平成26年、キウイフルーツの生産量が全国1位の都道府県は?

キウイフルーツの生産量が日本一の都道府県は、どこかご存知でしょうか? ちなみに3位は和歌山県、2位は福岡県です。知れば意外に思う人が多いかもしれません。

みかんだけじゃない!愛媛の名産品

愛媛県は言わずと知れた柑橘王国。「愛媛の家庭では蛇口からみかんジュースが出る」という都市伝説があるくらい、みかん王国のイメージが強いですね(ちなみに家庭ではないですが、実際にみかんジュースが出る蛇口が愛媛県にはあります)。しかし、実はあまり知られていないのですが、生産量1位を誇るのはみかんではなく、キウイフルーツなのです。ニュージーランドから日本に渡ったキウイフルーツですが、当時、価格が低迷していたみかんの転作果物として愛媛県に定着しました。愛媛県では緑色が鮮やかで食べ応えのある「ヘイワード種」、他に果実が黄色い「ゴールドキウイ」などが栽培されています。

希少な赤いキウイ「レッドキウイ」

キウイの果実は緑色や黄色のものを思い浮かべる人も多いと思いますが、赤いものもあります。レッドキウイの一番の特徴は、種のまわりの果肉が赤いこと。半分にカットすると、黄緑色の果実の中央に鮮やかな紅色が広がる、美しいコントラストが現れます。その実にスプーンを入れれば、こぼれんばかりの果汁が実からあふれて、とてもジューシー。一口食べてみれば、やわらかくまろやかで濃厚な甘み。それもそのはず、一般的なグリーンキウイが糖度15度前後なのに比べて、レッドキウイは17度前後と非常に高いのです。酸味は少なめで甘みを強く感じ、追熟することでされにその糖度は20度ほどになるのだとか。桃やマンゴーを思わせるような味わいの高級フルーツなのです。比較的新しい品種のため、香川県の中でも栽培地もまだ少なく、出荷量も限られており「幻のキウイ」とも呼ばれています。市場に出回ることが非常に少ない希少品種なので、味わってみたい人は通信販売などで取り寄せましょう。

キウイフルーツの栄養価

キウイフルーツには、ビタミンCに加え、ビタミンEやカリウム、食物繊維、ミネラルが豊富に含まれています。疲労回復やストレス解消、美肌づくり、風邪の予防、免疫力低下の解消、便秘、高血圧予防、整腸作用など実に多くの効果が期待できるのです。たんぱく質の分解酵素であるアクチニジンが含まれているので、肉や魚料理と一緒に食べると、消化が促されて胃もたれを防ぐ働きがあります。

キウイフルーツの選び方と保存方法

果皮の褐色のうぶ毛が均一で密についているもの、表面にしわのないものを選びましょう。またキズや傷みが無い物、部分的に柔らかくなったりしていないものが良いです。すぐに食べたい場合は、頭の軸のところとお尻を挟むように持って、ちょっと押してみて凹むくらいの少し弾力があるものを選びます。腹の部分は傷みやすくなるので、くれぐれも押さないようにしてください。すぐに食べないのであれば、固い物でも追熟させることができるので大丈夫です。

固くてまだ熟していないものはそのまま室内に置いておき、常温保存して追熟させます。未熟なものを早く食べたいときには、バナナやりんごと一緒などエチレンガスを出す果物と一緒に袋に入れておくと早く熟します。特にヘイワード種(グリーンキウイ)は甘味と共にしっかりとした酸味もあって、未熟な実ほどすっぱく感じます。熟すにつれて酸味が落ち着き、甘味と酸味のバランスが取れたおいしいキウイとなります。

キウイフルーツの豆知識

キウイフルーツはニュージーランドというイメージがありますが、実は原産地は中国です。「こくわ」とも呼ばれる「さるなし」は日本に自生していたキウイフルーツの仲間で、皮ごと食べられます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成26年、キウイフルーツの生産量が全国1位の都道府県は?

A. 愛媛