平成21年、ピーマンの生産量1位の都道府県とは?

ビタミンCなどの豊富な栄養素を含むピーマン。生産量が全国1位の都道府県をご存じですか?全国1位の県のピーマンの特徴や風土、観光スポットなどの地域情報も合わせてご紹介します。

濃い緑色とツヤ、苦味が少ないのが特徴

ピーマンは日本の食卓ではなじみの深い野菜ですが、その栄養価に注目すると、豊富なビタミンCが多く含まれていることがわかります。一般的に熱に弱いといわれるビタミンCですが、ピーマンの場合は加熱しても壊れにくいという特徴があります。その理由はビタミンPの含有量が多いことで、Cの熱による酸化を守る働きをしてくれているからです。また果肉に厚みがあることで、栄養素が外に流れ出しにくい特徴を持つためといわれています。なかでも茨城県産のピーマンは緑色が濃くてツヤもあり、肉質が柔らかく苦味も少ないという特徴があります。

2017年のデータよると都道府県別の生産量トップ3は茨城が35,500t、続いて宮崎が27,600t、そして高知14,000tと続きます。同年の全国出荷数が147,000tですので、茨城産はなんと24%以上のシェアを誇っています。県内におけるシェアを見ると、9割以上が鹿行地区(県の南東部)であり、作付面積も出荷量も共に全国1位です。生産時期も年間を通して行われ、どの季節のものも柔らかくて美味しいと評判が高いようです。
地元生産者は、一年を通して旬のものを出荷するために、春・秋ピーマン・温室ピーマンとそれぞれを栽培する工夫を重ねています。なぜなら同じ苗で長い期間収穫した場合、品質が安定しなくなるからです。そこで季節毎に植替し、それぞれの植付けや温度調整等により育て方を分けることで、年中美味しい旬のものを生産出荷することが可能になっています。

生産地の気候や有名な観光スポットは

生産量1位の茨城県の中でも、主な出荷エリアである南東部は、海洋性気候のため冬は極端な低温も少なく、県内でも最も温暖な地域といわれています。積雪も少なく夏は冷涼であり、栽培には適した土地柄であることがわかります。
近くには「波崎砂丘」や「鹿島神宮」「水郷潮来あやめ園」などの観光スポットも多くあります。波崎砂丘は、大海から吹いてくる風と変化していく太陽によって、その美しい風紋が変化する自然美を堪能することができます。鹿島神宮は、紀元前660年に創建され、香取神宮や息栖神社とともに東国三社の一つとして有名です。全国にある鹿島神社の総本宮でもあり、全国から毎年例年多くの人が参拝に訪れる地となっています。水郷潮来あやめ園は、100万株を超える白や紫などの豊かな色のあやめが涼やかに次々と咲き、訪れた人の目を楽しませてくれます。あやめまつりの期間には嫁入り舟などの催しも開催され、風情ある趣を楽しむことができます。

ピーマンの保存方法について知っておきたいことは

ピーマンが使いきれなかった場合に美味しく保存するにはどうすればよいでしょうか。水気を嫌うピーマンは、水分が付いたままですと痛みやすくなりますので、水気を良くふき取ってあげるのが基本です。冷蔵の場合は、1個ずつ新聞紙で包みポリ袋に入れて保存します。但し、蒸れないようにすることが大切で、袋に数箇所穴をあけておくのを忘れないようにしましょう。適温は7度から10度とされていますので、野菜室が一番適しています。
冷凍保存する際は、用途に合わせてあらかじめカットし、さっと炒めるか茹でた後に冷ましてから保存袋に入れて冷凍しておくと便利に使えます。保存袋の空気はしっかり抜いて平らな状態で冷凍し、保存期間は1ヶ月を目安に使い切りましょう。

茨城県産ピーマンは日本で生産量1位を誇り、年間を通して旬の美味しさが味わえます。

茨城県産ピーマンは、日本で生産量1位を誇っています。鮮やかな緑色やツヤ・肉厚で苦味が少ないという特徴があり、その美味しさは定評があります。温暖な気候のもと地元生産者のたゆまない努力により、年間を通して旬の美味しさを届けてくれています。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成21年、ピーマンの生産量1位の都道府県は?

A.茨城県