大阪のお菓子屋さん「enfant(アンファン)」をご存じでしょうか?ある洋菓子を量り売りで楽しめると人気です。今回はその洋菓子とenfant(アンファン)について紹介します。
厳選した材料を基に作られる人気菓子
enfant(アンファン) で人気の商品とはシュークリームです。シュークリームの作り方は、鍋にバターと水、そして砂糖と塩を混ぜて加熱して溶かし、その中に小麦粉を入れて一塊になるように丁寧に混ぜます。そして生地が鍋に引っ付かなくなったらその中に全卵を少しずつ入れて柔らかくし、その柔らかくした生地を絞り袋に入れて、バターを塗った鉄板に絞り出していくのです。絞り出した生地に膨れやすいように水を霧吹きで振りかけた後に、高温のオーブンで焼き上げることでシュー生地を作ります。
カスタードクリームは、卵白を取り除いた卵黄と牛乳を混ぜた中にコンスターチと砂糖を混ぜて原液を作ります。そしてカスタードクリームのおいしさを引き立てるために、バニラビーンズを鞘ごと使ってクリームに香りづけするのです。そのバニラビーンズの香りが染み込んだカスタードクリームの原液を濾し器で濾した後に、銅鍋に入れて加熱しながら焦げないように絶えずかき混ぜます。こげないようにかき混ぜ続けると、コンスターチのでんぷんが効果を発揮し徐々に粘度が出てくるのです。さらにかき混ぜていってクリームに適度な硬さが生まれたら、パッドに移して冷まし、カスタードクリームの完成になります。
完成したカスタードクリームを専用の機器に入れて、そのクリームの出入り口に焼き上げたシュー生地を差し込んでクリームを満タンになるまで詰め込んだらシュークリームが出来上がるのです。この作り方の説明を見ると分かりますが、シュークリームというのは基本的に塩と砂糖、そしてバニラビーンズを除けば小麦粉と卵とバターそして牛乳を使うだけです。そのためシュークリームの味の出来具合というのは、職人の腕前も大事ですが小麦粉と卵とバターそして牛乳の品質が最も重要な要素になります。
そこでenfant(アンファン)では高品質の乳製品を手に入れるために、関西で一番酪農が盛んで移動距離が少ない兵庫県の丹波但馬地方の農家と専属契約しています。さらに酪農が盛んな環境は質の良い肥料を生み出すので、その肥料を使って高品質の小麦を生み出し、さらに収穫した後の小麦の苗は鶏のエサになるので質の良い小麦粉と卵が収穫できます。これらの厳選した材料を使うことによって、美味しいお菓子店が立ち並ぶ大阪府でenfant(アンファン)は長らく愛される人気老舗お菓子店として定着したわけです。
「子供たちにも安心安全なお菓子を食べてもらいたい」という願いが生んだ量り売り
enfant(アンファン)のシュークリームは味が絶品というだけでなく、最大の特徴は100グラム単位で200円という相場で量り売りをしていることです。enfant(アンファン)のシュークリームは海外からしか取り寄せできないバニラビーンズを使っているだけでなく、小麦やバターそして卵といった材料も兵庫県丹波但馬地方の最高品質の物を取り寄せています。
このような高品質の材料で作るお菓子は、とても100グラム単位200円の相場で購入できるものではありません。そして、シュークリームに限らずenfant(アンファン)で作っているお菓子の多くは添加物が全く入っていません。添加物は子供たちの体に少なからず影響を与えてしまうため、無添加で美味しいお菓子をたくさん食べてほしいというお店側の心意気が量り売りをしている理由になります。
無添加で美味しいお菓子の需要が高まっている
健康志向の高まりで、添加物に気を配る方が増えています。特に市販のお菓子は保存料などの添加物を加えていることが多いので、子供の健康を考えるとenfant(アンファン)のようなお店の取り組みは親世代にとってうれしい取り組みです。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 大阪土産として人気のお菓子屋さん『enfant(アンファン)』で、量り売りにされているのは?
A.シュークリーム