大阪風お好み焼きの一種「モダン焼き」といえば、お好み焼きに何が入ったもの?

お好み焼きと言えば大阪府を思い出す方も多いでしょうが、その中でもモダン焼きは名前だけでは何が入っているか分からないメニューではありませんか?どうしてこんな名前がついたのか、ルーツを紹介します。

モダン焼きはハイカラを狙ってつけられた名前じゃない

話題性を求めて、新発売のメニューに時めく人の名前や時事ネタを盛り込んで商品名にしてしまうのは現代でもよくある話ですが、モダン焼きもモダン、つまり今風を目指して作られたお好み焼きなのでしょうか。実はそんなことはありません。このモダンという呼称は開発したお好み焼き店がつけたものなのですが、名前を聞いただけではどんな具材を使ったお好み焼きなのか、全く分かりません。これまでは豚玉やイカ焼きなど入っている具材を名前にそのまま使う例が多かったお好み焼きの名前を一目で分からないものにしたのはなぜなのでしょうか。

たくさんの具材をたっぷり楽しめるのが大阪風お好み焼きの本懐、と考えた開発者が、それまではお好み焼きには使われてこなかった焼きそばをお好み焼きの具材に加えたのがモダン焼きの始まりです。普通のお好み焼きよりもボリュームある新しいお好み焼きを盛りだくさん、という言葉から音を拾ってモダン、という音をつけたのです。そばのせ、というそのままの名称で取り扱っているお店もあるモダン焼きですが、焼きそばが入っていれば他の具はどれだけ入れても自由なのがモダン焼きの特徴です。時は流れ、モダン焼きにも新たな派生が誕生し、焼きそばの代わりにうどんを使ったうどんモダンなど、個性的なメニューがお好み焼きファンの目や舌を楽しませています。

広島焼きとモダン焼きの違いとは

大阪府のソウルフードであるモダン焼きは時に大阪風お好み焼きとして地元民に大変愛され、今や日本全国でその名が通るお好み焼き界の一大有名メニューとなりました。同じ焼きそばを使ったお好み焼きのメニューである広島焼きとは異なる点が多く、その点がモダン焼きのアイデンティティとして認知され、地元民がプライドを持っているポイントと言えるでしょう。では、似たお好み焼きの間にどんな違いがあるのか、作り方や味わいの違いを中心に見ていきましょう。

使用している焼きそばの麺はモダン焼きでは太麺を使っていますが、広島焼きでは細麺を使っています。それぞれの具材を別々に焼いて後で重ねる広島焼きとは異なり、全ての具材を混ぜて焼くスタイルのモダン焼きではしっかり具を包み込んで混ぜるために太麺を使っているのです。また、太麺を使うと麺の間に出来る空間が大きくなり、厚くしっかりとした形に焼き上がる上にふんわりとした食感になります。この食感とインパクトある厚み、具材の一体感がモダン焼きの最大の特徴です。また、どろソースという独特のソースを使用しているのもモダン焼きの特徴であり、お好みソースを使う広島焼きとはまた違った味わいを楽しめます。

カウンター形式のお好み焼き屋さんでモダン焼きを

モダン焼き、つまり大阪風お好み焼きの鉄板文化は、カウンター形式で鉄板をつつくスタイルが定着しています。しかし、店ごとにソース、具材などモダン焼きと一口に言っても店ごとに大差があり、地元民はお気に入りの店以外にはなかなか足を運ばないとも言います。観光で足を運ぶ際は、同じモダン焼き、と思わずそれぞれの店ごとの違いを味わい尽くす気概で行くとお腹いっぱい大阪府の食文化を楽しめるはずです。カウンター越しに店員さんの軽快な関西弁を聞きながら、熱々のお好み焼きに舌鼓を打ってはいかがでしょうか。

モダン焼きを大阪府で楽しみ尽くす

モダン焼きは大阪府発祥のグルメですが、焼きそばが入っているお好み焼きという点だけは共通であるものの、それ以外は店によって千差万別です。店ごとの違いをお腹いっぱい楽しむために、本場大阪府へ足を運んでみてはいかがですか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 大阪風お好み焼きの一種「モダン焼き」といえば、お好み焼きに何が入ったもの?

A.焼きそば