福島県の『玉嶋屋』が江戸時代から製法を確立した、お土産の定番となっているお菓子とは?

福島県のお土産で迷ったら、玉嶋屋の名物お菓子がおすすめです。福島県二本松市にある老舗和菓子屋玉嶋屋で、江戸時代から変わらぬ製法で作られているちょっと変わったお菓子です。

江戸時代から変わらぬ製法

福島県の玉嶋屋で作られている玉羊羹は、江戸時代からの製法を今も変わらず守り続けています。ならの木を燃料にして煉り、丁寧な作り方をしています。玉羊羹ですが、他の羊羹と違うのはその形にあります。まるで黒いピンポン玉のようです。昭和12年に県知事と軍の依頼を受けて開発されたもので、戦地で手軽に食べられ、日持ちのするもの、持ち運びに便利なものとして、ゴムアイスをヒントに、羊羹をゴムに入れるという発想が生まれたそうです。当時は、「日の丸羊羹」と呼ばれていましたが、戦後「玉羊羹」と改名されました。

玉羊羹の食べ方は二通りある

ピンポン玉のような玉羊羹の食べ方ですが、二通りあります。まずは一般的な食べ方です。玉羊羹には付属で爪楊枝がついています。この爪楊枝を玉羊羹めがけて刺すと、プチっとゴムがはじけて破れ、一瞬にしてピカピカのまん丸羊羹が出てきます。一口サイズで食べやすいです。

次の食べ方は、福島県民ご当地の食べ方です。ちょっとびっくりしますが。まず、玉羊羹を手に取り、結んである輪ゴムを力いっぱい引きちぎります。そして、少し握ってみると、にょろにょろと口先から羊羹が出てきます。こちらは食べるときに楽しめます。どちらの食べ方もとてもユニークで試す価値ありです。

福島県二本松市の観光

福島県二本松市には雄大な安達太良山があります。あだたら高原スキー場で汗をかいたら、スキー場の目の前にはあだたら山奥岳の湯があります。登山口近くということもあり、スキー客や登山客で賑わっています。この温泉は、内湯の窓を洗面開放することで露天風呂となり、そこからの景色は絶景と人気があります。あだたら山ロープウェイの帰りに、露天風呂から見るまた違った景色も楽しめます。

二本松市にはその名の由来となる二本松城があります。日本100名城のひとつで、別名霞ケ城・白旗城と呼ばれています。戊辰戦争で少年兵が討ち死にした悲しき歴史があります。城跡内にはある少年兵と後ろから無事を願う母の像には心を打たれます。二本松城の周辺は。霞ヶ城公園となっており、日本さくら名所100選に選ばれています。歴史を回想しながら、桜を眺めてみるのも風情があります。

ハイキングをするなら、あだたら渓谷奥岳自然遊歩道です。小一時間で回れるハイキングコースは、途中にあるいくつかの滝で涼を感じながら楽しめます。ただし、階段の登り下りがありちょっと激しめのコースではあります。家族でなら東北サファリパークで、貴重な白ライオンやフラミンゴショーが楽しめます。

おすすめ交通アクセスポイントは、道の駅です。一つ目の道の駅は、国道349号線にある「道の駅さくらの郷」です。近くに合戦場のしだれ桜があり、いわしろさくら回廊起終点となっています。こちらの、手打ちそばはそば打ちコーナーで作られているものです。一番人気は、全て手作りの自家製コロッケです。早めにいかないと売り切れてしまうそうです。二つ目は、国道4号線にある「道の駅安達智恵子の里(下り線)」です。こちらは、敷地内に施設がたくさんあり、とても充実しています。コンビニエンスストア、パン屋、お土産屋、観光案内所、フードコート、休憩所等があり、コンビニは24時間営業しています。この便利さから、敷地内に車中泊をする人も多く旅の中継点となっています。

玉羊羹で会話も弾ける

道の駅に寄りながら、車中泊の旅の最中でも手軽に食べられる玉羊羹も癒されます。お土産を買うとき、いろいろな思いを巡らせて選びます。この玉羊羹で、もう一つ会話が弾けることでしょう。プチっとするも良し、ニョロニョロとするも良しです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 福島県の『玉嶋屋』が江戸時代から製法を確立した、お土産の定番となっているお菓子は?

A. 玉羊羹