山口県にあるお菓子屋の名物は、串に刺さったきな粉だんごです。シンプルな見た目に反して、だんごの名前には地元の伝統行事にまつわる意味が込められています。今回は、老舗菓子店きれん製菓の歩みとあわせて、だんごの名前に隠された由来を紹介します。
きれん製菓「山焼きだんご」誕生の歴史と由来
山口県にある国定公園、秋吉台では、毎年2月になると山焼きが行われます。伸びた枯れ草を焼き払う行事で、600年以上続く春の風物詩です。焼いた後の大地に芽吹く若草は、家畜の飼料や田畑の堆肥として役立ってきました。山焼きの日には、地元の農家がもち米で作ったきな粉だんごを弁当に詰めて持って行き、作業を終えたあとに山の神へ一つお供えしたと伝わっています。だんごには、山を焼く行事にちなんだ名前が付けられました。
きれん製菓の始まりは、1946年(昭和21年)にさかのぼります。初代の喜連勝氏が、山口市大市町でキレン商店を開業したことがきっかけです。地元に伝わる山焼きの風習をヒントに、1972年(昭和47年)に山焼きだんごの発売を始めました。素朴な味わいが評判を呼び、山口県を代表するお菓子として親しまれています。全国菓子大博覧会では農林水産大臣賞を受賞し、品質の高さも認められました。現在は、山焼きだんごに加えて外郎も製造し、山口県の代表銘菓として知られています。
「山焼きだんご」が愛される理由とは
山焼きだんごの魅力は、柔らかいお餅と香ばしいきな粉が織りなす、素朴な味わいです。甘さは控えめで、きな粉の風味がしっかり感じられます。実際に食べた人からは、きな粉をまぶしたわらび餅のようだという声も聞かれました。飽きのこない味は、幅広い世代から支持されています。
小さなお餅を3つ串に刺し、1本ずつ個包装にしたのが山焼きだんごです。手を汚さずに食べられるので、外出先でも気軽に味わえます。ひと口で無理なく頬張れる大きさで、子どもから年配の人まで食べやすい仕上がりです。また、個包装ならではの特徴で、配りやすく、職場や学校へのばらまき土産にも重宝されています。
全国菓子大博覧会で農林水産大臣賞を受賞したことが、味と品質の確かさを物語る実績です。長年にわたり守られてきた製法は、専門家からも高く評価されています。お土産の購入で迷っているときは、受賞歴があることで、選ばれる決め手になっています。
秋吉台観光とあわせて楽しむ山焼きだんご
秋吉台の山焼きは、例年2月中旬ごろに行われる伝統行事です。夜空を焦がすように燃え広がる炎は、地元の風物詩として多くの観光客を集めます。勢いよく燃える炎を間近で見ながら、山焼きだんごを食べるのも、いい思い出になります。山焼きは、日本最大級の規模を誇る野焼き行事としても有名です。
きれん製菓の秋芳洞入口店は、鍾乳洞の入り口すぐそばに店を構えているため、秋芳洞観光の途中に立ち寄りやすい立地です。店内ではできたての山焼きだんごを購入でき、旅の記念に持ち帰る人も大勢います。ソフトクリームやかき氷を扱う飲食ブースも併設しており、鍾乳洞散策のあとに涼をとりながら休憩できます。
休憩のお供にぴったりな山焼きだんごは、緑茶によく合う和菓子です。きな粉の香ばしさと、餅のやさしい甘さが、お茶の渋みと調和します。口コミでは、緑茶に合うという感想も見られます。三時のおやつや来客時のお茶請けとしても重宝する一品です。
山焼きだんごの購入方法|店舗・通販・値段
山焼きだんごは、山口県内の複数の店舗で購入できます。JR新山口駅のアイスタ新山口店や山口宇部空港店などで、販売されています。秋芳洞入口店では、直営店ならではの品ぞろえも魅力です。県内の高速道路サービスエリアや道の駅、スーパーの土産コーナーでも見つけられます。
現地に足を運べない場合は、通販でも購入可能です。きれん製菓の公式サイトで直接注文することができ、また楽天市場の公式ショップでは、20串入りなど、まとめ買いに便利なラインナップがそろっています。
山焼きだんごの価格は、5串入りでおよそ380円前後です。串の本数が増えるほど、1本あたりの価格はお得になります。賞味期限は、未開封の状態で1ヵ月ほど日持ちします。開封後は風味が落ちやすいため、早めに食べきるのがおすすめです。価格や賞味期限は変更される場合があるため、購入前に公式サイトなどで確認してください。
山焼きだんごは、秋吉台の山焼きに由来する名前を持つ、きれん製菓の看板商品です。やさしい甘さと確かな品質から、長く愛されてきました。県内の店舗はもちろん、通販でも手軽に購入できます。山口を訪れる際は、本場の味と歴史をあわせて、ぜひ味わってください。
ザ・ご当地検定の問題
Q.山口県の「きれん製菓」が販売する名物団子「◯◯◯だんご」。◯に入る言葉はなに?
A.山焼き









