日本におけるオリーブの8割を生産している島は?

オリーブはパスタやサラダなどの付け合わせや、ワインのお供としてもよく食べられています。イタリアやスペインなどの地中海沿岸諸国では古くから親しまれ、地中海料理に出てくるイメージのある食材ですよね。オリーブの実にはアンチエイジングに効果のあるビタミンEやβカロテン、免疫力アップにつながると言われるオレイン酸など、健康、美容にうれしい栄養が豊富に含まれています。

小豆島はオリーブの島

小豆島の名産といえば、手延べそうめんや醤油、そしてオリーブが有名です。小豆島では、特にオリーブの栽培が盛んで、オリーブの樹が群生する「小豆島オリーブ公園」や「小豆島オリーブ園」といった観光スポットをはじめ、町には桜並木のような「オリーブ並木」も存在します。

「小豆島オリーブ園」には、日本のオリーブ栽培のはじまりでもあり、小豆島に存在する中でも、もっとも古いであろうとされるオリーブの原木があり、今でもたわわに実をつけています。貴重なオリーブの原木には、多くの観光客が香川県の観光スポットとして訪れています。

さまざまな製品に加工されている小豆島のオリーブは、お土産としても人気があります。中でも特に人気なのはオリーブオイル。島内に多数存在するオリーブ屋さんでは、独自のこだわりを詰め込んだオリーブオイルを生産し、販売しています。

他にもオリーブはオレイン酸の保湿効果と肌のはりと弾力を取り戻すビタミン類が豊富に含まれており、美容にもいいとされ、さまざまな化粧品やスキンケア・ヘアケアアイテムへと形を変えています。

更には、オリーブを使用した染め物やオリーブの木を加工したオリーブウッド、摘みたてのオリーブ果実を漬け込んだオリーブの新漬けに、オリーブの搾り果実を餌にしたオリーブ牛も小豆島ならではと言えるでしょう。

オリーブの歴史

オリーブはモクセイ科の常緑樹で、野生種は有史以前から地中海沿岸からアフリカ北岸一帯に自生していました。 この野生種を5000年から6000年前に栽培するようになり、これが現在の栽培種の起源となりました。

意外に思われるかもしれませんが、オリーブの起源は小アジアとされ、紀元前14~12世紀の間には、シリアからトルコを経てギリシャへ広がったとされています。その後、15世紀末のアメリカ大陸発見と共に、オリーブの栽培は大西洋を越えて南アメリカの国々まで伝わりました。
現在では発祥の地から遠く離れたアジアにも交易や民族の移動を通じて、中国、インド、日本などに広がり、南半球を含む世界中で栽培されています。

小豆島へ渡ってきたオリーブ

日本へオリーブの樹がやってきたのは、1862年及び1867年頃。横須賀や神戸でオリーブオイルの採取及びテーブルオリーブス加工が行われましたが、いずれも長続きしませんでした。

小豆島へオリーブがやってきたのは1908年。
当時、三重、鹿児島、香川の三県で、アメリカから輸入した苗木を使って試作をしました。他の地域が木の成長に伸び悩み栽培を断念する中で、小豆島の西村地区に植えたオリーブだけが順調に育ちました。

こうして、小豆島は日本で初めて、産業用のオリーブ発祥の地となったのです。

オリーブは世界中に500種以上もあるといわれていますが、小豆島で栽培されているのは「ミッション」「ネバディロ・ブランコ」「マンザニロ」「ルッカ」の4品種類。それぞれに産地や用途、栽培方法が少しずつ違います。
「ミッション」はアメリカのカリフォルニア州で発見された、スペイン系品種です。「ネバディロ・ブランコ」はスペイン原産のオイル用品種で、明治40年にミッションとともにアメリカから導入されました。「マンザニロ」はスペイン原産の果実加工用品種で、世界中で多く栽培されております。「ルッカ」原産国不明のオイル用品種です。昭和7年にアメリカから導入されました。アメリカ農務省はこの品種をオーストラリアより導入していますが、その前歴は不明となっています。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 日本におけるオリーブの8割を生産している島は?

A. 小豆島