一説には「寿司発祥の地」とも言われ、現在も「若狭たかはま鮨」が人気の高浜町は、どこの都道府県にある?

高浜町は、日本海に面しており新鮮な魚介類が入手できることでも知られます。そんな高浜町のご当地グルメである「若狭たかはま鮨」は、1300年以上の歴史を持ちます。地元を盛り上げるためにも期待が寄せられる「若狭たかはま鮨」の詳細を見てみましょう。

鮨の原点と言われる若狭たかはま鮨

若狭たかはま鮨について知っているでしょうか。若狭たかはま鮨といえば、福井県高浜町が誇る名産品として有名です。実はこの若狭たかはま鮨こそが、日本の寿司の原点ともされており、同時に福井県高浜町が寿司発祥の地となりました。昭和35年に奈良県の平城宮跡から出土された大量の荷札木簡の中に、若狭たかはま鮨にまつわる内容のものが記されており、これが現在の寿司の中では最古のものとされています。平成22年4月に開催された「平城遷都1300年祭」では、当時を再現したセレモニーや特産品の販売を実施するなどしました。日ごろ私たちが当たり前のように食べている寿司の歴史が、1300年以上にも及ぶというのは、なんとも感慨深いことです。そしてその歴史が脈々と受け継がれてきました。

気になる若狭たかはま鮨とはいわゆる押し寿司であり、福井県内では知らない人はいないといっても良いほどの名産品として位置付けられています。わかりやすくいえば、「サバの押し寿司」をイメージしてもらうと良いかもしれません。店舗によっては、ちらし寿司風にアレンジして提供しているケースもありますが、いずれにしても近海で獲れたサバが使われており、新鮮さという意味でも申し分ありません。北陸地方に位置する福井県ですが、日本海という恵まれた漁場もさることながら、豊かな山々にも囲まれているなど、食材には困らないことも魅力の一つです。

ブランド化に向けた動き

福井県高浜町がご当地グルメとして全国に売り出す若狭たかはま鮨の特徴として、サバや鯛にこだわっているという点が挙げられます。具体的には、地元で獲れた食材を使うことや、旬の食材であること、そして地元民に愛されていることなどが条件です。自治体のみならず、地元の製造者や販売者等によるブランド化推進協議会も立ち上げられるなど、街おこしを視野に入れての取り組みも盛んに行われています。高浜町でここまで寿司が話題になるのも、元々高浜町に住む人にとって寿司の存在が身近なものであるということに起因しているのではないでしょうか。高浜町の各家庭では、おめでたいことがあるとちらし寿司を作って食べるのが風習にもなっています。

若狭たかはま鮨がここまで知名度をアップさせることができたのも、高浜町の人の知恵と工夫が背景にあります。なんとなく、見た目のインパクトに欠けるため、若狭たかはま鮨のロゴデザインやパッケージなどにはとことんこだわりました。わざわざ京都のデザイン学校と協議するなどして、ブランド化に努めたのも並々ならぬ思いの表れです。

自治体をあげての取り組みも

福井県高浜町においても、過疎化や高齢化などといったことが課題や懸念事項として取り上げられています。自治体では、とにかく高浜町に多くの人を呼び込みたいとして、あの手この手を使っての取り組みに余念がありません。そんな高浜町にとって、若狭たかはま鮨は地元の活性化を実現するための起爆剤として注目を集めているのです。現に高浜町では、自治体のホームページや関連サイトなどで、寿司屋の紹介や家庭でもできるレシピの掲載なども行っています。また、若狭たかはま鮨をメニューとして提供する店舗や商店街でも、一人でも多くの来店客を確保しようと奮闘中です。風光明媚な景色や綺麗な星空など、観光資源が豊富なことでも知られる高浜町に多くの観光客が押し寄せることが望まれます。

期待される地元の活性化

進む過疎化や高齢化などの課題や懸念事項が山積しているのも高浜町が抱える現実です。若狭たかはま鮨は、そんな地元に多くの人を呼び寄せるきっかけになるという期待も背負っています。地元の活性化にもつながるだけに注目したいところです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 一説には「寿司発祥の地」とも言われ、現在も「若狭たかはま鮨」が人気の高浜町は、どこの都道府県にある?

A.福井県