あまじょっぱい味で人気の、山形県長井市のお餅とは?

日本各地には、それぞれの土地に合った伝統的なグルメというものが存在しています。山形県長井市にもそのようなソウルフードがあります。長く地元の人々に親しまれてきている魅力について紹介します。

置賜地方に受け継がれてきた味

味噌餅とは、山形県長井市をはじめとして、米沢市、南陽市といった山形県の内陸部南部である置賜地方において誕生したソウルフードのひとつです。山形県内でも県内全域ではなく、置賜地方にのみ受け継がれてきており、この地方の郷土色が良く現れており、地域の人々に深く親しまれてきています。長く置賜地方の人々の間でだけ食べ継がれていたのですが、テレビ番組の中で紹介されたことを経て、一時的には爆発的な人気を博し、全国に知れ渡るようになりました。山形県を代表する食べ物のひとつとしても知られるようになっています。

味噌餅は、主食として食べる人もいますが、山形県長井市で受け継いで来た多くの人々は間食やおやつとしても親しまれています。ひきたて・つきたてのもち米の中に、味噌や砂糖を入れて混ぜ、さらに突き上げたものを3日ほど寝かせて作った食べ物のことです。時には、味噌と砂糖だけではなく、青豆やクルミ、シソ、ゴマなどといったものを入れて混ぜたり、味噌を豆味噌にして混ぜたりして、味のバリエーション豊かに作られています。

味わいはゆべしのような味をしていますが、焼き立ての味噌餅は見た目もトロトロで食欲をそそるとともに、味噌やクルミなどの香ばしい香りが部屋中に広がって気分も盛り上がる一品です。一口食べれば、口の中にあまじょっぱい味噌の味が広がるとともに、加えた具材の食感や味がアクセントとなり、飽きることなく食べすすめることができます。各家庭でそれぞれの味が作られており、千差万別という点も魅力です。味噌餅は、山形県長井市では冬のおやつの定番ともいわれており、昔なじみの味ということでお年寄りから子どもまで、多くの人々が楽しんでいます。

味噌餅の作り方・食べ方・購入方法

味噌餅は、基本材料はもち米に味噌、砂糖で好みに合わせてクルミやゴマ、豆、シソなどを用意して、家庭でも作ることができます。しかし、もち米から作るとなると、餅つき機やホームベーカリーが必要となります。作り方はいたって簡単で、味噌と砂糖などを鍋で煮詰め、ホームベーカリーや餅つき機で作った餅の中に投入して混ぜます。十分に混ざってから容器に移して冷まして、固まるまで待ちます。食べるときには、いろりやオーブントースター、ストーブの上などで加熱して、やわらかくなってから食べます。調味料がすでに入っているので、何もつけずにそのまま食べることが可能です。

ホームベーカリーや餅つき機がない場合は、簡易版の作り方もあります。まずは、味噌や砂糖を混ぜてからレンジで加熱します。市販の餅を水を加えてレンジで加熱してやわらかくしてから余分な水を捨てて、味噌などと十分に混ぜ合わせます。滑らかさが出るようになるまで十分混ざったならば冷めるまで待って完成です。一口大にカットすれば、食べたいときに加熱して、適宜食べることが可能となります。

山形県内では、各家庭でそれぞれ作る食べ方以外にも、市販として販売されているものを食べる人も多くいます。スーパーで販売されていることもありますが、味噌餅を作っているお菓子屋で冬季限定で購入する人も多いです。店舗によっては通販から購入することもできます。干した餅がカットされて袋詰めにされているので、自宅で作ったものと同様にして、トースターやいろり、ストーブなどを使ってあぶってから食べると、ほくほくとした食感とあまじょっぱいみその風味を楽しむことができます。

食が豊かな山形県長井市

山形県長井市は、南部内陸にある地域のことを指します。山形県自体が自然豊かで、農作物に非常に恵まれた地域です。特に果樹栽培が有名ですが、コメの収穫量の多さでも知られています。味噌餅の材料となるもち米も豊富に収穫可能です。長井市は、自然豊かな地域であり、かつ重要文化財ともなっている景観もあるほど観光地としても魅力があります。

あまじょっぱい伝統食品・味噌餅

味噌餅は、山形県長井市の伝統的に親しまれている食べ物で、味噌と砂糖の醸し出すあまじょっぱい味わいとあぶった際に部屋中に漂う味噌の香り高さが魅力的な食べ物です。自然豊かな山形観光とともに味わってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. あまじょっぱい味で人気の、山形県長井市のお餅といえば?

A. 味噌餅