富山県の郷土料理「おすわい」で、普通材料にされないものは?

富山県で食べられている「おすわい」をご存知ですか?聞けば地元に昔から伝わり、家庭によって様々な味があるのだとか…。どんな食べ物か気になりますよね。なかなか知られていない「おすわい」について、その特徴やレシピなどをご紹介していきます。

富山のお正月には定番!おすわいってどんな料理?

おすわいは富山県の家庭に伝わる郷土料理です。おすわいの「す」は、お酢の「す」。千切りにした材料を甘酢で和え、全体に味が染みたところをいただく料理です。その呼び名も、「お酢和え(おすあえ)」が訛って「おすわい」になったと伝えられます。他の県でいえば、お正月によく食べられる「なます」に当たりますね。おすわいも、富山のお正月やお祝い事の席には欠かせません。大根と人参・油揚げをベースに、季節や各家庭によって様々な材料を加えて仕上げます。例えば海藻や魚介、果物など…。現地の学校では給食のメニューとしてもお馴染みのようですね。これはまさに、「ふるさとの味」と言っていい料理でしょう。

おすわいの良いところは、紅白の見た目が華やかでお祝い向きなだけに留まりません。材料を和えるお酢の酸味成分は、食材の栄養素を体へ吸収しやすくしてくれます。また油揚げは植物性タンパク質が豊富かつ、ヘルシーながら脂質も摂取できる食材です。つまりおすわいは、とっても健康にいい料理なんです!コレステロール値が高いお父さんや体形を気にするお母さんには、ぜひおすわいをオススメします。

おすわいを食べてみよう!今すぐできる簡単レシピ

おすわいは短い時間でサッと作れて、しかもお酢の効果で保存が効きます(冷蔵庫で1週間ほど)。よって特別な日だけでなく、普段の食卓用に作り置きしても助かる料理なんです!自宅に大根や人参がたくさんあるときは、ぜひお家でもおすわいを作ってみましょう。さっぱりした味わいでモリモリ食べられるので、持て余した食材の「大量消費」にもなりますよ。おすわいの材料は、大根と人参・油揚がベース。他には基本的に何を入れてもOKです。ひじきや昆布、ゆずの千切りを入れるレシピもあります。ただし、しばらく保存するなら傷みやすい食材はNG。魚介類などを加える場合は、なるべくその日のうちに食べ切りたいですね。

作り方は、まず大根・人参・油揚げを千切りにし、大根と人参は塩をもみ込んで水抜きします。油揚げは醤油・砂糖・お酒(1:1:1)と水で汁気が無くなるまで煮て、甘辛い味をしっかり染み込ませましょう。粗熱が取れたら、絞った大根・人参と一緒に甘酢で和えます。甘酢はお好みで酸っぱさの調節を。完成したおすわいの酸っぱさがキツいときは、数日置くとまろやかさが出てきますよ。家庭によっては甘酢ではなく三杯酢で和えたり、人参を炒めてから加えたりするレシピもあるようです。

富山へ行くなら「ますのすしミュージアム」もオススメ!

富山県といえば「ます寿し」も、おすわいと同じく伝統の味。塩漬けした鱒(ます)を木の「わっぱ」に並べ、酢飯を重ねて笹の葉で包んだお寿司です。現在ます寿司を作ることができるのは、富山県の中でも限られたお店だけなのだとか。何年も修行した熟練の職人が、それぞれのお店で一つ一つ丁寧に作り続けています。そんな伝統の技を間近で見られるのが、富山市南央町にある「ますのすしミュージアム」です。県内外でお馴染みの駅弁「ますのすし」を製造している老舗・源(みなもと)が、2009年にオープンさせました。ますのすしの製造工程を間近で見られる「工場見学」や、職人が直にレクチャーしてくれる「手作り体験」など、他所では味わえないワクワクが盛りだくさん!ますのすしファンにも、まだ食べたことの無い人にもオススメのスポットです。

今日の献立には、”富山気分”でおすわいをどうぞ!

おすわいは、富山県で昔から食べられてきた「ふるさとの味」。シンプルな材料と味付けですから、箸休めや「あと一品欲しいな」という時にピッタリです。身近に富山出身の方がいたら、お家で食べていたレシピを教えてもらうのも良いですね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 富山県の郷土料理「おすわい」で、普通材料にされないものは?

A.豆腐