北海道芦別市のご当地グルメである、とろみのあるスープを使ったラーメンとは?

北海道のラーメンと言えば、札幌ラーメンや旭川ラーメンの名前を上げる方が多いのではないでしょうか。北海道の厚別市にも、とろみのついたスープが特徴のご当地ラーメンがあるんです。今回はこの芦別市のラーメンをご紹介いたします。

芦別市のご当地ラーメンとは?

含多湯(がたたん)は、北海道芦別市の郷土料理で団子・タケノコ・シイタケ・豚肉・こんにゃく・竹輪・うずらの卵など沢山の具が入っているとろみのついた塩味のスープです。スープは鶏ガラや豚骨など固定されておらず、各家庭や料理店によって違います。含多湯は第二次世界大戦後、中国東北部(旧満州国)から芦別に引きあげてきた村井豊後之亮氏が中華料理店「幸楽」で提供したのが始まりだと言われています。現在、「幸楽」は既にありませんが、各料理店が考案した「ガタタンラーメン」や「ガタタンチャーハン」や「ガタタン焼きそば」など沢山のアレンジ料理を食べることができます。

また、含多湯は戦後に炭鉱で働く作業員のお腹を満たして、働く活力になっていたと言われています。炭鉱が栄えているときは含多湯を提供する料理店も沢山存在しましたが、閉山後は提供する料理店が減っていきました。しかし、平成に入ってから含多湯を無くしてはいけないという市民の声があり「ガタタンラーメン」は2005年頃に炭鉱閉山後の地域活性化の一環として各料理店協力のもと観光資源化がなされて、2006年頃には「芦別ガタタンラーメン」が芦別振興公社によって商標登録されました。これが市民の声で復活を遂げた「ガタタンラーメン」が北海道芦別市のソウルフードと言われるゆえんです。

「ガタタンラーメン」のレシピ

「ガタタンラーメン」を食べてみたいが、北海道芦別市まで足を運べないという方もいるかと思います。そこで家庭でも作れる「ガタタンラーメン」のレシピを紹介したいと思います。ラーメンというとスープを作るのに何時間もかかるイメージがありますが、簡単に時短で作るためスープには鶏がらスープの素を使用しましょう。まずフライパンにショウガチューブ、ニンニクチューブを1センチ出し、豚肉を炒めます。次に団子・タケノコ・シイタケ・こんにゃく・竹輪・うずらの卵など好きな具を入れ、具が浸かるくらい水を入れます。鶏ガラスープの素大さじ2・しょうゆ大さじ2・酒とみりん小さじ1・塩大さじ1・こしょう少々を入れて煮て、最後に片栗粉でとろみをつけて完成です。麺は市販の中華めんを使用しましょう。

また、北海道芦別市に行く予定のある方にぜひ食べて貰いたい「ガタタンラーメン」の美味しい店トップ3を紹介したいと思います。「新宝来軒」という北海道芦別市上芦別町38にあるお店は、鳥ベースのスープに玉子ちぢれ麺という組み合わせです。有名店で昼時はとても混んでいるので、開店直後を狙って行きましょう。次に「中華料理幸楽」という北海道芦別市北六条西4-13-18にあるお店は、計14種類と沢山の具が入っている含多湯が特徴です。最後に「ラ・フルール」という北海道芦別市北4条東1丁目1 観光物産センター内にあるお店は、エビ・干しエビ・小柱などの海鮮が沢山入った含多湯で海鮮の旨味が溶け出たスープになっています。

このように家庭では簡単かつ時短で「ガタタンラーメン」を作ることができ、北海道芦別市では沢山の料理店で本場の「ガタタンラーメン」が食べられますので、是非一度歴史の詰まった味をご賞味下さい。お腹に余裕がある方は、「ガタタンチャーハン」や「ガタタン焼きそば」も頼んでみて下さい。

北海道のとろみが特徴の「ガタタンラーメン」のいろは

戦後、北海道芦別市で含多湯(ガタタン)が作られ、アレンジ料理として「ガタタンラーメン」が作られました。現在「ガタタンラーメン」を食べられる料理店が沢山ありますので、本場の味を求めて北海道芦別市を訪れてみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 北海道芦別市のご当地グルメである、とろみのあるスープを使ったラーメンの名前は?

A.ガタタン