三重県などで刺身としても食べられる「鹿肉」の別名は?

三重県の特産品の一つに、鹿肉があります。普段あまり食べることがない肉ですが、昔から日本人によく食されてきた肉です。今回はこの三重県の鹿肉の美味しさや良さをお伝えします。ちなみに三重県では鹿肉ではなく、ある植物の名前で呼ばれています。

”もみじ”とはどんな肉?その特徴は?

そもそも鹿肉はあまりメジャーな肉ではありませんが、昔は猪肉などと同様に、日本人にはよく食されていて、貴重なタンパク源とされてきました。今では、冬場に狩猟などで捕れた肉を食す、ジビエ料理として提供されることが多くなりました。鹿肉料理としてはジンギスカンが有名ですね。味は淡泊でクセが少ないのが特徴で、煮物や焼き物で食されています。生肉として、鹿刺しとしても食されていましたが、現在は加熱調理が必須とされています。

鹿肉の一番の特徴としては、脂身が少なく高タンパクなことが挙げられます。カロリーは牛や豚の3分の1で、タンパク質は約2倍、鉄分は3倍と健康志向やダイエットにとっても打って付けの肉です。昔は薬肉と呼ばれており、現在の生活習慣病予防としても注目されている食材となっています。

三重県の郷土鍋料理、僧兵鍋。

三重県といえば、最高級ブランドで有名な松坂牛をはじめ、海の幸で言えば伊勢エビやカキもありますし、有名な食材・特産品の宝庫と言えます。そんな中でも異色かと思われるものが鹿肉・もみじです。なぜ、鹿肉がもみじと呼ばれるかというと、百人一首にも選ばれている和歌「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の聲きく時ぞ秋はかなしき」からきていると言われています。肉を食べることができない僧侶が、肉を食べる時に、ばれないよう隠語として”もみじ”という言葉を使ったとも言われています。

三重県の郷土料理には僧兵鍋と言われる鍋料理があります。僧兵とは、自分たちの寺を守るために戦っていた僧侶のことです。湯の山にある三嶽寺の僧兵たちが、戦うために力をつける目的で食べられるようになったことが始まりで、鹿肉だけでなく猪肉、鶏肉などの肉類と人参、大根、ゴボウなどたくさんの山の幸を使い、数種類のみそ仕立てで煮込んだ鍋が僧兵鍋と言われます。現在では三重県・湯の山温泉の名物料理となっていますので、湯の山温泉の旅館で食べることができます。

三重県では、他にもこんな鹿肉料理を食べられる。

三重県に旅行にいった先の道の駅で鹿肉料理が手軽に食べられます。松阪市にある道の駅・飯高駅には、まず、鹿肉丼があります。地元で採れた天然の鹿肉を使った焼肉丼になっています。鹿肉の特徴を活かした低カロリー高タンパクなのに、食べた時のしっかりとした満足感を味わえる丼で鹿肉の野性味も感じられます。毎日10食限定なので、食べたい方は電話等で確認が必要かもしれません。そして、もう一品はもみじカレーです。丁寧な仕込みでスジを取り除き、しっかりと煮込まれているので柔らかい鹿肉とカレーの相性は抜群です。

道の駅・奥伊勢おおだいには”おいしかばーがー”という、その名の通り鹿肉を使ったハンバーガーがあります。ジューシーな鹿肉のパテとレタス・トマト・チーズをバンズではさんだハンバーガーは、ワサビの葉茎の醤油漬け入りマヨネーズが味のアクセントになっていて美味しいです。三重県に行った先の近くで、美味しい鹿肉料理を探したいなら「みえジビエ」というサイトを使うと便利です。

このサイトは、みえジビエが食べられる又は販売されているお店を検索できるサイトです。みえジビエは、三重県が独自で野生肉を安全・安心・美味しく食べてもらえるように考えた管理マニュアルにそった鹿肉や猪肉のことで、この「みえジビエ登録制度」に登録している業者しか扱えないものになっています。「みえジビエ」を掲げているお店を見つければ、三重県産の美味しい鹿肉を食べられるということです。

三重県で”もみじ”を食べてみてください

三重県の”もみじ”について、少しは知ってもらえたかと思います。三重県独自の「みえジビエ」がありますので、鹿肉が野生肉でも安心して食べられますね。旅行の際は松阪牛、伊勢エビと一緒に、鹿肉も楽しんでみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 三重県などで刺身としても食べられる「鹿肉」の別名は?

A.もみじ