「天むす」に入っているのはエビの天ぷら。では、大阪の「たこむす」に入っているのは?

大阪府のご当地駅弁である「たこむす」をご存知ですか?「天むす」という天ぷらが入ったグルメは名古屋の名物ですが、「たこむす」には何が入っているのでしょうか?その特徴を紹介します。

炭水化物同士のベストマッチ

「たこむす」とはたこ焼きが入ったおむすびのことです。たこむすを製造、販売しているのは柿千というメーカーで、この柿千は柿の葉寿司、サンマ棒寿司などの有名駅弁を手掛けているメーカーです。名古屋の天むすではおにぎりの具に天ぷらが入っているところを、たこむすではたこ焼きが入っているという点がとてもユニークです。たこむすの独特のルックスとまさかの組み合わせ、大阪府らしいパロディやオマージュを感じさせるネーミングやパッケージのタコのとぼけたセリフまで様々な点が受け入れられています。2003年に発売して以来、メディアで大々的に取り上げられたこともあって一躍大阪府の有名商品となりました。5個入り税込み682円のお手軽な価格も好評であり、老若男女の心に大阪らしいジョークとおいしさの両方を刻んでいます。

ダシの効いたたこ焼きの中にはしっかり存在感のあるタコが入っており、通常のソースやマヨネーズ、かつお節や青海苔などのトッピングが見られる市販のたこ焼きよりも、たこ焼きそのものの生地やタコの食感を楽しむことが出来ます。醬油ベースの味付けであっさりといただくことが出来るたこむすですが、付属のマヨネーズをつけるとまろやかさと酸味が加わり、一層味わい深くいただけます。しつこくないながらもたこ焼きの味わいをしっかり楽しむことが出来て、巻かれた有明産の海苔や伊賀米コシヒカリの味わいを感じることも出来ますので、ビールのおつまみにも最適です。駅弁として旅行中にご自身で食べても美味しいたこむすですが、お土産としても喜ばれることでしょう。

実は大阪でしか買えないたこむす

大阪名物となったたこむすを味わいたい、と思っても大阪に足を運ぶ以外の方法でたこむすを味わうことは出来ません。というのも、このたこむすは通信販売を行っておらず、大阪府内でも限られたお店でしか買い求めることが出来ない、まさにご当地グルメと言える一品なのです。ですので、たこむすをどうしても食べたい、という方は大阪まで足を運ぶ必要があり、しかも限られた駅や空港、デパートに行かなくてはならないのです。

では、どんなところでたこむすを購入できるのでしょうか。JRの駅での販売はJR大阪駅、JR新大阪駅、JR天王寺駅の3つですが、それぞれ駅舎のなかで一店舗ずつのみの取り扱いとなっています。比較的買い求めることが容易いのは空港で、伊丹空港では複数のショップで販売されているだけでなく、各ゲートでも販売されており、大阪に着いたり発つときにたこむすを買い求めることが可能です。通常5個入りのたこむすですが、3個入りのものが関西国際空港で販売されていますので、関西国際空港に立ち寄った際にはライトに楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、阪急うめだ本店や千里本店、天川茶寮柿千や京都伊勢丹などの一部デパートでもたこむすを購入することが出来ます。しかし、JRの駅や空港とは異なり常に手に入るわけではなく、前日の15時までに予約することで手に入る予約制となっています。どうしても食べたい方は是非予約を取って食べてみてはいかがでしょうか。どのケースでも関西へと足を運ばなければならないので、観光の目的のひとつにたこむすを加えてみてください。

関西へ立ち寄ったら「たこむす」はいかが?

たこむすは一見ジョークのような商品ですが、その味は決してジョークに留まらない本格的な味わいです。大阪府など、関西の一部店舗でしか買い求められないレアな一品ですので関西に立ち寄った際に是非食べてみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 名古屋「天むす」に入っているのはエビの天ぷら。では、大阪の「たこむす」に入っているのは?

A. たこ焼き