「市浦牛」「八甲田牛」といえば、何県のブランド牛?

日本には様々なブランド牛がありますが、中でも「市浦牛」と「八甲田牛」は、数が非常に少ないレア牛として高い人気を誇っています。いつも有名なブランド牛ばかり食べていた人は、市浦牛と八甲田牛を味わってみてはどうでしょうか?

幻の市浦牛

青森県五所川原市市浦地区で生産されている「市浦牛」は、昭和62年の東北・北海道ブロック品評会で東日本チャンピオンに輝いたこともある、黒毛和種のブランド牛です。ステーキやタタキなど、霜降り本来の旨さを引き出す調理方法が人気で、黒毛和種の最高牛肉とも評されています。
ただ現在は、「幻の市浦牛」と呼ばれるほど数が少なくなってしまい、手に入れるのが非常に困難な状況となっています。貴重な市浦牛ですが、五所川原市内にある道の駅やレストランで提供されているため、五所川原市まで来れば幻の市浦牛を堪能することができます。

数が少ない八甲田牛

市浦牛と同様に希少価値が高いのが、青森県の八甲田山麓で生産されている「八甲田牛」です。八甲田牛は日本短角種のブランド牛で、標高約500メートルの八甲田牧場で飼育されています。大自然に囲まれた牧場で豊富な牧草を食べて育った八甲田牛は、旨味成分グルタミン酸等のアミノ酸が多く含まれており、脂肪燃焼効果などを期待することができます。ヘルシーかつ安全な牛肉なので、ダイエット中の方や、女性や年配の方に人気です。
牛肉本来の味が楽しめる八甲田牛は、焼肉やしゃぶしゃぶなどに使われることが多いですが、濃厚で深い赤身が主体となっているため、ハンバーグや煮込み料理に適しています。

ピーク時は年間出荷頭数200頭を超えていた八甲田牛ですが、牛肉の輸入自由化などから価格が急落し、頭数が徐々に減少していきます。2006年はわずか4頭まで激減してしまい、今では簡単に購入することができない超レア牛となってしまいました。
八甲田牛を購入するのは以前に比べて困難ですが、八甲田山麓にある酸ヶ湯温泉の売店など、青森市内の県民生協全11店舗で販売されており、手に入れることは可能です。

生産地まで行けば観光も楽しめる

市浦牛が生産されている五所川原市は、津軽半島中南部に位置し、青森市に隣接する市です。小説家の太宰治や演歌歌手の吉幾三など、五所川原市出身有名人も多く、毎年8月に開催される「五所川原立佞武多」には、全国各地から100万人を超える見物客が訪れます。
五所川原市市浦地区は全国有数のシジミ産地として知られ、十三湖で獲れるヤマトシジミが美肌にも効果があるとして、近年高い人気を集めています。
十三湖のすぐ隣にある道の駅十三湖高原「トーサムグリーンパーク」 は、岩木山を望む絶好のロケーションとなっており、地元の名産が数多く販売されています。物産販売コーナーでヤマトシジミが購入できる他、レストランでは市浦牛やシジミラーメンを堪能することができます。トーサムグリーンパークの隣にある牧場では市浦牛が放牧されており、間近で見ることも可能です。

八甲田山は、青森県のほぼ中央に位置する複数火山の総称です。青森県の最高峰である岩木山に次ぐ標高があり、日本百名山の一つにも数えられています。八甲田牛は、この八甲田山の麓で生産されています。
八甲田山には数多くの高地湿地があり、ハイキングスポットとして人気があります。毎年冬になると山岳スキーを楽しむことができ、季節問わずたくさんの観光客が訪れます。
八甲田山の麓には、千人風呂が有名な酸ヶ湯温泉を始め、城ヶ倉温泉や谷地温泉、蔦温泉など温泉スポットが多数存在しており、温泉巡りを楽しむこともできます。

貴重な市浦牛、八甲田牛を堪能しよう

市浦牛と八甲田牛は数が少ないため、手に入れることは困難ですが、生産地まで出向けば美味しいブランド牛を堪能することができます。生産地には観光スポットが数多く存在するので、旅行ついでに地元のレストランに立ち寄ってみましょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 「市浦牛」「八甲田牛」といえば、どこの都道府県のブランド牛?

A.青森県