍋物との相性抜群。その他、生シイタケは第4位、春菊は第3位の全国生産量を誇っています。このように、すき焼きの具材を群馬県産のもので揃えることで、美味しいすき焼きが楽しめるのです。

群馬県の自給率100%のすき焼きを食べてみよう!

群馬県はすべて県産の食材だけを使ってすき焼きができるということで、すき焼き自給率100%をPRしています。上州和牛やこんにゃく、下仁田ネギ、生シイタケや春菊などの特産物を使ったすき焼きは絶品です。ぜひ、群馬県のすき焼きを食べてみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. ネギ、シイタケ、春菊、こんにゃくなどの産地であることから「すき焼き自給率100%」をPRしている県は?

A.群馬県

Q. 群馬県は、2015年から「11月29日」を何の日に制定している?

A. ぐんま・すき焼きの日