名物の「温泉パン」で知られる栃木県の温泉は?

栃木県さくら市には、温泉パンという名物があります。温泉パンというネーミングから材料に温泉が使用されていそうですが、温泉のお湯は使用されていません。そこで、温泉パンとはいったいどのようなものかご紹介しましょう。

温泉パンとは

温泉パンは見た目は丸くコッペパンのような形状をしており、ずっしりと身が詰まりモチモチとした噛み応えのある食感が特徴です。栃木県の喜連川温泉の名物となっており、お土産の定番でもあります。
温泉パンには黒豆ココアやメープルキャラメル、天津甘栗など色々な種類がありますが、やはり人気はプレーンな元祖温泉パンです。小麦の旨味と甘みの絶妙なハーモニーで、噛めば噛むほど味わい深くなります。また、昭和を感じさせるどこか懐かしい味なのも人気の秘密でしょう。味は10種類以上もあり、色々と食べ比べてみるのもおすすめです。季節限定の味もあり、タイミングが良ければレアな味も手に入れられます。

温泉パンは、もともと学校給食用のパンを製造していた「旭堂」の職人さんたちが、遊びで作ったことから生まれました。給食用の食パンやコッペパンを作り余った生地を使い作ったパンが、温泉パンの原型となったのです。
温泉パンという名前の由来は、温泉のお湯を使ったパンであるからではなく、喜連川町の町会議員も務めていた旭堂の創業者が、温泉掘削に深くかかわっていたためつけられました。温泉パンと名付けられる前は特に名前はなく、フランスパンと呼ばれていたようです。

温泉パンの美味しい食べ方

温泉パンは袋から出してそのまま食べてもおいしいですが、ひと工夫することによってよりおいしく食べることができます。一番のおすすめは電子レンジで20秒温めるという食べ方で、サクサクした表面と焼き立てのようなふわふわ感でワンランク上の温泉パンとなります。そのほか、たっぷりとバターを塗ったり、牛乳に浸して食べるのもおすすめです。自分なりの美味しい食べ方を探すのも楽しいでしょう。

そして、温泉パンが喜連川温泉の名物となっている理由に、長期保存ができることがあげられます。常温保存で製造日から15日間の賞味期限なので、お土産として安心して購入できます。冷凍保存すると2か月保存できるので、温泉パンが好きな人はまとめて購入して冷蔵保存すると良いでしょう。

栃木県喜連川の観光スポット

温泉パンが生まれた喜連川は江戸時代は喜連川藩5000石の城下町として栄え、奥州街道の宿場町としても賑わっていました。その名残で、武家屋敷や寺院なども多く、歴史的な観光スポットが豊富です。見どころとしては、足利尊氏によって建立された龍光寺があります。
龍光寺は境内の広さ3000坪を誇る広々としたお寺で、足利市の歴代の墓所としても知られています。足利尊氏公木像は、市の指定文化財です。

そして、温泉パンの名前の由来となった喜連川温泉も、喜連川の人気の観光スポットです。喜連川温泉は昭和56年にボーリングによって掘り当てられた温泉でまだ歴史が浅いですが、日本三大美肌の湯として人気が高まっています。また、神経痛やリュウマチ、不妊症などの効能があるとして、地元の人はもちろん日本各地から多くの入浴客が訪れています。室内の大浴場のほか、サザンカやクルメツツジなどを眺められ、自然石を使い趣のある露天風呂など、選択肢が多いのも魅力です。
ほかにも、ファミリーでキャンプやアスレチックが楽しめる水辺公園、喜連川の特産品を購入できる道の家など、たくさんの観光スポットがあります。観光や温泉を楽しみ、お腹が空いたら温泉パンでお腹を満たすのが喜連川流の観光です。

好みの味を見つけてみましょう

温泉街のお土産といえばワンパターンになってしまいがちですが、温泉パンはほかとはかぶらないオリジナリティあふれるグルメなので、お土産にもピッタリです。色んな味があるので、好みの味を見つけてみてはいかがでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 名物の「温泉パン」で知られる栃木県の温泉は?

A. 喜連川温泉

Q. 足利尊氏によって建立された、栃木県喜連川のお寺は?

A.龍光寺