神奈川県の「湘南レッド」といえば、どんな野菜の品種?

サラダなどでもお馴染みの野菜で、「湘南レッド」という品種をご存知ですか?戦隊モノのヒーローのような名前ながら、ある野菜の始まりとも言われる品種です。ここでは湘南レッドについてご紹介します。

湘南レッドって、どんな野菜?

湘南レッドは「神奈川ブランド」にも認定されている赤タマネギで、辛味と刺激臭が少なくて、甘みと水分に富んだ食べやすい品種です。シャキシャキとした歯切れが心地よく、生で食べるのに適しています。

この「湘南レッド」は、神奈川県南西部の二宮町に設けられていた園芸試験場で、1961(昭和36年)に生まれました。開発のきっかけは「従来のタマネギとは見た目が違って、なおかつ多くの人の口に合うタマネギを作りたい」という思いでした。昭和20年後期のことです。戦後の混乱が落ちついて食生活の洋風化が進み、新しい野菜が求められていると感じたスタッフは、どのようなものを開発したらいいのか頭を絞りました。そして思いついたのが赤タマネギでした。当時の日本では赤タマネギが栽培されていなかったので、「赤い」という見た目の魅力があり、なおかつ生でも食べやすいという特徴のある赤タマネギは需要が見込めるとふんだのです。

こうして試行錯誤がはじまりました。園芸試験場のスタッフは、アメリカの「スタックトンアリーレッド」という赤タマネギに目をつけて、その品種を元に選抜育種を繰り返しました。そして誕生したのが湘南レッドです。「湘南レッド」という名前は、太陽の輝く湘南という場所が育成地であること、そして初夏から収穫される野菜で夏場が旬であることなどをイメージして付けられたようです。

世に出た湘南レッドは赤タマネギの走りとして支持され、新しいタマネギの元にもなりました。早春が旬の「アーリーレッド」という品種は「湘南レッド」ほか何種類かのタマネギを交雑させてできた品種です。今では「赤タマネギ」は一般家庭の食卓にのぼるまでにメジャーになりましたが、その影には湘南レッドの誕生による赤タマネギの普及という背景があったのです。

湘南レッドの栄養、食べ方、入手方法は?

湘南レッドが市場に出回るのは6月から8月上旬にかけてです。保存の利かない野菜なので、購入したら早めに食べましょう。保存は通気性のよいネット袋に入れて、涼しくて湿気のこもらない場所がおすすめです。

タマネギといえば血液をサラサラにする効果が知られていますが、赤タマネギである湘南レッドは、通常のタマネギの成分に加えて、強い抗酸化作用があると言われるアントシアニンも含んでいます。「アントシアニン」はポリフェノールの一種で、紫色の天然色素です。湘南レッドの紫紅色は、見た目の鮮やかさだけでなく、栄養効果にも貢献しているのですね。ちなみに湘南レッドは、鮮やかな紫紅色を出すために、出荷前に天日干しと表面の皮むきという手入れがされているそうです。鮮やかな色味は手間のたまものなのですね。

気になる食べ方については、湘南レッドは生食用のタマネギとされていますので、まずは生で食べてみてください。定番ながらも味の違いの出やすいオニオンスライスサラダがおすすめです。もともと辛味の少ない玉ねぎなので、通常の玉ねぎのように水にさらす必要はありませんが、辛いのが苦手な方は、塩で軽く揉んでから水にさらしておきましょう。白と赤紫のコントラストが綺麗なので、切り方を変えることでも楽しめますよ。バーニャカウダのソースとも相性がよいです。バーニャカウダで食べる場合は、ざく切りにするとみずみずしさが引き立ちますよ。ピクルスにしてもおいしいです。

湘南レッドは神奈川県の地場産野菜のマーケットなどで購入できます。「江ノ電」の始発駅である藤沢駅にも直売所があるようです。江ノ電は江ノ島や鎌倉を結ぶ線ですので、観光に来た際は、ぜひ「湘南レッド」を探してみてくださいね。

おいでませ、神奈川県

神奈川県というと湘南の海のイメージですが、湘南レッドをはじめとして、さまざまな野菜が生産されています。神奈川県は観光スポットも多いので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。海の幸だけではなく陸の幸も楽しめますよ。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 神奈川県の「湘南レッド」といえば、どんな野菜の品種?

A.タマネギ