山形県河北町発祥の人気B級グルメとは?

山形県河北町発祥と言われる郷土料理をご紹介します。醤油味のつゆが特徴です。地元民に浸透しているシンプルで飽きの来ない郷土料理の魅力を探ってみましょう。

いまや人気B級グルメ

山形県河北町の冷たい肉そばの発祥は河北町谷地で、大正時代に遡るといいます。当時その辺りでお酒を飲める場所といったら蕎麦屋くらいでした。昔の蕎麦屋の食べ方はまずつまみと一緒に酒を飲み、締めにシンプルな蕎麦を頼むというのが一般的なものでした。ある日客の1人がつまみで注文して残っていた馬肉の煮込みを蕎麦にかけて食べたら思いのほかおいしかったので、馴染みの客の間で人気の裏メニューとなりました。これが鶏肉にとって代わり、郷土料理に発展したのです。

冷たい肉そばといっても少量のつゆに氷が入って出されるようなキンキンの冷たさではありません。従って出汁として使っている鶏の脂も固まっていません。どんぶりに盛られていますからつゆの量はある程度しっかりとあります。トッピングされる鶏肉は歯ごたえがある親鳥のもも肉が一番の正統派だとされています。これに小口切りのネギがのったシンプルなのが冷たい肉そばの基本スタイルです。冷たい肉そばはもともとコシの強い麺を使っている上、スープが熱くないのでのびづらいのがメリットの1つです。なのでこれを注文して具の鶏肉をつまみに一杯飲んでから麺にとりかかってもおいしく食べられるというわけです。

蕎麦は子供からお年寄りまで親しまれている上、酒を飲むにも重宝ということから地元の人々に長年愛されてきた結果、B級ご当地グルメとしても注目される一品になりました。B級ご当地グルメの日本一決定戦、「B-1グランプリ」へ出場を果たしたことは冷たい肉そばの地元人気を何より語っています。

どこで食べられる?

山形県河北町内にも冷たい肉そばが食べられる店は20軒ほどもあります。地元まで来られなくてもB級ご当地グルメとして知られるようになったことも手伝い、東京でも新宿や新橋などの複数の蕎麦屋で山形名物として冷たい肉そばを提供しています。山形の製麺所が作る冷たい肉そばを通販で購入することも可能です。

また2019年1月にオープンした三軒茶屋にある山形のアンテナショップ「かほくらし」でも持ち帰り用の「かほく冷たい肉そば」が入手できます。「かほくらし」は三軒茶屋駅世田谷通り出口から徒歩1分で国道246号線に面していますから簡単に見つけることができるでしょう。ランチ時に来られるなら2階のレストランで冷たい肉そばを食べることができます。1階の特産品コーナーにはあら玉夏酒や月山大井沢の漬物各種、野菜や玄米茶等々の魅力的な食材が揃っています。

家で作ってみるならポイントは?

家で冷たい肉そばを作ってみようという場合のポイントをいくつか挙げてみましょう。親鳥のもも肉がなければ若鳥でも構いません。鶏肉をそぎ切りし、茹でながらアクと余分な油を取り除きます。そこに麺つゆや砂糖、酒を入れてひと煮立ちさせたら容器に移して粗熱を取り除きます。山形風の出汁は甘めが特徴です。すぐに食べたいなら氷を入れてつゆを冷ますことができます。その際はあらかじめ少し濃いめに作っておくといいでしょう。トッピングは歯ごたえの良い鶏肉の他に小口ネギで完成ですが、お好みで天かすや一味、七味など加えてみてもいいですね。

山形県河北町には道の駅があり、冷たい肉そばの他にも肉そばピンポンコロッケや肉そば風冷製パスタのようなユニークな人気メニューがあります。デザートには濃厚でしかも後味スッキリのクレミアというプレミアム生クリームソフトもあります。しっとりと紅花資料館を見学しておいしい地元グルメを楽しむと河北町の魅力がたくさん体験できることでしょう。

鶏肉のおいしさたっぷりの郷土料理、山形県河北町の冷たい肉そば

長く地元の老若男女に愛され食べ続けられている冷たい肉そばは全国に知れ渡るようになりました。山形県河北町の名前も知られ、町という単位でアンテナショップを出店するに至った立役者の1つは間違いなくこの冷たい肉そばでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 次のうち、山形県河北町の郷土料理として実在するのは?

A.冷たい肉そば

Q. 山形県の郷土料理「冷たい肉そば」の肉とは、何肉?

A.鶏肉