4月8日の花まつりの日に山梨県で食べられる郷土料理とは?

山梨県身延町の郷土料理をご紹介します。毎年4月8日に行われる花まつりには欠かせない料理なのですが、どんな料理なのか想像する事が難しいと思います。特別な日に食べられるその郷土料理とは、どんな料理なのでしょうか。

お釈迦様の誕生を祝う料理

山梨県身延町では毎年4月8日にお釈迦様の誕生をお祝いする花まつりが開かれます。おしゃかこごりは、花まつりの一か月後に仏壇にお供えする行事食です。当初は町内の寺院を中心に食べられていました。砂糖を混ぜた小麦粉または米粉に、煎った大豆やあられを入れて作られる団子は、まるでお釈迦様の頭のようにゴツゴツしているのです。食べるとお釈迦様のように知恵が授かると言い伝えられていますので、学業や仕事で悩みがある時には、お釈迦様の誕生日に食べられるおしゃかこごりを作って食べてみましょう。

おしゃかこごりの作り方は、ボールに小麦粉と砂糖を入れて混ぜ合わせます。この時に、砂糖の量は小麦粉の半分ほどの量を入れます。塩を一つまみほど入れたら水で混ぜ、耳たぶほどの柔らかさになったなら、そこに煎った大豆を入れます。大豆は前の日から水に浸けてから煎りましょう。この他にもクルミなどを入れても美味しいです。材料を全て混ぜたら、一口サイズに丸めて蒸します。

おしゃかこごりに欠かせない材料

山梨県身延町の花まつりで食べられるおしゃかこごりは、郷土料理として地元の人々に愛されている料理です。そして、その時に欠かせないのが煎った大豆を入れたお団子です。大豆は、お釈迦様のゴツゴツとした頭を表現するとても大切な素材です。身延町の特産品にあけぼの大豆という大豆があります。明治時代に関西地方から仕入れた大豆を身延町北西部(旧曙村)で栽培しました。すると、通常よりも2倍の大きさの大豆がとれたのです。なぜ、身延町で大豆は大きくなったのでしょう。それは、この土地の土壌と気候が大豆にとって好条件 だったからです。その証拠に、身延町周辺以外の地域で育てても、大豆は通常の大きさのままでした。栽培地域が限られているあけぼの大豆は、とても希少価値の高い大豆なのです。その為、幻の大豆とも呼ばれています。

あけぼの大豆の魅力は、大きさだけではありません。その甘さもあけぼの大豆ならではです。あけぼの大豆は通常の1割りほど糖度が高く、豆本来の味が濃いのです。身延町では生産者や商工会議所、役場などから構成される身延町あけぼの大豆振興協議会により大豆の安全性や供給が行われています。良質な大豆の味を堪能したいと思った時に、幻の大豆と言われるあけぼの大豆を食べてみてはいかがでしょう。今まで食べてきた味とは全く違う味わいを感じる事が出来るでしょう。

お釈迦様の誕生を祝う日

山梨県身延町では、4月8日にお釈迦様の誕生をお祝いする花まつりが行われます。寺院では町民達がお経を読み、お釈迦様の像に花を飾り、甘茶を注ぎます。なぜ、お釈迦様の誕生と花が関係するのかというと、お釈迦様が誕生されたのは、ネパールの南部にあるルンビニという場所にある花園でした。その為、お釈迦様の誕生を花で祝うのです。そして、お釈迦様が誕生された時に9匹の竜が天に現れ、甘露の雨を降らせました。その伝承から、花まつりの日にはお釈迦様の像に甘茶を注ぎ、甘茶をいただくのです。甘茶というのは、アマチャの葉から作られるお茶で、その味は名前の通り甘いのです。4月8日には山梨県身延町の郷土料理であるおしゃかこごりと、甘茶でお釈迦様の誕生をお祝いしましょう。

山梨県花まつりに欠かせない郷土料理のおしゃかこごり

お祭りの日に食べられる郷土料理は、土地ならではの風習を感じる事が出来る特別なものがあります。山梨県身延町の花まつりで食べられるおしゃかこごりは、お釈迦様の誕生日に食べる、まさに特別な日のご馳走なのです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 4月8日の花まつりの日に山梨県で食べられる郷土料理は?

A.おしゃかこごり