数多くの鮮魚が並んでおり、観光地としても人気がある明石市の商業地区「魚の棚」。正式な読み方は?

魚好きならぜひ訪れてみたい場所が明石市にある『魚の棚』。そのまま「さかなのたな」と読むのではありません。知らない人はまず読めないこちら、一体何て読むのでしょうか?

魚の棚商店街とは

『魚の棚』は『うおんたな』と呼ばれており、近海で獲れた新鮮な魚介類を販売する鮮魚店が軒を連ね、海産物を取り扱うお店や様々な食材が揃う店が多数ひしめき合う商店街です。また、明石名物の明石焼きをはじめ、水揚げされたばかりの新鮮な魚が食べられる人気の観光スポットでもあるので、いつも地元の方や観光客でにぎわっています。その始まりは約400年前、明石城とともにできたとされており、古い歴史を持つ場所でもあります。「うおんたな」と読めれば、ちょっと地元通・歴史通な気分になれますね。

水揚げされた魚は店先に出されるのは翌朝以降になるのが普通です。明石では午前中に獲れた魚を、昼市という独特のスタイルでセリにかけられます。昼のセリで小売店が直接買い付けることができるので、海からあがってすぐの魚が鮮魚店や料理店に届けられ、新鮮そのものの魚が食べられるのです。この『昼網の魚』は『魚の棚』の名物となっています。

魚の棚商店街で売られている魚の全部が明石の『昼網もの』というわけではありませんが、各店でそれぞれこだわりを持った商品を扱っているので、自分好みのお店を探してみるのも買い物の楽しみの1つですね。

「道の駅」ならぬ「魚の駅」

『魚の棚』の中心あたりにあるのが『魚の駅(うおのえき)』。トイレやちょっとした休憩スペースがあるので、覚えておくと便利です。また2階が魚の棚事務所になっており、総合案内や社会見学の受付、催し案内もしてくれます。1階の「まちかどコミュニケーションスペース」では、年間を通して様々なイベントや催しが行われています。

ぜひ食べたい!『魚の棚』グルメ

魚の棚商店街を訪れたなら食べたいのは、明石焼き。明石焼きは卵と小麦粉でできた生地を鉄板の型に流し込み、明石タコを入れて焼いた明石の名物グルメ。卵をたっぷり使うので別名『玉子焼き』とも呼ばれています。ふわふわでトロトロ、お出汁にたっぷり浸して食べますが、ソースや一味、抹茶塩などで食べることができるお店もあって、色々な味の明石焼きが試せます。

明石ダコと並んで有名な明石鯛も姿焼きやお刺身で食べるのもいいですが、鯛茶漬けもまた絶品。玄米茶をかけていただきますが、明石焼きの出汁で食べるのもオススメです。

『昼網』で新鮮な鮮魚があるのなら、お寿司も外せないですね。明石の三大名物と言えば、タコ・鯛そして穴子。その3つを、それぞれ3種類の合計9つのネタで食べられるお店もあります。

魚の棚は食べ歩きメニューも充実しています。注文があってから揚げてくれるボリューム満点の天ぷら(さつま揚げ)は串にさしてあり、揚げたてあつあつをほおばります。香ばしい香りを漂わせているのが『明石ぺったん焼き』。明石ダコをチーズと特製タレで味付けした生地の上にのせて、170度の鉄板でギューッと圧をかけてじっくり焼いた、タコのうまみを存分に感じらるカリカリの大きな薄焼きせんべいに仕上げられています。1枚に明石ダコを丸ごと1匹使っている何とも贅沢なこのせんべいは、お土産用も売っています。

アクセスも抜群

魚の棚商店街はJR神戸線の明石駅、または山陽本線の山陽明石駅から徒歩5分ほどのところにあり、駅からは歩行者デッキを通って来れるのでとても便利です。明石焼きや海産物グルメを満喫し、新鮮なタコや魚の買い物もでき、食べ歩きやお土産屋さんをハシゴするのも楽しい魚の棚商店街、ぜひ訪れてみたいですね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 数多くの鮮魚が並んでおり、観光地としても人気がある明石市の商業地区「魚の棚」。正式な読み方は?

A. うおんたな