岡山県特産の「瀬戸ジャイアンツ」は、どんな果物の品種?

「瀬戸ジャイアンツ」という果物をご存知でしょうか? 「ジャイアンツ」なんてちょっといかつい印象も受けますが、上品な甘さや繊細なうまみを持つ超高級フルーツなんです。

「瀬戸ジャイアンツ」ってどんな果物?

「瀬戸ジャイアンツ」は綺麗なヒスイ色をしたぶどうです。その特長は「大粒」で「種無し」、そして高い糖度を誇る「甘さ」、「皮ごと食べることができる」というもの。これは、人気が急上昇しているぶどうの条件を全て兼ね備えているのです。ひと粒ひと粒が大きく果肉が充実して、はちきれそうに張った房はボリューム満点。そして、粒の形もとってもユニークでキュート。まるで桃のようにお尻が割れた形をしているのです。ひと粒の実の形がモモに似ていることや、岡山県の桃太郎伝説にちなんで「桃太郎ブドウ」と呼ばれることもあります。

瀬戸ジャイアンツのお味や大きさ

味の特長としては、歯切れの良い果肉をしており、糖度がとても高くて甘く、酸味はそれほど強くなく穏やかです。そして皮がとても薄く、そのまま皮ごと食べるとみずみずしくぱりっとしており、弾けるような食感が楽しめ、渋みも心地よく感じます。一度食べるとクセになる感覚です。

大きさは個体により多少は違いますが、だいたい一房が500~800グラムほどある大房です。時には1kg以上のずっしりとした房もあります。実の一粒の大きさは15~20gほどあり、大きいものなら約30gというものがあって、食べ応えも十分です。

瀬戸ジャイアンツの歴史と由来

瀬戸ジャイアンツは、緑色系のぶどうとして良く知られている「ネオマスカット」と「グザルカラー」というぶどうを交配して誕生した新品種です。1979年に岡山県にある「花澤ぶどう研究所」の花澤氏の手によって誕生しました。グザルカラーからはすっきりとした上品な甘さと、皮もまるごと食べられるという特長を受け継ぎ、ネオマスカットは果肉のジューシーさと豊かな香りを受け継いだといわれています。

このぶどうの名前に付いている「瀬戸」とは瀬戸内海のこと。瀬戸内海に面した地域が中心になって生産されています。栽培が非常にデリケートで難しく、昔からぶとうの高い栽培技術を有する岡山県が、全国生産量70%以上という圧倒的な生産量を誇っています。

おいしい瀬戸ジャイアンツと保存方法

実も軸も緑色で皮に張りがあり、ぷっくりとした粒を選びましょう。新鮮なものは、はちきれそうになるくらい張っています。時間が経って鮮度が落ちると、軸が茶色になっている場合が多いので避けた方が良いかもしれません。

購入時には比較的濃いみどり色をしていることが多いです。このみどり色が濃い場合は、直接日の当たる場所は避け、冷暗所や冷蔵庫の野菜室などで2~3日ほど保管します。そうすると、追熟がすすみ完熟してくると黄色みを帯びてきます。皮に茶色いしみのようなものが出てくることもありますが、これは熟度が上がってきたために起きる現象なので、ご安心ください。

おいしい食べ方

大粒で皮ごと食べられるので、やはり一度はそのまま丸ごと食べてみてください。その際、冷蔵庫で2~3時間ほど冷やすのがおすすめ。して、そのまま食べしょう。皮が薄くぱきっと弾ける食感と、たっぷり含んだ果汁の爽やかな甘みで後味も良く、何粒でもいただけます。

加工するなら、ジュースやゼリー、シャーベットなどのデザート、ジャムなどにも。種や果皮を気にしなくても良いのでとても調理がしやすいです。さらにケーキのトッピングやフルーツサラダなど、バリエーションも広げやすく、様々なリエーション食べ方で楽しむことができますよ。

どこで買える?瀬戸ジャイアンツ

高級青果専門店や百貨店、インターネットなどで高級品として販売されており、贈答品としても人気の高い高級フルーツなのです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岡山県特産の「瀬戸ジャイアンツ」は、どんな果物の品種?

A. ブドウ