沖縄のポピュラーな海藻「海ぶどう」の別名は?

沖縄の特産品の「海ぶどう」。あのプチプチの食感がなんとも言えずクセになりますよね。その独特の姿・形がぶどうに似ていることから「海ぶどう」と名付けられたのですが、もう一つ美しい別名があるのです。

海の宝石「グリーンキャビア」

まるでキャビアのような粒と美しい緑色をしている海ぶどうは、海の「グリーンキャビア」とも呼ばれています。海ぶどうは南西諸島沿岸の浅い海域に生息する海藻の一種。くびれたような形をしていることから、和名ではクビレヅタ(括れ蔦)と呼ばれ、昔から沖縄では珍味として食べられてきました。ちなみに海ぶどうのあの食感のつぶつぶは、実ではなく球状の葉っぱだそう。また忘れがちな茎の部分ですが、シャキシャキとしが歯ごたえがあって、こちらもおいしくいただけます。残念ながら天然物は乱獲などのため激減してしまい、現在、市場に流通している海ぶどうの殆どは養殖されているものだそうです。

海ぶどうのおいしい食べ方

まずは、やはりつぶつぶの食感を活かすために、シンプルにそのまま食べましょう。長い時間調味料に浸しておくとしぼんでしまうので、調味料は食べる直前にかけましょう。和える場合も同様です。ポン酢や三杯酢をかけていただくのが一般的な食べ方ですが、他にもツナと合わせたり、かつお節を振りかけたり、塩昆布とごま油で和えるのもおいしくいただけます。海ぶどうは納豆とも相性抜群。いつもの納豆のトッピングに飽きたら、ぜひ試してみてください。納豆にも通じるところがありますが、山かけでもピッタリです。マグロ&とろろ&海ぶどうで、おかずの一品としてはもちろんお酒のアテにもなります。お酒のアテと言えば、アボガドや韓国のりで合わせても。海ぶどうはコクのある食材との相性がいいので、アボカドの代わりにクリームチーズでも良いですよ。

海ぶどうに秘められた女性に嬉しい美容効果

実は、海ぶどうには女性に嬉しい美容効果がたっぷりと含まれているのです。ビタミンAやビタミンB2だけでなく、マグネシウムやカルシウム、ヨウ素、鉄など多くのミネラル類がバランスよくたっぷりと含まれています。これらは肌の疲れやトラブルを防ぎ、また美肌づくりに欠かせない栄養素。女性なら一度はチェックしたことがある「ヒアルロン酸」も、海ぶどうには豊富に含まれています。ヒアルロン酸は水分を保つのに欠かせない成分ですが、海ぶどうを食べることによって、体の内側から摂取することができるのです。さらに、海ぶどうの特徴の1つである「ぬめり」には、昆布にもある「フコイダン」という成分が含まれており、これがメラニンの生成を抑え、シミやそばかすなどを防いでくれる効果が期待できます。こんなに嬉しい効果がいっぱいの海ぶどう、積極的に食べたいですね。

新鮮な海ぶどうの見分け方、保存方法

新鮮な海ぶどうは緑色の色ツヤが良く、全体的にハリがあって粒がぷりぷりっとしています。つぶつぶした食感を楽しみたいなら、より実が詰まったものを選ぶようにしましょう。緑色が濃いものや薄いものがありますが、長い間光にあたっていない状態だと、色が薄くなるようです。味の違いなどはあまりありませんが、もし気になるようであれば、袋に入れた状態で蛍光灯の光を2~3時間程度あててみましょう。濃い緑色になります。ただ、太陽光の光は強すぎて海ぶどうが傷んでしまう原因にもなるため、直射日光を当てるのは避けましょう。

海ぶどうは生で食べる海藻なので低温で保存したくなりますが、実は冷蔵はおすすめできず、冷凍することは不可能。常温保存が正解なのです。海ぶどうの賞味期限は収穫された日から1週間が基準です。購入したら、収穫した日をチェックし、なるべく早く食べるようにしましょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 沖縄のポピュラーな海藻「海ぶどう」の別名は?

A. グリーンキャビア