「深谷ねぎ」で有名な深谷市がある都道府県は?

深谷市の名産、深谷ねぎをご存知ですか?果物に匹敵すると言われる甘さと、柔らかできめ細かい繊維が特徴のねぎです。白根の部分が長いという特色もあるので、見れば思い出す人もいるかもしれません。今回は深谷ねぎのご紹介です。

深谷ねぎ、その魅力

深谷ねぎというのは品種名ではなくて、埼玉県深谷市とその近辺で栽培されたねぎの総称です。地域によって多少は質が異なるため、深谷市ではブランド力の維持と向上のために、一定水準以上のねぎを厳選して「少し贅沢深谷ねぎ」のロゴを付けています。「少し贅沢深谷ねぎ」は一部の高級スーパーで購入できます。

「少し贅沢深谷ねぎ」ではなくても、深谷ねぎは充分に味わい深いです。特徴は、太さとみずみずしさに、やわらかさ。そして、なんといっても甘さです。糖度は10度~15度で、苺やメロン並みです。砂糖を入れなくてもすき焼きがおいしく食べられるとも言われています。すき焼きと言えば、大さじ2杯3杯の砂糖は当たり前という、意外と砂糖を多く使う料理なので、深谷ねぎの甘さがうかがえますね。もちろん、甘いだけではなくてねぎ本来の風味のよさも持ち合わせています。

食べ方としては、薬味にするのもよいですが、加熱調理で甘みを引き出すのがおすすめです。ねぎそのものを楽しむには、ごま油で炒めるだけのシンプルな調理法、そしてトロトロ感を堪能するならスープや味噌汁などの汁物、鍋やすき焼きも絶品です。

一度に使い切れなかった場合は、緑の葉の部分と白根の部分に切り分けて、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保管しましょう。日持ちは長くないので、早めに使い切らないと風味が損なわれてしまいます。まだ使っていないものは、泥付きのものは泥を落とさずに新聞紙などにくるんで、冷暗所に立てて保存してください。庭があれば埋めておくと日持ちします。泥の付いてないねぎも、みずみずしさを保つためには新聞紙でくるむのがおすすめです。

一年中収穫されていますが、時期によって「春ねぎ」「夏ねぎ」「秋冬ねぎ」に分かれています。旬は寒さで甘さの増した「秋冬ねぎ」です。12月頃から出荷が始まります。各地のスーパーでも販売されていることがありますが、深谷市の特産品を扱う「道の駅おかべ」なら入手できる可能性が高いです。「道の駅おかべ」は埼玉県北部の国道17号線、深谷バイパス沿いにある道の駅で、深谷ねぎをはじめとして、切花や地酒など、深谷市のさまざまな特産品を扱っています。

深谷ねぎ、甘さの秘密

深谷ねぎは、なぜそんなに甘いのでしょうか。その理由の1つは、土地柄による肥沃な土壌と言われています。埼玉県北部に位置する深谷市は利根川と荒川に挟まれた地域です。河川整備が今ほど整備されていなかった昔は、毎年のように利根川が氾濫していました。しかし、その結果として上流の栄養豊かな土が流れ込んで積み重なり、農業に最適な土壌となったのです。深谷ねぎもその産物のひとつです。また、深谷市は平野のため太陽をさえぎるものがなく、冬場でも陽が当たる時間が長く、ねぎの栽培に適していたということもあります。深谷ねぎの太さと白根の長さは太陽のたまものなのです。

ねぎには「アリシン」という成分が含まれていて、血行をよくする効果や、肩こりなど疲労の蓄積を防ぐ効果があると言われています。また、殺菌作用が強く、疲労回復に役立つ「ビタミンB1」の吸収を助ける効果もあるそうです。一般的なねぎでさえも栄養があるのですから、土と太陽のめぐみで滋養豊富な深谷ねぎは、積極的に摂りたい野菜ですね。

深谷ねぎを食べに深谷市へ行ってみよう

このように魅力にあふれる深谷ねぎですが、みずみずしいものを手に入れるには、産地へ行くのが一番です。地元の野菜を使ったレストランに立ち寄ってみるのも、産地ならではの楽しみです。ぜひ深谷市に足を運んでみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 「深谷ねぎ」で有名な深谷市がある都道府県は?

A.埼玉県