美唄焼き鳥は、鳥を余すところなく使用した焼き鳥と言われています。鳥の様々な部位を使用しているのが特徴で、一つの串で楽しめる美唄オリジナルの焼き鳥です。今回は、美唄焼き鳥のルーツをご紹介していきます。
美唄焼き鳥とは
美唄焼き鳥は、一つの串に鳥の様々な部位を使用したもののことです。これは美唄市の郷土料理の一つで、鳥の内臓を捨てずに利用することが特徴。別名モツ串とも言われています。もも肉や胸肉はもちろんのこと、ランカンや皮、キンカンなどが一つの串で味合うことができるのです。味付けは、塩コショウのみが定番。そして、もう一つ重要なのがタマネギ。美唄焼き鳥は、通常の焼き鳥の長ネギではなくタマネギを使用しているのが特徴となります。美唄焼き鳥にはタマネギが欠かせないのです。
美唄焼き鳥はとてもリーズナブルな値段で販売されるのも人気の理由の一つです。本来捨ててしまうような内臓を使用することで安く美味しい焼き鳥を提供してくれます。安い場所ですと一本80円程度で購入することが可能。美唄市では、美唄焼き鳥を使用したモツソバというのも人気になっています。温かいかけそばに美唄焼き鳥が乗っているだけというシンプルなものですが、鳥の出汁がよく出ていて美味しいと老若男女から人気になっています。美唄焼き鳥は、美唄市内で食べることができますが、今は通販などでも購入できます。また、全国的にも販売され、美唄焼き鳥の認知度は年々上昇傾向にあるのです。まだ食べたことがないという人は一度食べてみてはいかがでしょうか。
美唄焼き鳥の歴史
美唄焼き鳥のルーツは、美唄市の三船福太郎が自分の店である「三船」で提供したことが始まりだと言われています。昭和30年代以降に広まりを見せていることから、この当時の時代背景が影響しているのではないかとも言われているのです。昭和30年代の美唄市は、炭鉱労働者が多く住んでいました。力仕事をした労働者に少しでも美味しくて安いものを提供しようと始めたようです。それがルーツ、現在も美唄市で人気のご当地グルメになっています。
美唄焼き鳥は、「三船」が元祖とは言われているものの、「鳥乃家」「たつみ」「福よし」が直径伝承したとされているのです。美唄焼き鳥は美唄市で広がったものではありますが、現在では札幌や北海道全域で食べられるようになりました。他の地域で発売している美唄焼き鳥は、美唄焼き鳥を模倣したものとして人気になっています。
美唄市は豊かな自然が人気
美唄市は札幌市から60kmほどの位置にあります。JRを使うのであれば、札幌駅から37分ほどで到着することができるアクセスのしやすい地域です。美唄(びばい)は、アイヌ語のビバイの意味を持ち、ピオパイと呼ばれていたこともあります。ピオパイとは、カラス貝の多いところという意味です。豊かな自然が多く、特産品と呼ばれるものも多いので、観光地としてもおすすめのスポットです。特に注目したいのが、世界的に有名な彫刻家である安田侃さんの作品が並んでいるアルテピアッツァ美唄です。
アルテピアッツァとはイタリア語で芸術広場という意味があります。炭鉱で有名だった美唄市ですが、閉山となった跡地に安田侃さんの作品を40点展示しています。美唄市の雄大な自然と、芸術がマッチしていることから人気スポットの一つとなっているのです。また、四季折々によって様々な風景が楽しめるのでどの季節に行っても楽しめます。
美唄市は日本一の直線道路と言われる12号線沿いにあります。札幌や旭川からも12号線一本で来ることができるのも魅力の一つです。美唄市には、6万羽以上のマガンが飛来すると言われている宮島沼もあるのですが、こことはラムサール条約登録湿地の一つでもあります。観光地としても見どころ満載の地域なのです。
鳥のすべてを食べ尽くす
美唄焼き鳥は、鳥の内臓やタマネギを使用しているのが特徴です。部位ごとに分けられておらず、一本で味わうことができるのが魅力と言えるでしょう。甘味のあるタマネギがアクセントとなり、癖になると人気になっています。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 北海道の「美唄焼き鳥」に欠かせない野菜は?
A.タマネギ