地元の居酒屋でも人気の岐阜県飛騨地方の郷土料理とは?

岐阜県の飛騨地方には、居酒屋で人気の郷土料理があります。 庶民の食生活に馴染んでおり、家庭の定番料理でもあるそうです。いったいその郷土料理とは、どんなものなのでしょうか。

飛騨地方は白菜の産地

漬物ステーキは、岐阜県飛騨地方の郷土料理です。「漬けステ」と略して呼ばれることもあるほど庶民の食生活に馴染んでおり、家庭の定番料理、居酒屋の人気メニューとして存在感を放っています。
では、漬物ステーキはいったいどんな食べ物かというと、名前の通り漬物をフライパンや鉄板で焼いた料理です。飛騨地方は白菜の産地として知られており、昔から多くの家庭で保存食として白菜の漬物が作られてきました。しかし、飛騨地方は冬の寒さが厳しく漬物が樽の中で凍ってしまうため、凍った漬物を溶かすために焼いて食べるという風習がありました。寒い冬に少しでも温かいものを食べたいという思いから発祥した料理だとされています。

漬物ステーキはただ焼くだけではなく溶き卵を入れるなど、アレンジされることもあります。昔は囲炉裏で焼かれていましたが、近年はホットプレートで焼き、家族みんなでワイワイ食べるのが一般的なようです。お酒との相性も抜群で、おかずとして、また酒の肴として愛されている料理です。

漬物ステーキのレシピ

漬物ステーキのレシピは、お店や各家庭によって異なります。白菜の漬物ではなくカブの葉を入れたり、ツナ缶やサバの水煮缶などを入れることもあるようです。では、一般的に作られている漬物ステーキのレシピをご紹介しましょう。
材料は白菜の漬物200グラム、卵1個、鰹節、ゴマ油、めんつゆです。まずは白菜の漬物をしぼり水気を切った後、3センチほどの幅に切ります。次に、フライパンに多めのごま油を入れ熱したあと白菜の漬物を入れ、焦げ目がつくまで焼きます。そして麺つゆを入れて軽く炒めたあと、溶き卵でとじたら鰹節をかけて出来上がりです。好みで七味を振ったり、刻みのりを振りかけることもあります。

漬物ステーキの材料である白菜の漬物は、ビタミンや葉酸がたっぷり含まれている食べ物です。また、発酵食品であり体に良い食べ物であるうえに、加熱することで腸内の温度が上がり乳酸菌の働きが活発になります。卵にはタンパク氏が豊富に含まれるので、おかずとしても栄養価の高いメニューといえるでしょう。

飛騨の観光スポット

漬物ステーキを生み出した岐阜県飛騨地方には、素晴らしい観光スポットがたくさんあります。中でも人気が高いのが、古い町並みが続くさんまち通りと白川郷でしょう。
さんまち通りは古い建物が建ち並ぶ通りで、飛騨グルメの食べ歩きやお土産の買い物におすすめのスポットです。まるで江戸時代に紛れ込んだような気分になる町並みは、レアな飛騨グルメが食べられるほか、漬物ステーキも食することができるでしょう。

白川郷は、世界文化遺産にも登録されている岐阜県一の観光スポットで、急勾配の茅葺屋根の家が建ち並ぶ光景は圧巻です。特に冬は、白銀の世界に佇む雪を湛えた家屋が神々しくもあり、神秘的な美しさとなります。日によっては夜にライトアップもされるので、昼間とは異なる雰囲気を楽しむこともできるでしょう。日本の木造建築の美しさを堪能することができ、世界に誇れる観光スポットです。
そのほかにも、日本一標高の高い鍾乳洞である飛騨大鍾乳洞や、日本三名泉に数えられる下呂温泉もあります。
漬物ステーキとともに、飛騨の美しい観光地を巡るのもおすすめです。

栄養価も高く美味しい漬物ステーキ

漬物ステーキは美味しいだけでなく栄養価も高い食べ物で、飛騨の先人の叡智が詰まった郷土料理といえますね。庶民の味として居酒屋で気軽に食べられるメニューなので、飛騨旅行に行ったら注文してみてはいかがでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 次のうち、岐阜県飛騨地方の郷土料理として実在するのは?

A.漬物ステーキ

Q. 岐阜県飛騨地方の「漬物ステーキ」で、上からかけるものは?

A.生卵

Q. 日本三名泉に数えられる、岐阜県の温泉は?

A.下呂温泉