日本にはさまざまな魅力にあふれるスポットがあります。今回紹介する群馬県には、世界遺産「富岡製糸場」がある富岡市や、全国的に有名な温泉「草津温泉」を備える吾妻郡草津町など、有名な街がいくつかあります。これらの街には季節を問わず数多くのツーリストが足を運んでいますが、桐生市も魅力のある街として人気です。この記事では、群馬県桐生市の情報にも触れながら、お土産として人気のシュウマイついても詳しくお伝えします。
桐生市について詳しく知っておこう
群馬県桐生市は県内では東部にあり、奈良時代より絹織物の生産が盛んに行われてきました。現在の地名は、霧が発生しやすい土地であることや、桐がたくさん生えていることから、「桐生」と付けられたという説があります。1889年に施行された町村制により、桐生町を含んだ6つの都市が山田郡に作られ、1921年に入ってから桐生町が桐生市へとなったのです。なお、桐生市に関しては、群馬県では前橋市や高崎市に次ぎ、3番目に市制施行された街となっています。
桐生市の気候は、夏は湿度が高いため蒸し暑い一方で、冬は比較的晴れるものの強風(赤城おろし)の影響で気温が低い日が多くあります。 夏には40度近い気温を記録したこともありますが、最低気温は10度から15度程度になる日もあり、同じ季節でも気温差が大きいのが特徴です。冬の最高気温の平均は10度程度ではある一方、1977年にはマイナス8.6度を記録したこともあります。
桐生市には数々の観光スポットがあり、そのひとつとして宝徳寺があります。宝徳寺は本堂の床にもみじが映り込む「床もみじ」が見られるスポットとして有名です。この現象が見られる寺院は数少ないので、特別公開が行われる時期になると、全国から多くの人が訪れます。ほかには、桐生市南公園も桐生市にある観光スポットで、紅梅や白梅が数多く植えられていることが魅力となっています。梅のシーズンになると梅まつりが行われるので、そのタイミングに合わせて行けば、この公園をより楽しむことができるでしょう。
桐生市の男性は、比較的気が荒い人が多い傾向にあるようです。仕事面ではチャレンジ精神が旺盛で、人のために働くことが好きというのも桐生市の男性の特徴です。一方、気が強く明るい性格をした人が多いのが、桐生市出身の女性になります。仕事面では行動力はあるものの、おおざっぱな部分を持っているのでミスをしやすい傾向が見られます。一方で、仕事に対して強い責任感を持っている人も多いようです。
コロリンシュウマイはモチモチ食感で低カロリー!
桐生市の郷土料理でもあるコロリンシュウマイは、北海道産の男爵馬鈴薯や玉ねぎ、馬鈴薯でんぷんをもとに作った、ひとくちサイズのシュウマイです。一般的なシュウマイは皮の中に具を包むのに対し、コロリンシュウマイは皮がないため、タマこんにゃくのような見た目をしています。食感としては、白玉団子のようなモチモチ感があり、噛めば噛むほど素朴な味が広がるようになっています。ソースをかけて食べるのが桐生市流で、カロリーは少なく太りにくいことから、お酒のつまみやおやつとして地元民から親しまれているのです。健康によし!
コロリンシュウマイには数々の栄養成分が含まれている
コロリンシュウマイに使われる男爵馬鈴薯には、ミカンやホウレンソウに匹敵するほどのビタミンCが含まれています。ビタミンCは風邪や肌荒れを予防するほか、疲労回復のサポートをしてくれます。さらに、カリウムも男爵馬鈴薯に多く含まれる栄養素のひとつで、塩分による血圧上昇を抑える働きがあるのです。日本食は塩分の多い料理もたくさんあるので、カリウムの摂取は人体によいとされています。また、葉酸も男爵馬鈴薯にたくさん含まれており、この成分は赤血球の形成をサポートします。男爵馬鈴薯が使われたコロリンシュウマイを食べることで貧血を予防できるほか、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしにくくなるでしょう。
玉ねぎに関しては、硫化アリルという成分が多く含まれています。この成分には血液をきれいにする働きがあり、血圧を下げたり脳卒中や動脈硬化予防したりするなどが期待できます。ほかにも、血流をよくする作用も備えているので、冷え性で悩んでいる人はその悩みを解決しやすくなるでしょう。ポリフェノールの一種であるケルセチンも、玉ねぎに含まれる成分のひとつです。ケルセチンを摂取すると、紫外線から肌を守ってくれるので、シワやシミが生じにくくなります。美容にこだわりのある人は、コロリンシュウマイを食べれば、美しい肌を長期的に維持できるようになるでしょう。
馬鈴薯でんぷんは、馬鈴薯の塊茎(地下茎の一種)からとるでんぷんで、水と二酸化炭素をもとに光合成で作られます。このでんぷんは、さつまいものでんぷんよりも粒子が大きいといった特徴があります。男爵馬鈴薯のビタミンCは、このでんぷんに包まれていることから、火を通しても壊れにくくなっているのです。なお、コロリンシュウマイ以外には、ハンペン・カマボコなどの練り製品や大福の表面などにも馬鈴薯でんぷんは使用されています。
桐生市でコロリンシュウマイを買うならこの店へ行ってみよう!
旅行で桐生市へ行った際にコロリンシュウマイをお土産に買うなら「コロリンシュウマイ」へ行くのが良い方法です。この店は桐生市相生町5丁目にあり、童話「おむすびころりん」という名前からヒントを得て店名が付けられています。「コロリンシュウマイ」では、通常のコロリンシュウマイとカレーコロリンを5個入りから30個入りまでそれぞれ現地で販売しています。さらに、北海道産の男爵馬鈴薯を使用した男爵コロッケやいもフライを売っているほか、 火曜日と水曜日限定で赤飯パックも販売中です。特注で作ったウスターソースも扱っているので、一緒に購入すればコロリンシュウマイをより美味しく味わえるでしょう。
また、通販も行っているので、現地に行かなくても全国各地よりネットで注文することも可能です。コロリンシュウマイの通販は、トレーと袋入りの2種類から選ぶことができ、トレーは10個入りから50個入りまで販売しています。袋入りに関しては、30個入りの袋を3つ、計90個入りを購入できるようになっています。どちらも購入するにしろ、特製ソースと青のりが付いてくるというのも嬉しいポイントです。
料理が趣味の人必見!このレシピさえ覚えておけばコロリンシュウマイは簡単に作れる
コロリンシュウマイを作るなら、メインの材料となる、男爵馬鈴薯(通常の馬鈴薯でも可)を2つに玉ねぎ1/2個、片栗粉(馬鈴薯でんぷんの代わり)を大さじ1杯準備します。ほかにも、砂糖を小さじ1杯と塩を小さじ1/5程度、青ノリと牛乳を適量、焼きそばソースを用意しましょう。準備し終えたら、男爵馬鈴薯の皮をむいてからサイコロ状にカットし、牛乳で15分程度ゆでます。なお、このあいだに玉ねぎをみじん切りにし、時間を有効活用しましょう。
男爵馬鈴薯をゆで終えたら、玉ねぎと合わせてボールに入れ、めん棒などである程度つぶしてから、塩や砂糖、片栗粉を混ぜていきます。さらに、モチモチ感が出るよう手でこねていき、好みのサイズにちぎって丸めていきます。その際、手にくっつかないよう、水を軽くつけながら丸めるときれいに仕上がるでしょう。丸め終えたあとは、お皿に盛り付けて霧吹きでたくさん水を吹きかけてから蓋をし、電子レンジの「強」で2分ほど温めます。最後に、温めたものにソースや青ノリを適量かければコロリンシュウマイの完成です。なお、ラードを用意できれば、また一味違ったコロリンシュウマイに仕上げることも可能です。
現地で食べるだけじゃない!通販または自分で作ってコロリンシュウマイを味わってみよう
普通のシュウマイとは、見た目も味もやや異なるコロリンシュウマイ。このシュウマイには体によいとされる成分が多く含まれているため、桐生市へ行った際にお土産にするのは良い方法です。「コロリンシュウマイ」という店では、現地で販売するほかに通販も行っているので、桐生市へ行けない人でもコロリンシュウマイを注文できます。また、コロリンシュウマイは材料さえ揃っていれば、自宅で好きなときに作ることも可能です。レシピはそこまで難しくはないので、料理が趣味という人は機会を見て作ってみてはいかがでしょうか。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 群馬県桐生市の郷土料理である、じゃがいもと玉ねぎを主原料にした肉の入っていないシュウマイの名前は?
A.コロリンシュウマイ
Q. 本堂の床にもみじが映り込む「床もみじ」が見られるスポットとして有名な、群馬県桐生市のお寺は?
A. 宝徳寺