お土産や贈り物として人気!京都「一保堂」の抹茶とは?

一保堂は京都府にある有名な日本茶専門店です。その一保堂に、お土産として人気の抹茶があります。一保堂で扱っている抹茶としては最上級品で、裏千家の家元が好む抹茶としても知られています。ここでは、その抹茶の魅力や入手方法をご紹介します。

16代千宗室である裏千家坐忘斎御好の抹茶

その抹茶の名は「 雲門の昔 」といいます。雲門の昔は、茶道の流派の一つ、裏千家の16代千宗室である坐忘斎宗匠が好きな抹茶として知られています。坐忘斎宗匠は2002年に裏千家家元となりました。

茶祖とも言われる千利休から三代目の千宗旦は、本家である表千家の裏手に、侘びの極致とも評される今日庵という茶室を建てて隠居所とし、末子の宗室とともに移り住みました。その後この茶室は千宗室に譲られ、裏千家が成立します。今日庵という名称が裏千家の代名詞になったのは、これに由来します。裏千家は太平洋戦争後、より多くの人に茶道を広めようと活動を続けます。その結果、裏千家を学ぶ人は茶道人口の半分とも言われるほどとなり、茶道の中では最大の流派となりました。

それだけ人気のある裏千家ですので、その家元が好んでいる抹茶という箔がつくと、その茶葉は当然人気が出ます。日本茶専門店では、家元お好みの抹茶はお墨付きを頂いたものとしてその旨を商品のラベルに印字しています。そのため雲門の昔は知名度も高く、京都府のお土産としても人気なのです。

雲門の昔は薄茶でも美味しいですが、裏千家坐忘斎は濃茶で頂くのを好んでいるようです。

希少な茶葉から生まれる甘みとコク

雲門の昔で使われている茶葉は、4月下旬に新芽が出てから、成長に最低限必要な日照量にとどめるよう細心の注意を払って育てます。また、摘み取り前に最低20日から1か月は日陰にするそうです。遮光率が90%ということで、茶葉として摘み取るまでに想像を超える手間がかかっていることがわかります。まさに最上級の茶葉なのです。

このような希少な茶葉を用いている雲門の昔は、比較的甘みが強い抹茶として知られています。苦みがありつつもほんのりと甘みが感じられて、そのバランスが絶妙です。濃茶にしていただくと、ホットチョコレートのようなこっくりとした味わいが口に広がり、高級な抹茶であることがよくわかります。匂い立つような豊かな香りも、雲門の昔が人気のある理由の一つです。

雲門の昔を手にいれるには?

雲門の昔は、全国にある一保堂店舗で販売されています。一保堂ホームページに店舗一覧が載っています。また、海外でも抹茶は健康にいいと大変人気があり、一保堂はニューヨークに路面店を構えています。ここでも雲門の昔を購入できます。

また、京都府にある一保堂本店と東京丸の内店には嘉木という喫茶室が併設されており、ここでも雲門の昔を楽しむことができます。嘉木では、落ち着いた雰囲気でゆったりとお茶が飲めます。店のスタッフがお茶を点ててくれるので、普段抹茶を飲みなれていない人も喫茶室で味わうのはおすすめです。希望すれば目の前でお点前を見せてくれますし、お茶の淹れ方も教えてくれます。雲門の昔を、まずは濃茶として味わい、その後薄茶にしてもらうこともできます。抹茶と季節の和菓子がセットで出されるので、そのマリアージュも楽しめます。

雲門の昔は、一保堂ホームページ上にあるオンラインショップでも買うことができます。英語表記での通信販売もされており、海外への配送も行っています。日本茶は外国の方々にもお土産として人気があるため、一保堂にも外国のお客様が多く訪れます。そこで店舗によっては英語が話せるスタッフが常駐しているところもあります。

裏千家家元も好む「雲門の昔」は、京都土産として人気

京都府には有名なお土産がたくさんありますが、中でも一保堂の雲門の昔は海外にも知られた人気のある最上級抹茶です。裏千家の家元もおすすめする雲門の昔のふくよかな味と香りを、一保堂の喫茶室やご家庭でぜひ味わってみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. お土産や贈り物として人気の京都『一保堂』の抹茶「○門の昔」。○に入る漢字一文字は?

A.雲