青森県で誕生した、世界一大きなリンゴの品種とは?

リンゴの産地として有名な青森県には、世界一大きいといわれる品種のリンゴがあります。ここでは、その品種が誕生した歴史や特徴、選ぶ時の見分け方、オススメの食べ方等をご紹介していきます。

世界一のリンゴが誕生した歴史

「世界一」という品種のリンゴは、1930(昭和5)年に青森県リンゴ試験場(現・地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所)という場所で誕生しました。リンゴ1個の重さが500g~600gあり、大きいものだと1kgを超える巨大なリンゴもあると言われています。実の大きさと果肉が凝縮されている事から、国内だけではなく海外からも注目されるほどの人気を集めています。

世界一の特徴を紹介すると、形は円や円錐形で、底の部分がデリシャス系のようなコブがあります。果皮は全体的に赤く、果肉はやや硬めで歯ざわりもしっかりしています。甘味酸味の両方は控えめですが、果汁が豊富で全体的に味のバランスが整っているので美味しいです。

このリンゴがどうして世界一と言われているのかというと、リンゴの育種に参加していた弘前市の對馬竹五郎さんが「世界一大きなリンゴ」として宣伝を行った事により、リンゴの名称もそのまま「世界一」となったとのことです。

世界一を誕生させ、リンゴ専門の試験場として役割を果たした青森県リンゴ試験場は、旧庁舎が「りんご史料館」として観光スポットのひとつになっています。一般者の入場も可能で、不定期でイベントも行われています。

また、「世界一」の宣伝を行い、名称のきっかけを作った對馬さんがいる弘前市では、「アップルロード」として親しまれている場所があります。春になるとリンゴの花、秋には色づいたリンゴが広がる景色を楽しめるスポットです。この場所は、青森県の最高峰として日本名山および新日本百名山に選定されている岩木山(津軽富士)が見える最高の景色としても有名な場所があります。

「世界一」を選ぶ時の見分け方

世界一を購入する時の果実の見分け方は、果実全体が赤く染まっていて、手に取った時にずっしりとした重みを感じるものを選びましょう。世界一のリンゴは名前の通り1個の果実が大きいので、つい大きな果実の方が良いと思われがちですが、果実が大きすぎると逆に甘味や日持ちが通常よりも落ちてしまう可能性が高いので、大きさにこだわらずに選ぶ事をおすすめします。

「世界一」美味しく食べる方法

世界一のリンゴは10月上旬頃に収穫が始まり、4月あたりまで販売されています。食べ頃は、1月下旬から年明けの1月くらいなので、この期間に美味しく食べましょう。1個の果実が大きいので、これだけでも満腹感が得られるので、リンゴ好きにはたまりません。

リンゴを美味しく食べる方法として「冷やす方法」があります。冷やす事でリンゴに含まれている果糖がα型からβ型に変化し、甘さが増します。低温で湿度が高い状態で保存すると長持ちするので、袋に入れて冷蔵庫に保管するようにしましょう。冷蔵保存は3~4ヵ月と日持ちしますが、果実が大きいものを購入した場合や、世界一を美味しく食べたいという場合は、早めに食べる事をオススメします。

スーパーや産地直送のネット通販で購入する方法も良いですが、捥ぎたての美味しいリンゴはもっと美味しいです。そんな美味しいリンゴを食べるなら、青森県で行われているリンゴ狩りに参加する事をオススメします。8月~11月中旬まで行っていて、様々な品種の完熟リンゴを収穫する体験もできるので、リンゴを2倍楽しむ事ができます。

「世界一」のリンゴを食べるなら青森県!

青森県が栽培するリンゴはサンふじ、つがる、陸奥(むつ)、ジョナゴールドと言った品種が有名ですが、世界一も青森県を代表するリンゴのひとつです。世界一のリンゴが誕生した青森県弘前市でもリンゴ狩りを行っていますので、是非足を運んでみて下さい。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 青森県で誕生した、世界一大きなリンゴの品種は?

A.世界一