島根県雲南市の特産品となっている、大型の唐辛子を何という?

島根県の県庁所在地である松江市と、出雲大社のある出雲市に隣接する雲南市は、実は唐辛子の一大産地。日本最大級の規模を誇ります。今回は雲南市で栽培されている、長さが10~15センチほどにもなるというビッグサイズな唐辛子をご紹介します。

「鷹の爪」ならぬ「オロチの爪」

一般的な唐辛子である鷹の爪より3倍ほどの大きさになるというこの唐辛子は、地元のヤマタノオロチ伝説に現れるヤマタノオロチ(八岐大蛇)の鋭く尖った爪になぞらえて、「オロチの爪」と名付けられています。お味は、辛み控えめで甘みがありマイルドですが、後からじわじわとくる辛さとうまみが特長。生は刻んで薬味にしてもおいしくいただけます。

スパイスのまち・雲南市

雲南市はオロチの爪以外にも山椒、にんにく、しょうがなどのスパイスの生産も盛んな地域です。そこで「うんなんスパイスプロジェクト」なるプロジェクトを起ち上げ、これらの特産品を使用し、食品メーカーと共同で製品化しようという取り組みが始まりました。調味料やラーメンなど、多くの商品が開発されています。

貴重な歴史遺産や四季折々の名所が点在する雲南市を巡ろう

奥出雲地方は古くから砂鉄と木炭を炉で燃焼させて鉄を生産する、日本古来の鉄製法「たたら製鉄」が盛んな地域でした。「菅谷たたら山内」は、あのジブリ映画『もののけ姫』に登場する「たたら場」のモデルと言われるところです。山内(さんない)とは、たたら製鉄に従事していた人たちが日々働き、日常生活を営んでいた地区の総称です。現在、たたら製鉄の技術者達は一人もいませんが、日本国内で唯一現存する、たたら製鉄が行われていた「高殿」や事務所的役割をしていた「元小屋」、長屋などが残っており、当時の風景を今に伝えています。菅谷高殿内では、大正10年(1921年)まで操業が続けられ、昭和42年に国の重要有形民俗文化財に指定されました。

斐伊川堤防(ひいがわていぼう)桜並木は、斐伊川堤防沿いの2kmに渡って桜のトンネルができる、中国地方随一の桜の名所です。「日本さくら名所百選」にも選ばれ、約800本のソメイヨシノが続きます。桜まつりの時期には県内外から訪れる多くの人で賑わい、夜になるとぼんぼりに照らされた夜桜も楽しめます。

トロッコ列車「奥出雲おろち号」は、4月から11月までの 金・土・日・祝日に運行され、出雲神話の舞台・奥出雲の山あいを走り抜ける観光列車です。青と白で塗られた車体に星がちりばめられたデザインの車両で、ガラスや壁のない、大きく解放された窓から爽やかな風が通り抜け、抜群の爽快感が味わえます。雄大な自然はもちろん、谷底まで約100mあるという三井野大橋などの絶景が楽しめるので観光客に大人気。列車は松本清張の名作「砂の器」の舞台として有名な亀嵩駅や、稲田姫像や社殿造りの駅舎が珍しい出雲横田駅を過ぎ、全国的にも珍しい「三段式スイッチバック」もあることから、鉄道ファンからも根強い人気を集めています。

旅の疲れを癒すにはやっぱり温泉が一番。「出雲湯村温泉」は、緑豊かな中国山地に囲まれ、静けさの中ひなびた趣のある温泉地です。ヤマタノオロチ伝説で有名な斐伊川の中流にあり、出雲国風土記に「漆仁(しつに)の川辺に薬湯あり」と記載されるほど歴史ある温泉。また「一たび湯浴みすればすなわち身体和らぎ、再びすすげばすなわち万病消える」とも残されており、古くから効能の高い温泉としても有名で、神経痛、関節痛、慢性消化器病などの効能があるとされています。さらりとしてクセがない良質のお湯が、源泉かけ流しで堪能することができますよ。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 島根県雲南市の特産品となっている、大型の唐辛子を何という?

A. オロチの爪