大阪のうどん屋『千とせ』が発祥とされる、肉うどんからうどんを抜いた大阪の名物料理は?

大阪の名物料理と聞けば、たこ焼きやお好み焼きなどの粉もんやメディアでもよく取り上げられる串カツが有名ですが、今回ご紹介するのは、うどん屋が発祥のグルメです。大阪発祥の庶民の味であり、芸人さんたちにも愛されている名物料理です。

誕生したきっかけとは

「肉吸い」が生まれた「千とせ」は、うどんと蕎麦の庶民的な店でした。大阪の難波に店を構えていて吉本の芸人さん達が通う店でもあります。その「千とせ」で「肉吸い」が生まれたのにはきっかけがあります。 古い吉本新喜劇のファンなら知っている人もいるかもしれませんが花紀京という芸人がいました。花紀京は、吉本新喜劇の座長を務め弟子にはチャーリー浜や間寛平、レッツゴーじゅんなどがいます。

花紀京は「千とせ」の常連でした。ある時、二日酔いの花紀京が、肉うどんのうどん抜きでと注文をしたことが「肉吸い」の始まりになりました。 こうして生まれた「肉吸い」が吉本の芸人達に愛され続け「千とせ」も同様に多くの芸人に愛され続けてきました。その結果、少しずつ知名度が上がって、今や大阪の名物料理となり名物店となっています。「千とせ」の常連の芸人としては、ダウンタウンの浜田雅功などが有名です。

「肉吸い」発祥の店「千とせ」とは?

「千とせ」は、大阪の難波に店を構えています。住所は、大阪府大阪市中央区難波千日前で、近くには有名なお笑いの劇場であるなんばグランド花月があり「千とせ」との距離は数メートルです。まさに目と鼻の先にあるという距離ですので、吉本興業の芸人が出入りする理由もわかります。

「千とせ」は、有名になったこともあり観光スポットのような状態になっています。開店時間は朝の10時30分からですが、食材がなくなれば閉店になります。外見は、下町のうどん店のようですが、行列ができているのが日常です。「肉吸い」だけで人気がでたわけではなく、たくさんの芸人が愛した店ということも人気が出た一因です。「千とせ」は、本店以外になんばグランド花月ビルに「千とせべっかん」がありますので、新喜劇や漫才などを楽しんだあとに立ち寄ると土産話が増えます。

「千とせ」のメニューは「肉吸い」のほかに「肉うどん」と「とうふ入り肉吸い」があります。また、玉子かけご飯も有名で小玉(しょうたま)と大玉(だいたま)の2種類があります。肉吸いとともに食べると美味しいと評判ですので、立ち寄った際は試してみるとよいでしょう。

家庭でも食べられる「肉吸い」のレシピ

大阪の名物料理で「千とせ」発祥の「肉吸い」ですが、全国でも少しずつ食べられるようになってきています。大阪で「肉吸い」を食べてファンになったが、地元では食べられない人などが再現してレシピを完成させています。秘伝の味には及ばないかもしれませんが、意外と簡単にできる「肉吸い」のレシピを紹介します。

まずカツオ出汁をつくります。鰹節で出汁をとるのがベターですが、面倒ならば顆粒タイプや濃縮の液体タイプでも問題ありません。沸騰したカツオ出汁に醤油・みりん・砂糖を入れて再沸騰させます。そこに牛バラ肉を入れて火が通れば完成です。薬味は刻んだネギを入れます。お好みで豆腐を入れたり、うどんを入れて肉うどんにしたりするのも良いでしょう。また、玉子かけご飯も一緒に食べるとより「千とせ」で食べているような感覚に近づくのではないでしょうか。本場の味を再現して振る舞うのも旅行や出張の楽しみになる場合があります。

「千とせ」界隈の有名なグルメスポット

「千とせ」は難波にあります。難波とは、大阪で「ミナミ」とよばれていて、関西最大級の繁華街になっています。昔から「天下の台所」といわれた大阪ですので、美味しい名店が数多くありますので紹介します。

本湖月

有名な懐石料理の店です。以前、火事からの再興で世間を賑わせた法善寺横丁にあります。法善寺横丁は、石畳の細い路地に小料理屋バーなどが軒を並べる情緒のある空間です。本湖月は、ミシュランの二つ星を獲得した名店でもあります。少し値がはりますが、本物の美味しさを味わえるので予算を確保して試みると良いでしょう。

浪速割烹 喜川

喜川も法善寺に店を構えている浪速割烹の老舗です。フレンチの技法までを取り入れて進化を続けていながら本物の浪速割烹が味わえるので人気があります。喜川は「京の持ち味、浪速の喰い味」といわれる「浪速の食い味」を大事にしているので、食べる側の味覚に合わせて柔軟に料理してくれるのが特徴です。

麺屋 丈六

丈六は、南海線なんば駅より徒歩7分ほどで、近鉄日本橋駅からは徒歩6分ほどの日本橋の路地裏になるラーメン店です。常に行列ができるラーメン店としても有名です。メニューは、中華そばのみしかありません。その中華そばのスープは濃い色ですが、見た目に反して優しい味わいです。とんこつと鶏ガラベースで醤油の芳醇な香りと旨味が口の中に広がるのが人気の理由です。麺は中太のストレート麺で角が立っています。硬めの茹で加減で歯応えがスープとよく合っています。第一日曜日は、おはようラーメンデーとなっていて、朝7時から食べられます。ラーメン好きからは、日本橋で早朝ラーメンが食べられると喜ばれていて口コミも広がっています。

肉匠なか田 本店

肉匠なか田は、東京にも支店がある有名な肉料理店の本店です。店内にはワインバーなどがある高級な肉料理店ですので、13歳以下の子供は入店を断られます。そのぶん、大人の落ち着いた雰囲気で最高級の肉を味わえるので人気が衰えることがないようです。なか田で肉を食べるなら塩がおすすめです。理由は、世界32カ国から厳選した塩を揃えているからです。最高級の肉にあった厳選した塩ならば、グルメ通でも満足するでしょう。場所は、地下鉄御堂筋線なんば駅14番出口から徒歩1分のところにあります。

ワサビ

串カツと言えば、通天閣からジャンジャン横丁で名物になっている2度付け禁止の大衆店のイメージがあります。ワサビは、そのような大衆店とは一線を画したお洒落で静かな雰囲気で串揚げを楽しめる店です。季節の素材を使い、目と舌で楽しめる料理を提供していて独創的な串揚げが人気を呼んでいます。何をオーダーしてからよいかを迷ったら「Wasabiおまかせ串揚げコース」がおすすめです。何が出てくるのか楽しめるし季節の味に加えシェフの技も味わえます。大阪難波駅から徒歩で約4分の場所にあって、デートスポットにも活用できます。

玉製家(ぎょくせいや)

玉製家は、なんばウォークから千日前へ上がるB28番出口の階段を上がるとすぐに見つけることができるおはぎの専門店です。ほとんど行列の絶えることがない大阪一人気の店と称されているので、並ぶことは覚悟しておきましょう。メニューは、つぶ餡・こし餡・きなこの3種類のみで、夫婦二人だけで営んでいます。創業は、明治32年ですので大阪で最古のおはぎ店の可能性もあります。

大阪へ行けば「千とせ」の名物料理「肉吸い」や「肉うどん」で土産話に!

食の都とも天下の台所とも評される大阪ですが「千とせ」のような「肉吸い」や「肉うどん」だけで有名になっている店は珍しいです。名物料理があって人気を博していてもメニューも豊富な店が一般的です。お好み焼店などは、メニューの多さが売り物になっている場合もあります。そんななかで、花紀京から始まった「肉吸い」が大阪の名物料理になり観光スポットのようになっているのは不思議だと言えます。場所はなんばグランド花月から数歩の距離ですので、大阪を訪れたならば花月で楽しんで「肉吸い」を食べて、使ったお金以上の土産話を持ち帰ってください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 大阪のうどん屋『千とせ』が発祥とされる、肉うどんからうどんを抜いた大阪の名物料理は?

A.肉吸い

Q. 吉本新喜劇の俳優・花紀京の「ある注文」から始まった大阪名物「肉吸い」。その注文とは?

A. 肉うどんのうどん抜き