岐阜県で栽培されている、強い甘味が特徴のホウレンウの名前は?

青菜特有のえぐみが気になって、ほうれん草が苦手なお子さんも少なくありませんよね。しかし岐阜県の飛騨高山では「甘い」と評判のほうれん草が栽培されているんです。今回はこのブランドほうれん草をご紹介します。

甘みが強いほうれん草とは

まんてんほうれん草は、岐阜県・飛騨高山にある「まんてん農場」で栽培されています。2009年にスタートしたまんてん農場では、若手生産者が集まって無農薬有機栽培に取り組んでいるそうです。飛騨高山といえば、夏のほうれん草の一大産地として広く知られています。暑さや雨に弱いほうれん草は、一般的には冬の野菜です。しかし飛騨地方では、高冷地の気候を生かして、夏でもほうれん草を出荷しています。この夏ほうれん草は「飛騨ほうれん草」と呼ばれ、地域を代表するブランド野菜の一つとなっています。飛騨ほうれん草は、肉厚で柔らかく、えぐみが少ないのが特徴です。

飛騨ほうれん草の中でも甘みと旨みが突出しているのが、まんてんほうれん草なんです。蒸したりサッとゆでたりするだけで、素材そのものの美味しさを楽しむことができます。コクがあってほんのりと甘い香りもするので、まずは調味料を何もつけずに味わってみましょう。強い甘みを特徴とするまんてんほうれん草なら、小さなお子さんでも無理なく食べられそうですよね。まんてんほうれん草の旬は、5月~11月くらいになります。

まんてんほうれん草の美味しさの理由

まんてんほうれん草の美味しさの理由は、土にあります。まんてん農場では、農薬や化学肥料を一切使わない無農薬有機栽培にこだわっています。山から採取してきた微生物を畑の土に混ぜて、微生物の力によって本来の自然に近い健康的な土を作っているとのことです。また、この昔ながらの土壌作りでは、微生物が土の中を温めてくれるため、地表と地中の温度差がほとんどない環境を作れることもメリットと考えられています。健康的な自然の土のおかげで、甘くてコクのあるまんてんほうれん草に育つというわけなんですね。

さらにまんてん農場では、収穫にも細心の注意を払っています。ほうれん草に、できるだけストレスを与えたくないからだそうです。収穫までは極力畑に立ち入らないようにしており、収穫のときにも機械は使いません。このような手間ひまをかけて、美味しいまんてんほうれん草が作られています。

飛騨高山には他にも名物がたくさん!

飛騨高山は、岐阜県の北部に位置しており、周囲を高い山々に囲まれています。一年を通して冷涼な気候ですが、昼夜の気温差が大きいことが特徴です。この気候条件に加え、豊かな自然の恩恵もあり、米・野菜・果物・畜産物などの産地となっています。例えば「飛騨牛」は、日本トップレベルのブランド和牛としてとても有名ですよね。和牛のオリンピックともいわれる大会において、日本一の称号を得たほどの実績を誇ります。きめ細かくてやわらかい肉質と、飛騨牛ならではの豊潤な味わいから、多くの人を虜にしているといっても過言ではありません。

他には、「飛騨トマト」も有名でしょう。飛騨地方でのトマト作りは、昭和20年代にスタートしたといわれており、トマト栽培において長い歴史を有します。飛騨トマトが出荷されるのは7月~11月頃で、この時期の出荷規模は全国一位なのだそうです。新鮮な大玉のトマトを、ぜひ一度味わってみてください。岐阜県高山市には、道の駅が8つあります。道の駅には飛騨高山の名物がたくさん取り揃えられていますので、旅の途中に立ち寄ってみるのもおすすめです。

新鮮なまんてんほうれん草を手に入れるならぜひ現地へ!

まんてんほうれん草は、岐阜県の飛騨高山を代表する夏ほうれん草です。えぐみが少なく、強い甘みを特徴とします。初めて食べたときには、その甘さに驚くかもしれませんね。飛騨高山には他にも名物がたくさんありますので、ぜひ現地で味わってみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岐阜県で栽培されている、強い甘味が特徴のホウレンウの名前は?

A. まんてんほうれん草