農山漁村の郷土料理百選にも選定されている、滋賀県の鍋料理は?

皆さん、滋賀県の名物料理と言えば何を思い浮かべるでしょうか?鮒ずし、近江牛、色々ありますよね。
その中で今回ご紹介するのは鍋料理です。農林水産省が主催による郷土料理をテーマとしたイベント「郷土料理百選」にも選出されている名物料理です。その歴史と、美味しさの秘密を探ってみたいと思います。

郷土料理百選にも選出された滋賀県の名物料理

滋賀県は近畿地方の北東部に位置する県です。言うまでもなく日本最大の面積を誇る琵琶湖があることで有名ですよね。交通の便の発達により近年では大阪や京都のベッドタウンとして人口は増加傾向にあります。県庁所在地は大津市ですが、豊かな自然と地価の安さも人口増加の大きな要因といえるでしょう。観光地として彦根市や長浜市のほうがメジャーなのかもしれませんね。

寺院が多く地元民同士の繋がりが深いために、よく滋賀県民は閉鎖的だと言われます。しかし実際にはそんなことはありません。もちろん人によりますが、多くの人は関西特有の明るさと社交性を持ち合あせており訪れる他府県の人を温かく迎え入れてくれます。一旦仲良くなればとことん仲良くなれるとも言えます。

国宝である彦根城、ユネスコ文化遺産に登録された延暦寺、など歴史的建造物も多数あり、歴史ファンの人にはとても人気のある県となっています。その中の一つに多賀大社がありあます。この多賀大社は「お伊勢回らばお多賀へ参れ。お伊勢お多賀の子でござる」これは「日本の神社の頂点に立つ伊勢神宮にお参りをするなら、先に多賀大社に参れ。伊勢神宮は多賀大社の子供である」と言っているのです。どういうことなのか詳しくご説明します。伊勢神宮が日本の神社の頂点に立つことはまちがいありません。それは日本神話の主神であり、日本国民の総氏神である天照大神を祀っている神社だからです。しかしその天照大神にも父母神がいるのです。それがイザナギ、イザナミでです。そしてもうお分かりかと思いますが、そのイザナギ、イザナミを祀っているのがこの多賀大社なのです。ですから「伊勢神宮へ参拝するよりも先に多賀大社に参拝するべきですよ」と言っているのです。これはあまり知られていないことですが間違いのない事実なのです。

そんな滋賀県の名物料理としては先ほど申し上げた通り、鮒ずしや近江牛などです。その中でも最も有名なものがカモ鍋なのです。


琵琶湖には冬になると越冬のために多くの鴨が飛来してきます。周囲を山で囲まれた滋賀県では昔から貴重なタンパク源でした。この鴨は引き締まった肉質と脂身の甘さが最大の特徴です。それゆえに地元(長浜市がその中心となります)では豆腐やネギと一緒に炊き込んだカモ鍋料理が盛んになり、郷土料理百選にも選出されるほどのおいしい名物料理となっていったのです。

滋賀県のマスコットキャラクター「ひこにゃん」

皆さんは滋賀県のマスコットキャラクターである「ひこにゃん」をご存知でしょうか。このひこにゃんは彦根藩主二代目の藩主である井伊直孝にゆかりのある白猫をモチーフに作られたキャラクターです。可愛らしい猫が兜をかぶっているというギャップが受けたのでしょうね。

ひこにゃんは彦根城築城400年祭の時に誕生しましたが、滋賀県のみならず日本全国に知れ渡るほどの人気キャラクターとなり、イベントが終了した今でもイメージキャラクターとして彦根城、彦根市の宣伝役を続けています。

ちなみに滋賀県の郷土料理百選に選出されたカモ鍋の中心地は彦根市の隣の市である長浜市です。長浜市も彦根市も滋賀県の県庁所在地である大津市よりも存在感が多きいのは、ひこにゃんやカモ鍋料理などが一役買っているのかも知れませんね。

郷土料理百にも選ばれる選滋賀県のカモ鍋。そのもっともおいしい時期とは?

滋賀県のカモ鍋が郷土料理百選にも選ばれた理由がおわかりいただけたでしょうか。もっともおいしい時期は12月から3月です。どうせ滋賀県に行かれるならその時期にしましょう。そして是非おいしいカモ鍋を味わってみて下さいね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 農山漁村の郷土料理百選にも選定されている滋賀県の鍋料理は?

A.カモ鍋

Q. 「ひこにゃん」誕生にも関係している、彦根藩主二代目の藩主の名前は?

A. 井伊直孝