山形県の名産品となっている、原産国の名前がついた果物とは?

山形県の名産品となっている果物をご紹介します。芳醇な香りとトロリとした食感は、やみつきになります。いったいどんな果物なのでしょうか。

実は下積み時代が長かった梨

今では人気の「ラ・フランス」ですが、メジャーになるまでには長い不遇の時代がありました。「ラ・フランス」は19世紀なかばにフランスで誕生し、20世紀初頭(明治36年頃)に日本に伝わりました。しかしそれは別の梨を生産するための受粉用で、食用ではありませんでした。日本の梨に慣れていた日本人にとって「ラ・フランス」は受け入れがたいものだったようです。なので固くておいしくないと不評の「ラ・フランス」でしたが、正しい食べ方である「追熟」(収穫してからしばらく置く)が知られて、ようやく見直されます。そして1985年頃に生産体制が整い、それ以降「ラ・フランス」の栽培面積や収穫量は伸びていきます。日本で最初に「ラ・フランス」を受け入れたのは静岡県ですが、寒暖差の激しい土地を好む「ラ・フランス」にとっては山形県が適した土地でした。山形の「ラ・フランス」は、香りがよく甘くておいしいと評判です。

こうして「ラ・フランス」は日本に根を下ろして人気となりました。一方、本国フランスでは気候に合わず、今ではあまり生産されていないようです。「フランスを代表する品種にふさわしい」として「ラ・フランス」と名づけられた梨ですが、不思議な運命ですね。

「ラ・フランス」、おすすめの食べ方は?

なんといっても、食べごろをいただくのが一番です。「ラ・フランス」は熟しても果皮の色があまり変わらないので、食べ頃をチェックするには香りや固さ、シワに注目しましょう。甘い香りが増して、軸のまわりを軽く押すと少しへこむようになったら食べごろのサインです。軸の周りにシワが出て、お尻の方が柔らかくなってきたら、ほとんど完熟と思って大丈夫です。気になる旬は、10月頃から1月頃で、11月頃が出荷の最盛期となります。

熟したものを冷蔵庫で冷やしてカットするシンプルな食べ方が「ラ・フランス」の風味を感じられるベストな食べ方ですが、酸味を生かすならジャムやコンポートにするのもおすすめですよ。熟す前に食べるのはあまりおすすめではありませんが、野菜と一緒にサラダにするという食べ方もあるようです。ラ・フランスのサラダとは優雅で、おもてなし料理になりそうですね。芳醇な香りとカリカリとした食感が楽しめそうです。

「ラ・フランス」の産地、山形県の魅力

山形県は蔵王や月山などの秀麗な名山に囲まれた、自然の美しい地域です。その自然の恵みから「ラ・フランス」をはじめサクランボやブドウなど、さまざまな果物が名産品として知られていますが、ほかにも史跡や温泉といった多面的な魅力があります。松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句を詠んだ「宝珠山立石寺」や、国宝にも指定されている「羽黒山五重塔」などの歴史と絶景を堪能できるスポットや、米沢市の英雄、上杉謙信ゆかりの神社や廟所もあります。

そして、名跡めぐりを満喫したら温泉へ。なんと温泉は県内すべての市町村から湧き出ているそうです。1200年以上の歴史をもつ「肘折温泉郷」や、スキー場としても人気の「蔵王温泉」、「銀山温泉」も知られています。「銀山温泉」は大正時代の建物が残るノスタルジックな街並みで、テレビドラマ「おしん」の舞台にもなっています。ほかにも意外なところでは、山形の「鶴岡市立加茂水族館」には世界最大級のクラゲ展示場があり、癒しスポットとして人気です。

食べよう、「ラ・フランス」

「ラ・フランス」はスーパーなどでも扱われていますが、上質な果物を手に入れるには産地へ行くのが一番です。ぜひ山形の農園へ足を運んで旬の「ラ・フランス」を手に入れてみてください。山形県はたくさんの魅力であなたを待っていますよ。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 山形県の名産品となっている、原産国の名前がついた果物は?

A.ラ・フランス