平成25年、ヒラタケの生産量1位の都道府県は?

ヒラタケの生産量1位の都道府県をご存じですか?「きのこ王国」とも称される県で、各種きのこの生産が盛んです。その県を代表するきのこのひとつ、ヒラタケってどんなきのこで、どういう味わい方、楽しみ方があるのでしょうか?

ヒラタケってどんなきのこ?

ヒラタケは古くから日本で親しまれている食用きのこです。天然のものは秋の終わりから春先にかけて広葉樹の枯れ木などに生え、すでに平安時代には食用として人々の間に根付いていました。『今昔物語集』など、日本の古典文学の中にもヒラタケの名称が見えることが知られています。栽培も広く行われており、かつては瓶とおがくずで栽培されたヒラタケが「しめじ」と称されて全国に流通していました。ブナシメジの普及とともにいったんはその姿を消しましたが、近年には天然の形に近いものが栽培されるようになり、元のヒラタケという名前で流通するようになっています。

ヒラタケの特徴は、名前が示す通りカサが平たい形をしていること。カサの大きさは5センチから10センチ程度で、重なり合って生えています。天然のものはカサが半円状で、栽培のものはカサの中心がくぼんだ形をしていることが多いです。カサの表側の色は暗い灰色から薄い褐色で、裏側にあるヒダは白い色をしています。ナメコのようなぬめりはなく、サラリとした質感のきのこです。味は通常、淡泊でくせがなく、色々な料理に使うことができます。プリッとした歯ごたえのよさや香りの高さも特徴的です。ヒラタケは栄養的にも優れており、貧血予防によいとされる葉酸や、血流をよくするナイアシン、代謝効率を上げるパンテトン酸を多く含んでいます。カリウムや食物繊維も多いため、高血圧予防やお通じを改善する効果も期待できます。

新潟県のヒラタケは肉厚でプリプリ!

新潟県のきのこ生産量は長野県に次いで全国第2位で、実は「きのこ王国」とも言われるほど、きのこ生産が盛んに行われています。県内ではいろいろな種類のきのこが栽培されていますが、マイタケ、ナメコ、そしてヒラタケは全国生産量第1位(2017年)。新潟県産のヒラタケの全国シェアは37パーセントを占めています。大手メーカーも栽培を手がけていますが、県内には独自に栽培を行う農家も多くあり、天然物により近い肉厚でボリュームのあるヒラタケを手をかけて育てています。

こうしたヒラタケは、一般的な栽培物よりもずっしり重みがあり、より濃厚な旨味を感じることができます。歯ごたえもしっかりしていて、より香り高いのが特徴です。和食、洋食、中華などさまざまな料理に合い、炊き込みご飯や天ぷら、パスタにもよく使われます。またヒラタケを使ったきのこ鍋は、新潟県民に愛されている定番の鍋料理のひとつ。ヒラタケのダシが鍋に良く出て、鍋全体の旨味がぐっと引き上げられます。煮込んでもプリプリした歯ごたえが失われず、肉厚の身が汁を良く吸って、とてもジューシー。ヒラタケの長所を充分に味わうことができます。

新潟県のヒラタケは、農産品店などで手軽に買うことができるほか、現地直販店や農家などからお取り寄せをすることもできます。より新鮮なヒラタケを味わいたい人には、県内各地の観光農園が行っているきのこ狩りもおすすめです。個人で山に入ってのきのこ狩りは、毒きのこと食用きのこを見分ける技術が必要で、経験の無い人にはあまりおすすめできません。ヒラタケは毒のあるツキヨタケと似ている場合もあるため、素人判断は時に危険を生じてしまうでしょう。観光農家のきのこ狩りなら、ゆったりとした自然の中で、質の高いヒラタケを手軽に安全に収穫して楽しむことができます。農園はレストランやバーベキュー場を併設しているところが多く、天ぷらや汁物、ソテーなど、新鮮なきのこ料理が味わえます。自分で採ったきのこは、量に応じて料金を払って持ち帰りが可能です。

生産量も質も追求、新潟名産のヒラタケを味わおう!

新潟県のヒラタケは、生産シェアという量の面だけでなく、味や食感の良さなど質の面でも広く愛されている食材です。きのこ本来の歯ごたえや香りを大事にした美味しいヒラタケを、ご家庭の台所で、あるいは旅行の楽しみとして、ぜひ味わってみませんか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成25年、ヒラタケの生産量1位の都道府県は?

A.新潟県