広島県のラーメン「尾道ラーメン」といえば、次のうちどれ?

広島県のご当地ラーメンといえば「尾道ラーメン」ですが、どんな味のスープラーメンなのかご存じですか?

「尾道ラーメン」といえば背油の浮いた濃い醤油ラーメン!

日本各地に美味しいご当地ラーメンがありますが、広島県のご当地ラーメンといえばやはり「尾道ラーメン」でしょう。
尾道ラーメンは、大きめの背油やぷるぷるの背油ミンチがたっぷり振り掛けられた、黒く濃い醤油スープのラーメンです。こってりした見た目ですが、出汁には瀬戸内海の小魚などを使用しており実はあっさりと食べやすく、それでいて後を引く広島自慢のご当地ラーメンです。

「尾道ラーメン」の特徴って・・・!?

広島県尾道市に発祥し、おもに広島県の東部で愛されている「尾道ラーメン」。ファンも多く現在では日本各地に「尾道ラーメン」の看板を掲げる店が広がっています。
尾道ラーメンの特徴は、鶏ガラや豚や野菜で取った出汁と、瀬戸内海の小魚から取った出汁、そこに醤油を合わせたスープというのがスタンダードのようです。そして最大の特徴といわれる背脂ミンチを、仕上げに表面にたっぷりと振り掛けます。
麺は平打ちの中細麺が多く、醤油スープと良く絡みます。
トッピングはネギ、チャーシュー、メンマが一軍選手で、オーソドックスながら店舗によってこだわりが詰まっています。
元々は福山市のメーカーがお土産用のラーメンにつけた「尾道ラーメン」という名前が、呼び名として浸透したようです。
瀬戸内の小魚の出汁を使って尾道をPRするという目的があったそうで、目を引くぷるぷるの背油ミンチに加え、出汁に瀬戸内の小魚を使用する、というところも実は「尾道ラーメン」を名乗るポイントなのです。

なんと80年以上の歴史があった「尾道ラーメン」!

「尾道ラーメン」の始まりにはいくつかルーツがあるようですが、昭和3年頃、尾道の製麺所に住み込んでいた中国福建省出身の張氏が、手回しで行う麺伸ばし機で麺を作り、その麺を使った「支那そば」を、チャルメラを吹きながら売り歩いていたそうです。その「支那そば」が尾道の人々にとても好評で、同じ製法でラーメンを作る店が次々と増えていったと言われています。
当時の「支那そば」は白く濁ったスープで、牛骨と豚骨から出汁を取っていたそうです。
やがていわゆる「中華そば」的な透き通った醤油スープを出す店が増え、その「中華そば」として提供されている醤油ベースの透き通ったスープに背脂ミンチを加え、平打ち麺というスタイルが、今の尾道ラーメンの基礎になったようです。
当時「尾道ラーメン」という呼称は地元にも無く、殆どの店舗が「支那そば」「中華そば」「ラーメン」という表記でした。現在も市内に古くからある「中華そば」店では、豚の背脂を使用しないところも多くあります。
近年、テレビ番組などのメディアがこの辺りのラーメンを「尾道ラーメン」と呼び出して、先に述べたお土産用の「尾道ラーメン」が人気になったことから、全国的にこのご当地ラーメンスタイルが知れ渡り、看板に「尾道ラーメン」と掲げる店も増えてきたようです。
今では「尾道ラーメン」の代名詞ともいえる背油ミンチ。この味にも見た目にも強烈なインパクトを持つ背脂ミンチは、それぞれの店舗で工夫が凝らされており、背油ミンチを揚げていたり、香ばしくネギで香りづけをしたりするので、食べ比べてみるのも一興となっています。

歴史情緒あふれ自然豊かな尾道へ!

歴史ある箱庭的都市が日本遺産に認定された尾道。
美しい島々とそれらを繋ぐ瀬戸内しまなみ海道の始まり、尾道。
歴史や伝統に触れ、新しい魅力を発見できる旅の空腹を、尾道ラーメンで満たしてみてはいかがですか?

ザ・ご当地検定の問題

Q.広島県のラーメン「尾道ラーメン」といえば、次のうちどれ?

A.醤油ラーメン