新潟県で食べられる、一夜干しの塩スルメを使った天ぷらとは?

新潟県で食べられる天ぷらをご紹介します。スルメを一度干してから天ぷらにするという一手間がかかったグルメで、普通のイカの天ぷらとは違った味わいを持つご当地グルメとして人気があります。このグルメについて詳しくご紹介しましょう。

するてんとは?

するてんとは一夜干しにした塩スルメを天ぷらにしたご当地グルメです。作り方はとてもシンプルで、スルメを一夜干しにして余分な水分を抜いた物を普通の手順で衣をつけて天ぷらにするだけです。作り方が単純なためかどの頃から作り始めるようになったかは分かっていません。天ぷらは大量の油を使う料理であり、油の生産量が増えて天ぷらが庶民の料理として広まったのは江戸時代に入ってからです。新潟は日本海で夏場北上するスルメイカを一夜干しにして食べる習慣が一般的であったため、自然に一夜干しの塩スルメも天ぷらの品目に加えられたのかもしれません。

「一夜干し塩スルメの天ぷら」ではなく「するてん」という名称を広めた意味ではその元祖を謳っているお店があります。「天ぷら若杉」というお店がそれで、店内のメニューとして書く際に「する天」と命名したことがその始まりのようです。今では名物として知名度も高くなり、平成13年には町おこしの一環として「するてん」の名で商標登録もされている立派なご当地グルメです。ちなみに干したイカの天ぷらという意味では福島の会津地区にもスルメの天ぷらが存在していますが、こちらは一夜干しではなく完全に乾燥させたものを使った物です。

元祖のするてんを味わいに行こう!

新潟県外在住だけれどするてんを食べてみたい、という場合にもっともお手軽なのはスルメの一夜干しを買って自宅で作る方法になります。冷凍した一夜干しの通販などを利用するのがお手軽な方法になるでしょう。しかし海産物は鮮度にによって大きく味が変わるものでもあるので、できれば本場の味を現地で味わうことが、もっともするてんの魅力を体感できるでしょう。する天の元祖である若杉でホンモノの味を堪能した後は、周囲での観光で特別な体験をしたり日々の疲れを癒やすことも出来ます。

上越市はホテルや旅館・温泉も多数あり、広々とした景色での露天風呂や大浴場を開放的に楽しめる「ゆきだるま温泉雪の湯」や、周囲を森林に囲まれてゆったりと楽しめる「くわどり湯ったり村」、ローマ風の浴場や酵素風呂などの変わり種で珍しい体験ができる「長峰温泉ゆったりの郷」などがあります。入場料はどれも500円前後でお手軽に入ることが出来、無料の休憩所などもあるので観光中に休憩として立ち寄るのも良いでしょう。

また上越市には上杉謙信公の居城として知られる春日山城跡や春日山城史跡広場・春日山城跡ものがたり館などがあります。他にも冬季の降雪で道が塞がれないようにひさしを延長して作られた通路である雁木が現存する雁木通りがあり、高田地区の雁木通りは国内に現存する中でも日本一の長さを誇っており、映画「ふみ子の海」のロケ地としても使われた背景があります。雁木通り付近には町家を活用した施設である「町家交流館高田小町、瞽女ミュージアム高田」などがあり、古き良き日本の伝統を感じさせる家屋の畳や、高く広い天井などを見ることができます。

子供を含めた家族で来るのであれば、上越市立水族博物館うみがたりも外せないスポットの一つです。バンドウイルカのショーを見られるイルカスタジアムや、通常はなかなか見られない水族館のバックヤードを見て回れるうみがたりバックヤードツアーなどが催されています。またうみがたりはマゼランペンギンの飼育数で世界一を誇っており、、保育園児などの小さな子供に人気のケロポンズがそのマゼランペンギンをテーマにしたオリジナルダンスを創作・公開しています。

一夜干し塩スルメの天ぷら、通称するてんは新潟県にきたら一度は味わっておくべきグルメ

新潟県は文化的な観光地が多く大人も楽しめますし、水族館やレジャー施設なども多いため親子連れでも楽しめる一度入ってみたい観光地です。本場のするてんを味わいつつ温泉やレジャーで充実した休日を過ごすためにも一度行ってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 新潟県で食べられる、一夜干しの塩スルメを使った天ぷらを何という?

A.するてん

Q. 周囲を森林に囲まれた、新潟県上越市にある温泉宿泊施設は?

A. くわどり湯ったり村

Q. 上杉謙信の居城として知られる、新潟県上越市の城跡は?

A. 春日山城跡