平成25年、れんこんの生産量で全国の約半分を占める都道府県とは?

穴が開いていることから「見通しが良い」と縁起物にされるれんこん。全国的にとてもポピュラーな野菜ですが、全国の約半分のれんこんがひとつの県で作られているんです。その生産量は日本一。れんこんやおススメスポットをご紹介します。

れんこんが美味しく成長する条件とは?

れんこんは蓮の花の茎の部分にあたります。ただし、蓮の花を見るための観賞用とれんこんとして食べられる食用とに分けられています。縁起が良いとされるれんこんの穴ですが、なぜできるのでしょうか?それは酸素の少ない泥水の中で効率よく酸素を取り込むためです。穴が開いていることで通気口となり、水面上の酸素を水底の方まで送り届けるのです。

茨城県のれんこんは繊維質が細かくシャキシャキして、肉厚なのが特徴です。れんこんが美味しく育つためには、土壌が肥え、水温が高いという自然条件が適しています。茨城県でも霞ケ浦や土浦でれんこんの生産が盛んですが、この土地がれんこんを美味しく作る条件に適していたのですね。れんこんはほぼ通年スーパーでも見かけますが旬は9月頃から冬にかけてです。

気になるれんこんの栄養と地元おススメレシピ

れんこんは食物繊維が豊富です。特に不溶性食物繊維が多いため便秘の解消が期待できるかもしれません。また、ビタミンCが多いのも特徴です。ビタミンCは抗酸化作用があるので細胞の酸化を防いだり、コラーゲンの生成を助けるので老化防止に役立ちます。鉄分の吸収を促すのもビタミンCです。貧血になりやすい女性には嬉しい栄養素ですね。ところでビタミンCは水に溶けやすく、熱にも弱いので効率よく摂るには調理法に注意が必要です。しかしれんこんに含まれるでんぷんがビタミンCを包み込んで壊れにくくしてくれるので、効率よく摂ることができます。

れんこんにはムチンという成分があるため、切ると糸を引くことがあります。ムチンは胃の粘膜を保護したり、食欲増進も期待できます。ムチンのおかげで加熱時間が長い煮物などはもちもちとした食感が楽しめます。反対にシャキシャキした食感が好みの場合は、炒める、さっと茹でるなど短時間で調理を済ませることがポイントです。もちもち感を楽しみたいなら「れんこん焼売」はいかがでしょうか?皮をむき、すりおろしたれんこんを焼売の皮で包みます。蒸すことでもちもちした食感が味わえそうですね。そしてシャキシャキした歯ごたえを楽しみたいなら「れんこんんとドライトマトのきんぴら」をおススメします。こちらはオリーブオイルとドライトマトのイタリア風きんぴらです。和風とは一味違ったきんぴらに料理の幅が広がりますね。「いばらきれんこん広域銘柄化推進協議会」のホームページでは、この他にも生産地ならではのアイデアレシピが紹介されています。

ギネス認定!青銅製では世界最大の牛久大仏

全国の約半分の生産量を誇る茨城県ですが、南の方に行くと牛久市があり、巨大な「牛久大仏(牛久阿弥陀大仏)」が見えてきます。浄土真宗東本願寺派・本山東本願寺にあり、浄土真宗の宗祖、親鸞聖人の像が出迎えてくれます。高さは120mで立像の高さでは世界で第3位、青銅製に限定すれば世界最大です。奈良の大仏はその高さが14.9mですが、牛久大仏は左の手のひらだけで18mもあるため、奈良の大仏が手のひらに乗ってしまうほど大きいと言えます。牛久大仏の胎内には建立完成までのパネルや親指の模型が展示しているコーナーもあります。2階には、写経を行う空間があり、長いものは約1時間、短いものは20分ほどで完成します。半紙にはお経が薄く書いてあるので、なぞるだけで写経ができるように配慮されています。(写経体験は200円~)また、エレベーターで地上85mの展望台に行くこともでき、天気が良ければ富士山やスカイツリーが見られるかもしれません。

れんこんの魅力を満喫できる茨城県

れんこん生産量、日本一の茨城県だけあって、他にもれんこんカレーやれんこんサブレなどの食品やれんこんキーホルダーまであり、お土産を選ぶのも楽しくなりそうですね。地元ならではのレシピも参考にしてみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成25年、れんこんの生産量で全国の約半分を占める都道府県は?

A.茨城県

Q. 青銅製では世界最大でギネスブックにも登録されている、茨城県にある大仏は?

A. 牛久大仏