静岡県の名物である「まる鍋」。何を使った鍋?

静岡県では浜名湖で飼育されるある生き物を使った、まる鍋が名物として人気を集めています。まる鍋は、強い火力で土鍋を熱したところに、その食材を入れて火を通してから食べるのが特徴です。静岡県の名物、まる鍋についてご紹介しましょう。

まる鍋ってどんな鍋?

静岡県では特に浜名湖を中心に、スッポンの養殖が盛んです。スッポンは、綺麗な水だけでなく、綺麗な水を含んだ泥が必要です。スッポンは、冬の間は泥の中にうまって、冬眠します。温かい季節がくると泥からあがり、エサを食べて成長します。

この繰り返しで、スッポンは2年から3年かけて成長します。そのころが、スッポンの食べごろと言われています。浜名湖では、露地でスッポンを養殖することが多く、浜名湖の環境を生かした養殖方法がとられています。

綺麗な水と泥のなかで育ったスッポンは臭みが少なく、肉質も柔らかで、天然のスッポンよりも美味しいと言われています。さらに、露地で養殖されたスッポンは、エサに抗生物質などを混ぜる必要がないので、健康なスッポンに育ちます。

まる鍋を食べてみよう

静岡県のスッポンは、その肉質から高級な食材として人気を集めています。そのため、人気バラエティ「芸能人格付けチェック」で取り上げられて、反響を集めました。

スッポンの特徴は、皮などにコラーゲンを多く含んでおり、お肌に良いとされています。さらに、ビタミン類も含まれており、栄養が豊富なことも特徴の一つです。疲れて元気がでないときに、まる鍋が好まれるのもそのためです。

浜名湖周辺には、まる鍋を出す店が数多くあります。専門店では、すっぽんの味がしみた土鍋があるとすら言われています。基本的に、まる鍋は土鍋のなかに水、みりん、しょうゆを入れて、すっぽんをぶつ切りにしたものを入れたうえで、高熱で熱して食べます。

シンプルにスッポンだけを楽しむまる鍋もありますが、一方で、他の具材を入れたまる鍋もあります。白菜やにんじん、ネギなどを一緒に煮込むと、スープに野菜のうま味がくわわって、違う美味しさを楽しむことができますきます。

基本的にまる鍋はダシはいらず、スッポンから出た肉汁だけで十分な味が出ます。そのため、ダシ汁をはったりすることはありません。そして、残り汁にご飯を投入して、おじやにして食べます。このおじやが醍醐味という人もいるそうです。

まる鍋をご家庭でも

まる鍋は、都内にも出す店があります。ですが、本格的にまる鍋を楽しむには、静岡県の浜名湖に足を運んでみてはいかがでしょうか。まる鍋はもちろん、浜名湖で育ったしじみやうなぎなど、さまざまな名物が食べられます。

一方で、まる鍋を家で楽しむためのセットも用意されています。静岡県内には、ギフトセットとして、まる鍋のためのタレ、スッポンのお肉などを真空パックにして売っているお店があるので、探してみましょう。

また、まる鍋のセットをご家庭で楽しんでもらうために、通信販売を行っている店も多くあります。お気に入りを探して、注文してみてください。場合によっては、静岡のアンテナショップで販売されていることがあります。

スッポンは栄養価が高く、それほど肉質が固くありません。そのため、高齢者からお子さんまで美味しく食べることができます。栄養をつけるためにも、まる鍋はおすすめです。

そして、必ず残り汁にご飯を投入して、おじやを作りましょう。すっぽんのうま味が凝縮したまる鍋のおじやは、まる鍋のハイライトとも言えます。ぜひ、ご飯を炊いて用意しておいてください。

静岡県の名物、うま味たっぷりが特徴のスッポンを使ったまる鍋を食べよう

静岡県のまる鍋は、浜名湖で育ったスッポンを使っていることが特徴です。静岡の名物として、観光客の人気を集めています。さらに、家庭でも気軽に食べられるセットも注目されています。ぜひ、静岡県の名物、まる鍋を食べてみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 静岡県の名物である「まる鍋」。何を使った鍋?

A.スッポン