平成25年、イチゴの生産量1位は栃木県ですが、2位は?

赤くて甘くておいしいイチゴ。そのまま食べてもおいしいし、ジャムやスイーツにも欠かせない果物です。全国で一番の生産量を誇るのは、「とちおとめ」でおなじみの栃木県ですが、2位に続く県をご存知ですか?

「あまおう」のふるさと

九州の北東端に位置し、温暖な気候に恵まれた福岡県はいちごの栽培に適した地。いちごの品種はたくさんありますが、春先のいちごの旬になるとスーパーやフルーツショップで必ず見かける「あまおう」は、福岡県で生まれたいちごです。

もともと、福岡県は「とよのか」という品種が多く生産されていました。しかし、とよのかは厳寒期には低温のため赤くなりくい、という欠点がありました。そのため、より高品質ないちごを目指して、福岡県農業総合試験場で5年もの年月をかけて研究開発された末に誕生したのが「あまおう」です。あまおうは他県では生産されておらず、福岡県のみで作られています。果実が大きく、丸くてきれいな形、赤くてツヤツヤ、甘味と酸味のバランスがよく、他の品種よりやや高価であるにも関わらず、たちまちいちご界でメジャーになっていきました。

「あまおう」の名前の由来

「あまおう」って甘い王様を略して「甘王」ということだと思っている方も多いのでは? 実は、ちょっと違うのです。あまおうの名前は県内の公募によって選ばれ「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」の頭文字をとって名付けられました。また「博多あまおう」とも呼ばれます。親しみやすく、そしてあまおうの特長も表現している良いネーミングですね。

いちごについて色々

いちごはバラ科に属する多年草です。そして、何といちごの正体は果物ではなく野菜。さらに正確にいうと、果菜類に属します。いちごの旬はクリスマスケーキなどで必ず使われるので、冬だと思っている方も多いようですが、しかし、春から初夏にかけてが本来の旬。現在はハウス栽培が盛んで、夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っています。

そして、いちごの表面のツブツブ、種だと思っていませんか? 実はこのツブツブこそがいちごの実なのです。実のようにみえる赤い部分は花托(かたく)もしくは花床(かしょう)といって、花の付け根の部分が発達して食用部となったものなのです。ちょっと驚きですね。

いちごで健康でキレイになろう!

いちごは「ビタミンCの宝庫」で、いちごに含まれるビタミンCの量はみかんの2倍もあります。1日に必要なビタミンCは、いちごを8~10個も食べれば十分に補うことができます。ビタミンCは、人体の免疫機能を強めてウイルスへの抵抗力を高めたる効果がありますので、いちごは風邪予防にもピッタリ。

また、美肌を保つのにコラーゲンですが、そのコラーゲンの生成に関与している栄養素が、ビタミンCです。ビタミンCをきちんと摂取すれば強くてしなやかなコラーゲンが作られるとともに、作られたコラーゲンが正常な状態で維持されるのです。肌細胞にダメージを与え、肌トラブルの原因を招くのが活性酸素。ビタミンCは活性酸素種を消去してからだの酸化を防ぐ効能がありますので、ビタミンCの不足は老化が速まり、シミやシワなどの肌老化の原因になってしまいます。ビタミンCを豊富に含むいちごは美肌にも良いとされているのです。ちなみに、いちごを洗う時は流水で手早く洗いましょう。水をはったボールにつけておくと、せっかくのビタミンCが溶け出してしまいますよ。そして、いちごは葉酸も豊富に含まれています。葉酸はビタミンCと一緒にとることがいいと言われいるので、いちごならビタミンCと葉酸を同時に摂取することができます。

そして、いちごには食物繊維もたっぷり。いちご100gに対して柑橘類の2倍の食物繊維が含まれているので、不足しがちな食物繊維を補給するのにもおすすめです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成25年、イチゴの生産量1位は栃木県ですが、2位は?

A. 福岡