餅をこし餡でくるんだ、三重県伊勢市を代表する和菓子とは?

三重県伊勢市といえば、どのような場所や食べ物を思い浮かべるでしょうか。場所なら、伊勢神宮が観光スポットとして有名ですね。食べ物であれば、松阪牛や伊勢海老を思い浮かべる方も多いでしょう。では、伊勢の餅街道はご存知でしょうか。

三重県の桑名市から伊勢市までの参宮街道には、旅人をもてなすための名物餅のお店がいくつも並んでいます。この名物餅のお店が並んでいる場所を、通称餅街道と呼びます。今回は、こちらの三重県伊勢市の餅街道のなかで、特に有名で全国でも人気のあるお店についてご紹介します。

お土産として永く愛され続けている赤福餅

三重県伊勢市にある赤福本店は、宝永4年(1707年)に創業の老舗和菓子店。店舗は明治から140年以上使われている古い建物で、大きな看板に書かれた金文字の赤福が印象的です。そんな赤福本店で創業当時から作られ続けている和菓子が、赤福餅です。赤福餅はお餅の上にこし餡をのせた餅菓子で、こし餡は波のような曲線を描く形でのせられているのですが、これは伊勢神宮神域を流れる清流を表現しています。赤福餅という名前は、赤心慶福(せきしんけいふく)という言葉から名付けたとされています。

赤福というとお土産用の箱に入った折箱が有名ですが、お店で食べることができる伊勢茶と赤福餅のセットも人気商品です。伊勢茶は有機栽培で育てられた茶葉を使用していて、赤福餅に合うように特別ブレンドしたものが使われています。赤福の各店舗で出てくるこの伊勢茶は、すべて赤福本店で焙じたものになります。

また、贈答用の銘々箱や、こしきも人気商品です。銘々箱は赤福餅2個入りで、一人ひとりにお土産として渡したい場合や特別な贈り物として渡したい時に重宝します。こしきは木箱に赤福餅を詰めて、風呂敷で丁寧に包まれている商品です。こしきは、事前に予約が必要な特別な商品です。

赤福本店とおはらい町

赤福本店は、伊勢神宮を出て五十鈴川を渡った先、石畳の通りに木造のお店が軒を連ねるおはらい町にあります。伊勢神宮から歩いて15分ほどの距離で、伊勢神宮の参拝時間に合わせて朝5時から営業しています。朝が早い分夕方5時には営業が終了するので、赤福餅を購入する方は早めにお店に行くようにしましょう。人気のあるお店ゆえに早くに完売してしまうこともあるため気をつけてくださいね。

おはらい町は町並みがきれいなだけでなく、たくさんのお店が立ち並んでいるので観光スポットとしても人気がある場所です。三重県伊勢市の食やお土産に迷ったら、まずは赤福とおはらい町を楽しんでみるのが良いでしょう。五十鈴川沿いに約800メートルも続く通りなので、ぜひたっぷりと時間を作って足を運んでみてください。太鼓の演奏や紙芝居の口演なども行われているので、一日かけて楽しむことができます。

お伊勢さんに残る風習ついたちもうで

伊勢には、朔日詣(ついたちもうで)という風習が残っています。これは毎月1日に、清らかな気持ちで過ごせるようにと神宮に参拝するというものです。参拝は早朝に行うものなのですが、それにあわせておはらい町にあるおかげ横丁で朝市が開かれます。各店のおかゆなども並び、参拝客のためにと活気があります。おかげ横丁はおはらい町の中ほど、ちょうど赤福本店周辺を指します。

1日に伊勢に行く機会がある場合は、ぜひ朔日詣に行ってみましょう。朝の澄んだ空気を吸いながらの観光というのはなかなかできない経験なので、良い思い出になるのではないでしょうか。神領地だからこその美風を体験してみてください。また、伊勢神宮には多くの恒例祭典や行事・催しがあります。事前にどのような祭典があるのか確認してから参拝すると、より伊勢神宮を楽しむことができます。伊勢神宮は内宮・外宮を合わせると回るのに2時間以上かかるので、見たい場所も決めておくとよいでしょう。

赤福餅は本店以外でも購入できる

赤福餅は、赤福本店以外の直営店や駅でも購入することができます。販売地域は幅広く、大阪や京都、兵庫県や愛知県にもお店があります。赤福に行ってみたいけど、伊勢の本店まではいけないという方はぜひ近くに店舗がないか探してみてください。そして、赤福は店舗によって販売されている商品や店内で食べられるメニューが異なります。買いたいお土産や食べたいメニューが決まっている方は、赤福の公式サイトで販売されているかの確認をしておきましょう。

また、赤福は期間限定商品もあるので、こちらの販売時期もぜひチェックしておきましょう。冬には赤福ぜんざい、夏には赤福氷、張る・秋には冷やしぜんざいが販売されています。どれもこし餡と餅が使用されていますが、赤福餅とは違ったこだわりと味わいがあって美味しくいただけます。

毎月1日に販売される朔日餅は、季節感のあるお土産を購入したい方におすすめです。4月のさくら餅や7月の竹流し、10月の栗餅などその季節に合わせた材料で作られています。朔日餅は見た目も毎月異なるので、何度渡しても喜ばれるお土産です。朔日餅は包み紙も毎月異なり、その月をイメージさせる美しいデザインが使われています。普通の紙箱ではなく化粧箱に入った朔日餅もあるのですが、こちらは籠や重箱など餅の種類によって使い分けされていて、箱を開ける前からワクワクとしてしまうお土産です。あまりの人気で夜明け前から長い列ができるため、事前に整理券をもらうための受付番号票をもらっておいたほうが安心です。

伊勢市をもっと満喫するには

三重県伊勢市に来たら伊勢神宮やおはらい町は外せないスポットですが、ほかにもたくさんの観光スポットがあります。時間をかけてたっぷりと楽しめるスポットをご紹介します。

1つ目は、伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイスです。こちらの水族館のコンセプトは、日本一触れ合える水族館。アザラシにタッチできたり、ツメナシカワウソと握手できたり、ペンギンを間近で見たりとほかではなかなか体験できない水の生き物との触れ合いコーナーがあります。また、モルモットやウサギと触れ合うこともできて、小さな動物たちとも楽しい時間を過ごすことができます。

昔の伊勢を感じたい、子どもと楽しい思い出を作りたいという方には、ともいきの国伊勢忍者キングダム(旧:伊勢安土桃山城下街)がおすすめです。こちらでは伊勢の城下町で日本の昔の遊び体験や和装・忍者衣装レンタルをすることができます。忍者屋敷や温浴施設、伊勢グルメを楽しめるお店もあるので、大人も子どもも一日中楽しめます。アドベンチャースポットのような名前の場所ではありますが、老若男女問わず人気のあるスポットです。

三重県に到着するまでの道のりも楽しむのなら、近鉄観光特急しまかぜに乗ってみるのも良いでしょう。しまかぜは「最上のくつろぎとともに伊勢志摩へ」というテーマを持った観光特急電車です。ゆったりとした座席に大きな窓、カフェ車両や和風・洋風個室は、旅路も楽しみのひとつにしてくれます。記念乗車証や社内限定販売のオリジナルグッズもあるので、思い出を形に残すことも可能です。旅行の時間や予算に余裕があるという方は、乗り物にもこだわってみるとより一層すてきな旅になるでしょう。

三重県伊勢市で赤福の和菓子を味わおう

全国に多くのファンがいる赤福。たくさんの店舗がありますが、一度は三重県伊勢市にある本店にぜひ足を運んでみてください。歴史のある外観、本店限定の和菓子、おはらい町の空気を実際に見て食べて感じてみると、赤福餅がただのお土産ではなく思い出の味へと変わるはずです。伊勢は年間通して楽しめる場所なので、ぜひ赤福をはじめ伊勢を満喫してみてください。人気すぎてなかなか購入できない赤福の朔日餅も、ぜひ並んで購入してみてくださいね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 餅をこし餡でくるんだ、三重県伊勢市を代表する和菓子は?

A.赤福

Q. 「最上のくつろぎとともに伊勢志摩へ」というテーマの、近鉄特急の名前は?

A.しまかぜ