栃尾市のジャンボ油揚げ。日本一大きい油揚げとして有名ですが、なぜあんなに大きな油揚げが誕生したのでしょう。また、どのような味わいなのでしょう。そこで、日本一大きな油揚げの美味しさの秘密をご紹介します。
ジャンボ油揚げの美味しい秘密
日本一大きな油揚げとして知られている新潟県栃尾市のジャンボ油揚げ。その大きさは、長さ20センチ、幅は8センチ、高さ3センチと普通の油揚げと比べて3倍もの大きさを誇ります。ですが、ジャンボ油揚げの魅力はその大きさだけではないのです。その味は大豆そのものの味をそのまま活かした淡白な味わいで、どんな料理にも合います。その美味しさの秘密はにがりを入れるタイミングにありました。普通の豆腐を作る時には豆乳が沸騰した時ににがりを入れますが、油揚用の豆腐を作る時には沸騰する手前で入れます。なぜ豆乳を入れるタイミングを変えるのかというと、固さを調節する為です。タイミングを変えた事により、油揚げの中は柔らかでありながら弾力を感じる食感が生まれるのです。
ジャンボ油揚げを美味しくしてくれる秘密はもう1つあります。それは2度揚げるという事です。ジャンボ油揚げは最初は低温でゆっくりと揚げます。そして油揚げが浮き上がってきたら高温で揚げるのです。そして、揚げる時に使われる油は純正の菜種油です。菜種油を使用する事により表面の皮が薄くパリッとした食感が生まれるのです。こだわりが詰まったジャンボ油揚げは、最初はパリッと、それからフワッと柔らかな歯触りを味わう事が出来るのです。なぜジャンボ油揚げが日本一と呼ばれるのか。それは、美味しい油揚げを揚げる為に工夫された製造方法にあるのです。
新潟県栃尾市に数多くある油揚げ屋さんではその店ならではのジャンボ油揚げを販売しています。大きいのに油っこくはないジャンボ油揚げの食べ比べをするのも楽しいですし、タイミングが合えば揚げたてのジャンボ油揚げを食べる事が出来るかもしれません。揚げたてのジャンボ油揚げの熱くてフワフワとした食感とシンプルな美味しさをぜひ味わってください。また、お土産用として購入するのも良いのではないでしょうか。新潟県内ではスーパーでも売られていて、日頃の料理にも使われるジャンボ油揚げは、そのまま焼いて食べるのも美味しいですが、煮物などにしても美味しいです。ジャンボ油揚げを入れる事により、料理全体の味が更に深まります。
ジャンボ油揚げ誕生の秘密
新潟県栃尾市のジャンボ油揚げは、日本一大きな油揚げとして有名ですが、なぜあれほど大きな油揚げが誕生したのでしょう。その秘密は、諸説あります。その昔、新潟県の秋葉神社に全国からたくさんの参拝客が訪れました。その様子を見ていた 神社の神官は訪れる参拝客にお土産を持たせたいと考えました。地元の豆腐屋にその考案をお願いした事で誕生したのが始まりとされています。秋葉神社は、新潟県長岡市にある神社で、戦国武将として名高い上杉謙信により寄進されました。火伏せの神様を祀っている秋葉神社の境内は公園として親しまれて、四季折々の美しい風景を堪能する事が出来ます。新潟県長岡市谷内2丁目にあり、その管理は常安寺が行っています。
また、栃尾市では馬の売買を行う馬市が盛んでした。仲介人達が集まり酒の肴として油揚げがとても好まれたそうです。油揚げが大きくなったのはこの頃だと言われています。また、山間地帯では魚介類を食べる事は難しく、厳しい冬を乗り越える為にも手軽にタンパク質が取れる油揚げは重宝されたのです。ジャンボ油揚げがこれほどまでに愛されている背景には、厳しい季節を乗り越えてきた先人達の知恵が詰まっているのです。
日本一と呼ばれる新潟県栃尾市のジャンボ油揚げ
日本一の油揚げと呼ばれる新潟県栃尾市のジャンボ油揚げは、今や新潟県内だけではなく、他県からも多くの人がその味を楽しみにしています。そのまま食べても、料理にしても美味しいジャンボ油揚げは、旅の良いお土産にもなるでしょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 日本一とも言われる「ジャンボ油揚げ」で知られる「栃尾」は、どこにある?
A.新潟県
Q. 新潟県栃尾市で盛んに行われていた、ある動物を売買する市場は?
A.馬市