鹿児島県で食べられる「カツオのビンタ料理」といえば、カツオのどこの部分を使った料理?

鹿児島県で食べられているという「カツオのビンタ料理」。ビンタ料理とは耳慣れない言葉ですが、どのような料理なのかイメージできますか?ビンタとは鹿児島県の方言ですが、どのような意味なのでしょうか?今回は「カツオのビンタ料理」についてお話しましょう。

「カツオのビンタ料理」とは…?

カツオ漁の基地でもある鹿児島県・枕崎。そこに伝わる郷土料理は数多くありますが、その中でも名物である「カツオのビンタ料理」。「ビンタ」は鹿児島県外の人にとっては聞きなれない言葉ですが、鹿児島弁で「あたま」の意味。「カツオのビンタ料理」とはカツオの「あたま」を塩ゆでした豪快な料理になります。

このご当地料理は枕崎の地元の人はもちろん、観光客にも人気の一品。「カツオのビンタ料理」と一口に言っても、カツオの頭を煮たものに、酒盗、天ぷら、たたき、酢味噌和えなど、多彩な料理方法があります。そして、とても手間ひまのかかる料理でもあるのです。

カツオのあたまは捨てずに食べる!

魚の頭の部分は、一般的にタイなどはあら煮にして食べることが多いですよね。
でも鹿児島県では「カツオのあたま」も食べられているのです。

家庭ではなかなか調理できない魚のあたまの部分。タイのあら煮がおいしいのと同じでカツオもここにおいしさが詰まっています。捨ててしまいがちな魚のあたま部分ですが、特製味噌で煮込んだ「カツオのビンタ」は絶品でやみつきになること間違いなしです。

コクのある特製味噌で、時間をかけて煮込まれた「カツオのビンタ」はアジなどと比べて大きなあたまですが、じっくりと手間暇かけて煮込んだあたまは骨まで柔らかく仕上がっており、しっかりとうまみが染み込んでいます。

「ビンタ」は捨ててしまいがちな部分ですが、そこについている身の味は体よりコクがあるといわれます。煮込むほど味がなじみ、美味しくなり、柔らかくなって、全部食べられるようになります。おすすめはなんと目の玉。目の周りのゼラチン質が美味しいという事だそう。
マグロの仲間でもあるカツオにも、もちろんDHCは多く含まれていて、この地の人々が若々しいのはまさに「カツオのビンタ」のおかげかもしれませんね。

漁師町としても知られる枕崎でカツオ漁が始まったのは350年以上も前。遠く江戸時代のころから受け継がれている伝統がもたらす海の幸こそ、郷土料理にふさわしい素材なのかもしれません。

「カツオのビンダ」レシピ

鹿児島県に訪れたら是非たべてほしい「カツオのビンタ」ですが、ご家庭でも作れるようです。カツオのビンタ(あたま)を手に入れた際は是非調整してみてください。

カツオのビンタは水で良く洗い、全体に熱湯をかけ臭みをとったら、鍋に入れ、水をビンタが浸るぐらいまで入れます。さらにみそ、酒、醤油、みりん、さとう、しょうがスライスを加えたら火にかけあくをしっかりとります。
あくを取ったら落し蓋をして中火で15~20分ほど煮込み出来上がったら最後にキャベツを入れ、しんなりしたらビンタと一緒に盛り付けます。煮汁も一緒に入れてください。

ビンタに味をしみこませるより、煮汁につけながら食べるほうがあっさりいただけると思います。

「ビンタ」を使いこなそう!鹿児島弁

先ほども紹介しましたとおり、「ビンタ」とは鹿児島弁で「あたま」のことです。
そこで少しですが「ビンタ」を使った鹿児島方言文例をご紹介します。
「ビンタ」がいて。「ビンタ」がうっ(頭が痛い・頭痛がする)
「ビンタ」がよい。(頭が良い・頭脳明晰)
「ビンタ」を下げる(あやまる・お詫びをする)
「ビンタ」をつん(髪を切る)

鹿児島県に遊びに行った際は「ビンタ」を使いこなしてみてくださいね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 鹿児島県で食べられる「カツオのビンタ料理」といえば、カツオのどこの部分を使った料理?

A. 頭