福井県の小浜市が全国シェアの80%を占めている、グルメに関するものといえば?

福井県小浜市は、グルメに関する「あるもの」の生産で80%以上のシェアを占めています。その中でも若狭塗は、昭和53年2月6日に伝統的工芸品に指定された小浜市の伝統工芸です。
小浜市が誇る若狭塗にはどんな魅力があるのでしょうか。早速、ご紹介していきます。

若狭塗とは?

若狭塗は、福井県小浜市周辺で作られている漆器です。その特徴は「研ぎ出し技法」と呼ばれる、漆の上に卵殻や貝殻、植物の葉などで紋様をつけ、さらにその上に漆を塗り重ね研いでいく方法で作られていることです。若狭塗の歴史は、約400年前の小浜の漆塗職人が、中国の漆器作りを参考に小浜の美しい海底の様子を図案化したのが始まりとされています。以来、時の藩主が藩をあげて若狭塗り箸を保護奨励したこともあり、小浜市に伝統産業として根付きました。現在、若狭地方が生産する塗り箸には、伝統的な技法により職人の手で手間と時間をかけて制作される箸と、機械を使った大量生産による箸があります。若狭地方で作られる塗り箸は全国シェアで80%以上を占めており、塗り箸の一大生産地となっています。

若狭塗の塗り箸の魅力

若狭塗の塗り箸は、その工芸品としての美しさ、滑らず手になじむ使いやすさ、何度も漆を塗り重ねることで生み出される耐久性が魅力です。その若狭塗の塗り箸の中でも、最も人気があるのが「滑らない箸」です。テレビや雑誌等でも紹介され、有名になりましたから知っている方も多いでしょう。不定期ですが、百貨店などで実演販売も行っていますので見たことがある方もいるかもしれません。

どのような箸かというと、文字どおり、こんにゃく、里芋、うどん等、滑ってしまい箸ではつかみにくい食材を安定してつかむことができるお箸です。どうして滑りやすい食材が安定してつかめるようになっているのでしょうか。それは、箸の持ち手部分や先端の形状・角度と若狭塗の「塗り」でこの滑らなさを実現しているのだそうです。職人技のすごさですね。実際に一度体験するとその使いやすさに驚くとともに、病みつきになる使い心地です。箸使いがうまくなったかのような錯覚におちいります。
若狭塗の塗り箸は、1500円前後のリーズナブルな価格のものから若狭塗の技法を駆使した美しい装飾入りの高級なものまでありますので、興味を持たれた方はぜひ1膳購入してみてはいかがでしょうか。その使いやすさを実感してみてください。

お箸のふるさと館WAKASA

福井県小浜市には、お箸のふるさと館WAKASAという、箸のショールームがあります。お箸のふるさと館WAKASAは、3000種類ものお箸が展示即売されています。古代若狭塗の手法を現代に蘇らせた逸品からカジュアルな洋食器にも合うようなもの、中華料理の食器に合うような華やかなデザインのものまで本当に様々な箸を見ることができます。展示即売されている箸は、購入もできます。様々な箸を見比べて気に入った自分用の一品を探す楽しさもありますし、プレゼントやお土産にも最適です。また、箸の歴史や豆知識、若狭塗り箸の製作工程も学習できるような展示や、研ぎ出しの体験コーナー等もありますので、大人だけでなく子供の社会学習も兼ねて訪れるのもよいでしょう。

お箸のふるさと館WAKASAへのアクセスは、JR小浜駅から車で10分程、または、小浜市のコミュニティバスである、あいあいバスに乗り、福谷下車、徒歩3分です。休館日は、毎週木曜日(祝日・休日・8/4・8/13~16を除く、年末・年始・12/29~ 1/5 休業)です。開館時間は、午前9時~午後5時(但し、日曜・祝日は午前9時~午後4時)となっています。

小浜市が誇る若狭の塗り箸

若狭塗の塗り箸は、百貨店の実演販売や通信販売などでも購入可能ですが、福井県小浜市を訪れた際は、ぜひお箸のふるさと館WAKASAへ立ち寄ってみませんか。自分用の一品として、プレゼントとして、お土産として福井県小浜市の若狭塗の塗り箸はおすすめできます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 福井県の小浜市が全国シェアの80%を占めている、グルメに関するものといえば?

A.塗り箸