三重県では酢の物や刺身として食べられる、英語では「海のキュウリ」という意味の「シー・キュカンバー」という生き物は?

三重県では酢の物や刺身として食べられる魚介類をご紹介します。三重県はこの魚介類を特産品として売り出していますが、いったいどのような海産物なのでしょうか。

英語でSea cucumber

英語ではナマコのことを、「Sea cucumber」と書き表します。これはナマコのコリコリとした食感が、キュウリの食感と似ていることからきたもので、日本ではナマコを「海のキュウリ」と呼ぶこともあります。ナマコは日本では生でも食べますが、中国では内臓を取り除き、干して中華料理の食材として使用することがほとんどです。ナマコは古事記内では「海鼠」と書かれていて、当時の読み方は「コ」でした。この読み方が発展して、生の「コ」をナマコ、「コ」の腸を「このわた」と呼ぶようになったとされています。

「このわた」は、「ウニ」や「からすみ」と並ぶ日本三大珍味の1つです。ナマコはまた、漢方薬としても使用されていて、中国では「御種人参(海の人参)」として珍重しています。ナマコはこのように利用価値の高い魚介類ですし、動きが遅くて捕りやすいので、日本各地でナマコ漁が盛んです。三重県では伊勢湾内や、鳥羽以南の外海で漁船によるナマコ漁が行われています。また、海女さんが素潜りでナマコを捕るのが、三重県のナマコ漁の大きな特徴です。

ナマコのおいしい食べ方

三重県では海女さんが素潜りで捕ってきたナマコを、その場で生で食べることができます。生のナマコの腹を裂き、内臓や口を取り出してそのまま丸かじりするのがナマコの生食の醍醐味です。ナマコは種類が多く、日本には200種類ほどが生息しています。そのうち食用として流通している主なナマコは、赤ナマコ、青ナマコ、黒ナマコの3種類です。赤ナマコは柔らかく、生食に適しています。スーパーなどへの流通が多く、求めやすいのが青ナマコで、干しナマコの原料として中国に輸出されているのが黒ナマコです。

ナマコのおいしい食べ方と言えば、酢の物がまず挙げられます。コリコリした食感が好ましく、三重県では海鮮料理店のメニューとして人気です。また、家庭で作るのも簡単なので、ご飯のおかずや酒の肴としてもよく利用されています。赤ナマコは青ナマコよりも販売価格が高く、料亭などで刺身として提供されることがあります。酢の物を作る際に取り除いた「このわた」は、塩辛にするのがおすすめです。「このわた」をパスタにからめて「このわたパスタ」にするのも、おいしい食べ方の1つです。

ナマコの名産地三重県とは

三重県は伊勢湾に面しており、ナマコ以外の漁業も盛んです。特に有名なのが「アワビ」や「伊勢海老」、「あのりふぐ」や「的矢かき」です。また、桑名の焼き蛤として知られるハマグリも、三重県の特産品の1つです。三重県の名物は魚介類だけではありません。農産物では「南紀ミカン」や「伊勢茶」が知られていて、畜産物では「松坂牛」が人気です。林業では「ヒノキ」が有名ですし、伝統工芸としては「伊賀焼」があります。

三重県と言えば「伊勢神宮」を忘れるわけにはいきません。神社本庁の本宗として、伊勢神宮は神話の時代から中世、近世、そして現代まで、人々の信仰を集めています。また、三重県には伊勢神宮だけではなく、伊勢志摩国立公園や伊賀の里、サーキットのある鈴鹿市や世界遺産でもある熊野古道など、観光スポットが豊富に存在しています。県北部は工業地帯として有名ですし、農業や林業、畜産業も活発です。三重県はこのように、いろいろな面でとても魅力のある県なのです。

三重県を訪れナマコを味わおう

伊勢神宮を参拝する人々は後を絶ちませんし、松坂牛やアワビを求めて三重県を訪れる観光客も増えています。三重県の格好スポットを巡るのなら、特産品のナマコも一緒に味わってみましょう。三重県のナマコは生きが良く、食べ応えがあると評判です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 三重県では酢の物や刺身として食べられる、英語では「海のキュウリ」という意味の「シー・キュカンバー」という生き物は?

A.ナマコ

Q. 三重県の特産品であるトラフグのブランド名は?

A.あのりふぐ