愛知県知多市の特産品である「ペコロス」とは、どんな野菜の小さな品種?

名前からイメージするままに、小さくコロコロとした可愛らしい野菜「ペコロス」をご存知ですか?私たちには大変馴染み深いあの野菜をそのまま小さくしたような品種です。ここではそんな「ペコロス」について、主な産地や食べ方、栄養価などについて紹介します。

ペコロスって何?

ペコロスとは直径3~4cmほどの小さいタマネギで、プチオニオンとも呼ばれています。あまり知られていないのですが、ペコロスには大きく分けて2種類あって、元々小さい品種と、通常のタマネギよりも過密状態で栽培することで強制的に小さくしている品種があるのです。そして後者のペコロスは主に愛知県知多市が栽培している特産品です。ペコロスという名称は日本独自のもので由来は不明ですが、可愛い名前ですよね。

ペコロスは他にも北海道でも栽培・出荷していて、生産量は北海道が多いのですが、こちらは専用品種を栽培しています。そのため北海道産のペコロスの方はやや大ぶりです。ちなみに知多市では秋に種まきをして4~12月まで収穫され、北海道では春に種をまき8~3月に収穫されているので、収穫時期が違います。

ペコロスの美味しい食べ方、栄養価とは?

ペコロスは通常のタマネギよりも甘味が強く、通常のタマネギは糖度が9前後なのに対して、ペコロスは糖度が11前後の数値となっています。一口サイズのペコロスは付け合わせやピクルスなどにそのまま使われることが多く、見た目もコロンと可愛く人気があります。まるごと調理することで口に入れるとシャキシャキとした食感も楽しめます。ペコロスも普通のタマネギと同様通年流通していますが、収穫時期は4月~6月となっています。この時期に新タマネギが流通するため、ペコロスも夏が旬で、果肉はみずみずしく、より甘味が強いのが特徴です。ですので、この時期のペコロスはまるごと焼いたり、揚げ物だと旨味が凝縮して美味しく食べられます。

逆に旬の夏以外だと、大きさを活かしてシチューや煮物など煮込み系の料理に使われることが多いです。また、新モノでなくても甘味が強いので生のままサラダやすりおろしてドレッシングとしても美味しく食べられますよ。タマネギには特段優れた栄養素は含まれませんが、炭水化物がやや多目です。あとはあの涙を流させる硫化アリルという成分が多く含まれています。独特の香りや辛味はこの成分によるもので、魚や肉の臭みを消したり、肉を柔らかくする性質を持っています。また、人の体にとっても消化液の分泌を促し血液をサラサラにし、高血圧予防や糖尿病に役立つと言われています。

愛知県知多市はこんなところ

愛知県知多市は知多半島の北西部に位置しています。地域の大半が20~70mの丘陵で、川も多く愛知用水がひかれてからは特に農作物の栽培も盛んに行われています。先程紹介したペコロスのほかに、フキの栽培も盛んです。そして知多の名産品に木綿があり、知多木綿として知られています。小さな街ですが古き良き建物、施設も多く残されていて、寺院や神社のほかに大草城があります。時代を感じさせる施設がある一方、沿岸部の工業地帯には火力発電所、製油所も多くあります。

観光スポットとしては佐布里緑と花のふれあい公園、新舞子マリンパークがあります。佐布里緑と花のふれあい公園では毎年2~3月に梅祭りが行われます。新舞子マリンパークは人工島で、人工砂浜・海水浴場を有し毎年夏になると多くのファミリー、観光客で賑わいます。7~8月には各種イベントが行われ多くの人が集まります。また、岡田春まつりも有名で、4月の中旬には行灯行列が見られます。

ペコロスは愛知県知多市の特産品

ペコロスは知多市の特産品で、通常のタマネギよりも甘味が強い小型のタマネギです。旬は夏でみずみずしくサラダや煮物、揚げ物など様々な料理に使えます。タマネギの辛味が苦手な人でも食べやすいので、見かけたらぜひ買って食べてみてくださいね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 愛知県知多市の特産品である「ペコロス」とは、どんな野菜の小さな品種?

A.タマネギ

Q. 「佐布里緑と花のふれあい公園」「新舞子マリンパーク」がある愛知県の市は?

A.知多市