お茶の原料として富山県氷見市が売り出している麦といえば?

富山県氷見市の名産品をご紹介します。氷見市で生産され、全国トップクラスの生産量を誇る穀物で、主にお茶の原料として使用されます。いったいどのようなもので、どのような栄養が含まれているのでしょうか。

日本に伝わったのは奈良時代

はと麦は紀元前1500年頃にインドで栽培されていたそうです。中国や東南アジア各地で生薬として広まったのが紀元前1世紀頃で、日本に伝わったのは奈良時代だと言われています。穀物の一種であるはと麦は、穀物の中で一番粒が大きくお茶の原料としてあるいは薬膳料理に多く使われています。麦の殻が硬くこれを取ることを敬遠する人も中にはいますが、栄養が豊富に含まれているため人気の穀物です。日本に伝わったのは前述の通り奈良時代だとされていますが、本格的に生産が始められたのは2004年のことです。

それ以前にも富山県氷見市の細越地区で稲と共に栽培が行われていましたが、日本政府が米の減反政策を打ち出したため転作を余儀なくされます。細越地区は気候の影響から水はけが悪い地域で、大豆や麦などの穀物が育ちにくかったことからはと麦栽培により力が入れられるようになったのです。そして、時代を経る中で栽培技術が進歩していき全国トップクラスの生産量を誇るまでになったのです。

はと麦の栄養と食べ方

このような歴史を持つはと麦にはどのような栄養が含まれているのでしょうか。まず、タンパク質が豊富に含まれています。これには骨や歯の形成、皮膚や毛髪を美しく保つ働きがあります。また、カリウムが含まれています。これには体内の老廃物を排出してくれる働きがありむくみや便秘の解消につながります。また、肌のターンオーバーを促してくれる働きもあるため肌荒れに悩む人には良いかもしれません。さらに、ビタミンB1が含まれています。これには皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあり、豚肉を食べることで多く摂取することができますがはと麦にも豊富に含まれているのです。

このような栄養を含むはと麦の食べ方には様々あります。食材として使用されることも多いですが、そのまま食べることもできます。その昔、はと麦は殻を割ってそのまま中身を食べていたと言われています。はと麦を使ったレシピとしては、はと麦スープが挙げられます。コンソメやウインナー、玉ねぎやにんじんなどの野菜を使って作る料理で、はと麦には体を冷やす効能があるのですがスープと共に食べることで体温をバランスよく保つことができるのです。また、はと麦茶も広く知られています。ペットボトルなどで飲んだことがある人もいるかもしれませんが、美容に効果があるとして人気のレシピなのです。

富山県氷見市のグルメ

はと麦が盛んに栽培されている富山県氷見市には、多くのグルメがあります。まず、氷見うどんが挙げられます。これは「幻のうどん」や「日本三大うどんの一つ」と呼ばれるほど美味しいと言われています。一般的にうどんは手打ちが多いとされる中で、氷見うどんは手延べで作られます。そのため、細い麺にも関わらず強いコシが生まれ独特な食感になるのです。市内には氷見うどんが食べられる店が立ち並んでいますので、食べ比べをするのも良いかもしれません。

また、氷見牛も人気です。兵庫県但馬より雌牛を導入し、氷見地域で古来から農耕や運搬に使用されていた在来牛を掛け合わせた結果誕生しました。山々に囲まれた自然あふれる地域で育った氷見牛は、鮮度も肉質も抜群だと言われています。富山県と言えば地魚という人もいるかもしれませんが、それ以外にも多くのグルメに恵まれているのです。

盛んに行われる商品開発

はと麦はそのまま食べても食材として使用しても美味しいとされています。氷見市では、はと麦の知名度をさらに高めるためにはと麦煎餅やはと麦入り玄米パン、はと麦を混ぜたコロッケやソフトクリームなどを開発しているのです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. お茶の原料として富山県氷見市が売り出している麦といえば?

A.はと麦