柑橘類のカボスの生産が全国1位の都道府県は?

濃い緑色の皮と、そして爽やかな香りが特徴の「カボス」。料理に香りや酸味を添えるアクセントとして使用する、果汁をそのままジュースにしたりお酒に加えたりと使い方は様々。またポン酢や胡椒などの調味料にも加工できて意外に万能です。そんな「カボス」の生産が全国1位の都道府県はどこでしょう?

カボスの全生産量の95%以上は大分県産

様々な料理の素材の味を活かし、爽やかに引き立てる名脇役のカボス。全国収穫量の約9割以上が大分県で生産されているんです。地元大分県民は、なんとカボスをお味噌汁にも使うほどにカボス愛が深いんだとか!
カボスの原産はヒマラヤ地方といわれています。江戸時代に中国大陸から日本に伝わり、その頃、臼杵市でカボス栽培が始まりました。現在では、臼杵市、竹田市、豊後大野市、国東市などが主な産地です。

カボスは天然のサプリメント

クエン酸、ビタミンCなどを含むカボスは、私たちの健康を維持するのにとても役立つ食材です。
カボスに含まれるクエン酸はレモンの約2倍。胃弱の症状や食欲不振にとても効果的で、胃液の分泌を正常にしてくれます。またビタミンCが含まれ、風邪の引き始めにも嬉しい食材です。
また乳酸が溜まることによる肩こりや頭痛も、たっぷりのクエン酸がその疲労感を和らげます。
そしてカボスのいきいきとしたフレッシュな香りは心を落ち着かせ、情緒の安定に結び付けられます。カボスは天然のサプリであり、天然のアロマであるともいえます。

カボスとスダチの見分けがつきますか?

カボスとスダチはどちらも、一般的なみかん類とは違い、酸味が強く生食にむかない「香酸柑橘(こうさんかんきつ)」です。よく似ていて間違われやすい二つですが、その違いはずばり大きさです。
カボスはテニスボールくらいの大きさであるのに対し、スダチはゴルフボールやビンボン玉ほどの大きさしかありません。どちらも濃い緑色をしており、切ると爽やかな薄レモン色から薄い黄緑色をしていて、見た目がよく似ているので見分けがつきにくいのですが、そんな時はぜひ大きさで見比べてみてください。
またスダチはカボスよりも香りが強く、その強い香りを楽しむために果汁を絞るというより皮ごと料理の引き立て役に使用することが多いです。

カボスが引き立つ美味しい食べ方

太陽の恵みと農家の愛情を沢山浴びて育った、大分のカボスの美味しい食べ方をご紹介します。

  • カボスドレッシング
    スダチに比べてマイルドな香りのカボスは爽やかなドレッシングに最適。

・カボスの絞り汁  約3個
・オリーブオイル  大さじ2
・酢        大さじ2
・醤油       大さじ2

材料はたったこれだけ!しかも混ぜるだけと超簡単!お好みで生姜やニンニクを入れたり、リンゴやタマネギのすりおろしを加えると、さらに味に深みが増します!

  • 鶏肉ときのこのカボス鍋
    カボスの鍋でさっぱりヘルシーに!体も温まり、カボスの香りが食をそそります。

・鶏もも肉    1枚
・ぶなしめじ、舞茸、椎茸などお好みのキノコ類 各1/2袋ずつ
・キャベツ    1/8玉
・白ねぎ     1/2本
・そのほか人参、玉ねぎなどお好みの野菜 適量

・出汁      400ml
・薄口醤油    50ml
・みりん     50ml
・砂糖      少々

・かぼす(果汁)  1個分

1.油を引いていないフライパンに鶏肉の皮目だけしっかりと焼き目をつけ、一度フライパンから取り出して1cmの厚さに切る。
2.鍋に、出汁、薄口醤油、みりんと砂糖を少々入れ、火にかける。
3.スープが温まったら、ほぐしたきのこと1の鶏肉を入れ火を通す。
4.鍋の中央に切った野菜を乗せて、蓋をして蒸らす。
5.野菜に火が通った頃にカボスを回し入れて完成。

※カボスは、香りが飛んでしまわないように最後に入れるのがポイント。
色んな料理にカボスを使って、爽やかな香りをぜひ楽しんでください!

カボスを食べて育ったブリ!?

日本一の生産量を誇る“カボス”を食べて育ったブリ、その名も「かぼすブリ」をご存知ですか?香り豊かなカボスをなんとブリの餌にして、変色や臭みの問題を爽やかに解決した、季節限定の特別な大分の「かぼすブリ」も合わせてご紹介します。
そもそも“豊(とよ)の活ぶり”と呼ばれ、大分ブランドとして人気の養殖ブリ。大分ではカボスと同じくブリ養殖も盛んで、全国第3位の生産量を誇ります。豊後水道の恵まれた環境で育てられ、身が締まって美味しいと評判の大分の養殖ブリですが、特に脂がのり、美味しさのピークを迎える冬限定で「かぼすブリ」を生産しています。2010年から始まった取り組みでいまや知る人ぞ知るグルメな一品に!
ブリは血合いの変色が早く、見た目の悪さから商品価値が早く下がっていました。ですが、ブリのエサに“カボス”を加えることで、柑橘系の抗酸化作用により鮮度を長く保つことができるようになったそう。さらには“カボス”に含まれるリモネンが魚臭さも抑えてくれて、脂がのっているのにさっぱりとした美味しさに仕上がるそう。ほのかにカボスの香りも楽しめる「かぼすブリ」。刺身はもちろん寿司、照り焼き、煮物と幅広い料理に用いることができ、また冬の冷えた体を温めてくれる“ブリしゃぶ”にするのもお薦めです。
大分産カボスを餌に混ぜて育てた「かぼすブリ」は、ブリに脂がのっておいしくなる10月頃~3月末、冬季の旬にあわせて出荷されます。味よし、香りよし、見た目よしの「かぼすブリ」もぜひお試しください!

大分の香り豊かなカボス。色んな使い方、色んな形で食卓を爽やかに彩ります。

ザ・ご当地検定の問題

Q.柑橘類のカボスの生産が全国1位の都道府県は?

A.大分