「はえ抜き」「つや姫」といえば、どこの都道府県のブランド米?

今や各都道府県には、各地域のブランド米があります。ある県のブランド米として、長きにわたり主力米だったのがはえ抜きでした。はえ抜きも美味しい米ですが、コシヒカリのブランドには至りませんでした。そんな時現れたのがつや姫です。

つや姫のルーツ

今や山形県のブランド米として、全国的にも認知されているつや姫のルーツは、明治時代山形県庄内町(旧余目町)の農家を営む阿部亀治氏が育成した水稲品種亀ノ尾に始まります。当時この亀ノ尾は、品種改良の交配親として盛んに用いられていました。後に日本一といわれる米コシヒカリや、山形県のはえ抜きもこの交配親を品種改良して生まれたものです。

その亀ノ尾を10年の歳月をかけて品種改良し、2010年つや姫として、山形県を代表するブランド米がデビューしました。つや姫の名前の由来は炊き上がりのツヤと輝きがすばらしいのでつやの字を、10年かけて大切に育てた思いから姫の字を入れたそうです。
パッケージデザインには、お米を印象づける※の記号をあしらい、山に囲まれた山形県の地形と日本の日の丸(朝日)をイメージしたものになっています。

つや姫の特徴と美味しさ

今や全国的にも知られているつや姫ですがその特徴は、「粒の大きさ」「白い輝き」「旨み」「香り」「粘り」「程よい硬さ」「甘味」といった特徴があります。炊飯器で炊きあげられたつや姫は、存在感のある大きい粒が揃っており、米粒は白くつやつやと輝き、馥郁とした香りを放っています。

見た目の美しさは勿論ですが食感は、口に含んだ瞬間粒の大きさを実感します。噛み心地は上あごに抵抗感を感じる弾力があり、粘りも感じられます。それでいて上品な甘味と飲み込む時の快いのどごしがあります。とても存在感があり、ごはんがご馳走になるという感想を漏らされる方が多いようです。米自体の旨みのあるつや姫は和食との相性が抜群で、冷めても美味しいことから有名な寿司店で使われることも多いようです。

そんなつや姫の特徴をおさえより美味しくつや姫を食べるための、美味しい炊き方を紹介します。
①計量したつや姫をボールに入れ、水を一気に注ぎ軽くかき混ぜヌカ臭さとゴミを取り、素早く水を捨てます。
②20回程かき混ぜ、水が澄むまでたっぷりの水で流します。
③あくまで好みによりますが、炊飯器の目盛より若干少なめに水を入れるのがポイントです。
冬季は1時間程、夏季は30分程度水を吸わせます。(新米は少し短めで)
④炊飯し炊き上がったら10分蒸らして出来上がりです。

つや姫の美味しさの秘密

つや姫の美味しさは、山形県の気候と風土によるところも大きい理由です。山形県は寒暖差の激しい気候風土で、昔から米やそば、果物などの作物を育ててきました。

また羽黒山、月山、湯殿山の出羽三山がそびえ、保水力の優れたブナの原生林がひろがっています。森からの滋養豊かな天然ミネラル水が豊富で、山形県を流れる大河最上川が流れている豊富な水と綺麗な空気に恵まれた土地です。その豊かな水源でつや姫は育てられています。

また山形県は栽培するうえで、つや姫に厳しい基準を設けています。それは選ばれた農家でなければ、作る事を許されない特別栽培米となっていることです。
たとえ高い技術を認められ栽培の認可を受けた農家が作り、つや姫の苗で栽培された米でも、タンパク質の含有率が収穫時に満たしていなければ、つや姫として販売することができない取り決めになっています。

農薬、化学肥料の使用量も6割程削減し、その使用状況は農林水産省のガイドラインによって確実に実施がなされ、お米の袋にも表示されています。その甲斐もあり、おいしさ最上級ランク特Aを維持し続けています。

つや姫は山形県を代表するブランド米

かつてはえ抜きやコシヒカリの交配親であった、亀ノ尾から新たなブランド米つや姫が誕生しました。その米の実力は日本1と謳われるコシヒカリのデーターをも凌ぎます。技術の進歩により益々美味しいご当地のブランド米が増えることに期待が持たれます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 「はえ抜き」「つや姫」といえば、どこの都道府県のブランド米?

A.山形県