平成25年、落花生の生産量が全国1位の都道府県は?

食べても美味しい、見ても楽しい、育てても楽しい落花生。落花生の生産量第1位は何県かご存じでしょうか。その県は、日本の落花生の生産の8割を担っています。今回は魅力の詰まった落花生の知識について紹介します。

落花生の特徴や食べ方

落花生はマメ科ラッカセイ属の一年草で、南米エリアが原産地と言われています。日本国内には江戸時代に持ち込まれ、「南京豆」という愛称でも親しまれていました。明治時代になると本格的に栽培されるようになり、神奈川県で育てられていた落花生の種子が千葉に渡ります。千葉県で栽培してみたところ風土との相性が良く、たくさんの落花生を栽培することが出来たことからこの地に根付くようになったのです。当時は加工技術が存在しなかったので栽培した落花生は千葉県が買い取り、それを東京で売ったところ高値が付きます。明治20年前後には輸出も行われるようになり、戦前には生産量のピークを迎えました。千葉県では戦争の影響もあって一時は生産がストップしていましたが、昭和27年から栽培が再開されて生産量1位に輝いています。

落花生は花が落ちて実が生まれることから「落花生」という名前が付いていますが、受粉すると枯れてしまった花の根っこ部分から下向きに伸びて、土の中に潜ります。深さが3センチから5センチ程度になると先が膨らみ始めて、豆の部分が育ちます。土の中で大きくなるように育てるためには株元の部分に十分に土寄せをするのがポイントです。根っこ部分でしっかり栄養分を作り出すことができるので、栽培するときには肥料はあまり必要ありません。水はけの良い環境を好む傾向にあるので、柔らかい土の中で育てます。収穫期は9月下旬から10月までの期間で、収穫してから1週間は乾燥させて出荷します。乾燥させると長期に渡って保存することができ、輸出も可能になるのです。

落花生は栄養価が高い食品でもあり、さまざまな効能を持っているとされています。落花生には良質な油であるオレイン酸やリノール酸が豊富です。オレイン酸はコレステロールの値を下がる働きがあり、脂肪細胞の増加も抑えてくれます。血糖値の上昇も抑えてくれるので、過剰にインシュリンが分泌されることも少なくなります。さらに抗酸化作用も高く、アンチエイジングにも有効と言われています。リノール酸は体内では作ることができないもので、コレステロール値の増加や動脈硬化の予防に良いとされている成分です。ミネラルも豊富に含まれていて、カリウムや鉄、マグネシウムが入っています。ミネラルは身体の働きをサポートしたり、抵抗力を高めてくれたりします。人間にとって欠かせない栄養素のひとつです。肝臓の働きを手助けするメチオニンも含まれていて、お酒を飲んだときの二日酔い予防にもなります。お酒と一緒に落花生を食べることで、肝臓に掛かる負担を軽減してくれます。

生の状態の落花生を食べるためには茹でて火を通したり、炒ったりするなどの調理をすることになります。茹でるときには落花生が鍋の中でくっつかないように、大きめの鍋を用意します。鍋の中にたっぷりの水を入れて、3%から4%の塩と落花生を入れて火にかけるだけです。沸騰したら落し蓋をして、50分煮ます。煮終わったら火を止めて、そのまま15分浸けて塩味を馴染ませて完成です。炒って食べる場合は大きめのフライパンを準備して、弱火に近い中火でしっかり中まで火を通します。殻が破れないように木べらなどを使ってかき混ぜながら優しく炒っていくことが大切です。小さめの落花生なら30分間、大きめの落花生なら柔らかくなるまで1時間前後必要です。

色々な魅力が詰まった落花生

茹でればホクホクとした食感を、炒れば香ばしさが。口に運ぶと甘い香りが広がるのも落花生の魅力です。味が美味しいのはもちろんですが、栄養価も高いので健康的な食べ物でもあります。おやつにおつまみ、幅広い料理に活躍してくれる食材です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成25年、落花生の生産量が全国1位の都道府県は?

A.千葉県