熊本県のお菓子「いきなり団子」。この「いきなり」とはどういう意味?

「いきなり団子」は、もっちりとした皮にほくほくとしたお芋がおいしい熊本名物のお菓子です。お菓子の名前にしてはちょっと不思議な感じがする、この「いきなり」の意味をご存知ですか?「サクッといきなり食べる」という某ステーキチェーン店のコンセプトと同じ意味なのでしょうか?

『いきなり団子』の名前の由来

「いきなり」とは熊本の方言で「簡単」「手軽」や「直接」といった意味があります。『いきなり団子』の名前の由来は、いきなり(突然に)お客様が訪問して来ても、すぐさま作っておもてなしができるという意味と、何も手を加えていない生のさつまいもを輪切りにし、いきなり団子の生地に包んで蒸した「簡単に作ることができる団子」という意味が重なったものとされています。

また、熊本の一部地域にて片付けや整頓が苦手な人を「いきなりな人」と言い、それが転じて「ざっとしている」といったことを意味し「ざっと作れるお菓子」という説もあります。

定番のおやつとしても、おみやげでも人気

『いきなり団子』とは小麦粉を練って伸ばした生地の中に、1センチ程の厚さに輪切りにしたさつまいもと粒あんを包んだものを蒸して作られた、昔ながらの素朴な風味を持つ熊本の郷土菓子です。ほんのり塩味がするもちもちとした生地と、ほくほくしたさつまいもとあんこの素朴な甘さが絶妙で、定番のおやつとしても愛され、またおみやげとしても人気があります。

昔作られていた『いきなり団子』は、さつまいもをだんごの生地で包んで蒸しあげただけの簡素なものでしたが、現在のものはあんこが加えられているものが主流となっています。生地にヨモギを混ぜて草餅ふうなもの、また黒糖が混ぜてあるものや、中のさつまいもも紫いもを使うなど、色々なバリエーションがあります。

人気のお店の『いきなり団子』を紹介

熊本にはいきなり団子の専門店が数多くあります。その中でも人気のお店をいくつかご紹介しましょう。

何と年間100万個も売れるという「長寿庵」のいきなり団子は、大きなおいもがごろっと入って食べ応えもばっちり。使われているさつまいもは地元・熊本県大津・西原産の「高系14号」「べにはるか」で、甘さ控えめで上品な味わいです。

「肥後屋」のいきなり団子は、厚めに覆われた皮の中に芋・あん・芋の3層構造になっているのが特徴です。白あんや小豆あん、紫芋あんに、くるみや栗が入ったものなど、バリエーションが豊富。色々な種類のいきなり団子を食べ比べてみたいですね。

地産地消の材料にこだわって作っている「かんしょや」のいきなり団子は、自家農場で作られた有機栽培のさつまいもがぎっしり入っています。甘さ控えめな黒粒あんと、白いんげん豆を使ったなめらかな甘さの白あんの2種類があります。

「いきなりやわたなべ」のいきなり団子は、昔ながらの手作業でひとつひとつ丁寧に作られています。女性の手のひらほどもあろうかという大きさで、中の厚切りのさつまいもは皮からはみ出してしまいそう。おいもの上にチーズをのせ、その上に小豆こしあんをのせて、豆乳を練りこんだ生地で包んだ、こちらのオリジナルのいきなり団子は女性に人気の一品です。

「華まる堂」の名物メニューは『冷しいきなり』。凍らせたいきなり団子を自然解凍で半解凍状態にしていただきます。シャリシャリとした食感がシャーベットのようで、暑い時期にぴったりです。

「くま純」のこだわりは、熊本や鹿児島などの九州各地から季節ごとに最もおいしいものを仕入れているというさつまいも。大きくカットされたさつまいもの上に、北海道産のあずきで作られた甘さひかえめの粒あん、ツヤツヤとしたうす皮の生地は絶妙なおいしさです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 熊本県のお菓子「いきなり団子」。この「いきなり」とはどういう意味?

A. 簡単